(仮)日記
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2008年07月27日(日) ドラゴン・キングダム





荒唐無稽で、ご都合主義的な、カンフーアクション・コメディってところでしょうか。ジャッキーとジェット・リーが共演とくれば見応えのあるアクションものになるだろうと。ストーリーは考えず、カンフーアクションを観に行きました。最初からストーリーに整合性は求めてません(笑)何せ伝説の如意棒ですもの(笑)

ああでも残念なのは、如意棒が如意棒のくせに伸びも縮みもしなかったことか。そこまでやっちゃうとCG担当さんが大変だしね、収拾付かなくなっちゃうかもだしね。それでなくてもアクションものって加工が大変そうなんだもの。ある意味楽しそうではあるが。

カンフーおたくのための映画って感じでもありましたね。主人公が先ずそうなのと、折角二人のアクションスターが出てるんだから色々やっとけって風でもあった(笑)
まさか、ジャッキーの酔拳を再び見られる日が来るなんて!!(喜)酔拳2を劇場で見た女(笑)
いつ吐くか吐くかと身構えていたけれど、さすがにそれはなかった。酔拳の映画とは違うってわけですよ。でも酔拳ってどこかで吐く印象が強い。

前半戦はジャッキーの見所満載。おいしいところ全部ひとりじめな感じ。ジェット・リーのファンとしては、ジェットがいつ出るのか出るのかとやきもきさせられる、かも?

謎1
なんでルー・ヤン(ジャッキー)は伝説の如意棒を一目見てそれとわかったのか(兵隊さんも同じく)一般市民にそんなに有名だったのか?本物の如意棒に似せた贋物も出回ってるかもしれないとかないのか。そんなもの作ったら将軍様にひっとらえられて殺されるから作らないのか。
科挙を受けたっていってたから、その問題集の中に図入りであるとか?(笑)まさか国を治めている将軍が、天敵を復活させるための如意棒について詳しく教えているわけでもないだろうに。だって伝説でしょうが。

謎2というほどでもないが。
伝説の如意棒を奪って逃げ去っていった黙僧も、導かれし者を探し、待ち続けていたって言ってたけど、彼も彼で、僧侶の割りに強奪ってあなた…
やっぱり彼も遠目に見て如意棒をそれと知って奪っていくんだけどさ。ジェイソンくんをその当人だと思わないのは何故だ。中国人じゃないとは思ってなかったって言い訳は苦しいよ(笑)その身勝手さは大本の孫悟空の性格故か。

それにしてもジェット・リーって坊主役が似合うこと似合うこと。まさに少林寺!!盲目的にひとつのことを信じ続ける寡黙な男って、そりゃあジャッキーには合わない印象がねえ。

二人が揃ってジェイソンくんを足蹴にして踏むとことか、ジェイソンくんを間に挟んで闘うところとか、じゃれあってるみたいで可愛かったですね。黙僧は孫悟空の髪の毛で作られてたから役割を終えて消えたけど、もし残ってたら二人はどっちが強いかもう一度闘ったのかな。
孫悟空の髪の毛のわりに、その圧倒的な能力はなかったね。わざとそうしたのか、髪の毛一本じゃあその程度の力しかないのか。

孫悟空を見上げて微笑んだ黙僧の見事に満足そうな顔。孫悟空の一部だったからいつもと声が違ったのかジェット・リー。孫のときは声作ってたから。黙僧の声もそれに合わせてあるんだなあ。笑い声とかちょっと奇妙だったもの。

パンフレットを読むと、酔拳や西遊記以外にも居つくかの中国伝奇みたいなのがとりいれられているそうな。八仙とか言ってるしね。

何故英語を話せているのか、つっこんじゃいけない箇所なんだろうなあ。コンセプトはカンフーおたく少年の見た夢らしいそうなので。何でもありなんだと。

棒や長い紐系を扱わせたらさすがジェットは凄い。あの間断なく繰り広げられる技は圧巻だよな。
対して、ジャッキーはそこにあるものをうまく利用するのがうまいっていうか。どこまでがアクション監督の指示で、どこからがジャッキーの思いつき何だろうかとか思う。この二人の対決シーンは本当に楽しい。あの鋭さとテンポの良さ、それに完成度は類を見ない。ワイヤー使用頻度が少ないのも嬉しい。

更に!あの悪の将軍役はコリン・チャウ。そうだねその顔だよ!なんか懐かしいなあ。

ハチャメチャな設定と、アクションだらけってところがまさに香港映画っぽいんだけど、ハリウッドなんだよね。

大画面でのこの二人のアクションを充分に堪能させてもらいました。



結論。
で、あのルー・ヤンはそのルー・ヤンでいいのかどうか。





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