加藤のメモ的日記
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2008年10月30日(木) 不動産投資とは

不動産投資とは、アパートやマンションをローンで購入し、入居者から家賃を受け取りローンの返済をしながら現金を稼ぐ方法である。不動産投資のメリットは、働いた時間で収入を得ることではなく入居者がいるかぎり、永遠に現金収入があることだ。その逆に入居者が入らなければローンだけが残る。

この物件購入では、不動産の立地や将来の人口はもちろんお金の計算をする。特に普通の人が不動産投資をする場合、銀行の融資が前提となるので、お金の流れ(キャッシュフロー)をつかまないといけない。何千万円ものお金を借りて、より大きな収入を目指すためキャッシュフローの計算は必須である。

最近の金融機関はこのお金の計算ができないと融資はしてくれないし、貸し渋りでハードルが高くなっている。不動産投資は絶対に安全とはいえないが、投資リスクをどう考えるかが大切である。しかし個人が自分のためのマンションや家をローンで購入するのに比べれば、必ずしも危険とはいえないかもしれない。

例えばあなたが一戸建てを購入した場合は、そのローンは給料から支払うことになる。そこであなたが病気になって長期に会社を休んだり、リストラされたらどうなるか。収入が不足した瞬間からローン返済は滞ってしまう。しかし不動産では仮に10部屋の物件が満室であれば10人がローンを返済してくれる。あなたが病気になって働けなくなっても不動産は働いてくれる。

ある人はガソリンスタンド店員時代に研究を重ねて不動産投資を始め、5年で年間家賃収入が5000万円を超えて資産家になった。その体験を本にして販売している。


2008年10月29日(水) ゴマの栄養素

現在、日本人の死亡原因のビッグスリーはガン、心臓病、脳溢血である。これらはすべてウイルスや病原菌の侵入によって起こるものではなく、日常生活や食生活によって引き起こされる。生活習慣病ともいわれている。ゴマに含まれるビタミンEは、この習慣病に大いに効力を発揮する。とくに血管の若さを保ち、動脈硬化を防ぎ、老化を遅らせるという働きが注目されている。

「人は血管から老いる」という言葉のとおり、血管に動脈硬化が起こると体内に十分血液が行き渡らないため、あらゆる臓器の老化のきっかけになる。つまりビタミンEが不足すると、血漿成分のコレステロールは血管の壁にへばりつく。すると血管の壁は内側が狭くなり硬くなるので、心臓から血液を送り出す力が一段と強くなり、高血圧や脳卒中を起こす。

ところがゴマのビタミンEとリノール酸は協力し合って、血液中はもちろん血管壁にたまったコレステロールをきれいに除去してくれるので、心臓の血液を送り出す負担を和らげる。この効果が高血圧、脳卒中、心筋梗塞などを防ぐ。

さらにビタミンEには、別名老化色素と呼ばれるリポフィスチンが生成されるのを抑える働きがある。リポフィスチンというのは老人斑ともいう。これは年をとれば誰にでもできるもので、体のさびのようなものである。このリポフィスチンがたまるとどのような害が起こるかまだはっきりしたことはわかっていない。しかしリポフィスチンは、ビタミンEが不足すると不飽和脂肪酸が酸化されて過酸化脂質になり、変性タンパク質と結びついてできるといわれている。

つまりポリフィスチンができたということは、その過程で有害な過酸化脂質が存在したことを意味するわけで、この過酸化脂質こそが有害な物質で老化を進める元凶である。したがってビタミンEを大量にとれば、年をとってもこのような老化現象を抑えることは可能である。

古代エジプトのミイラづくりにもゴマ油が使用されていた。ミイラ師はミイラの最後の仕上げとして、永久保存の願いを込めてゴマ油を塗ったという。その当時はゴマの効用が科学的に解明されていたわけではない。しかし当時のエジプトではゴマの栽培も盛んで、エジプト人は生活の知恵としてゴマを香料や医薬品として使用していたようである。

だからエジプト人たちは、はっきりとゴマの効用を認識した上でゴマ油を防腐剤として使用したのである。そしてゴマに含まれる抗酸化物質が何千年もの間ミイラを保存してきたのである。ゴマの生命力を物語る実験例がある。30年前のゴマの種子をまいたところ発芽した。これはゴマに抗酸化物質が含まれているからである。




『ゴマスーパー健康法』


2008年10月22日(水) ガン予防食品(2)

(バナナ)
バナナを食べると白血球の数が増加すると共に、白血球の攻撃力を高めるTNF(腫瘍壊死因子)が増加し、免疫機能が高まる。バナナに含まれるMRBという物質による効果である。茶色の斑点のある完熟バナナは、黄色いバナナに比べて免疫増強効果は8倍になる。TNFは特に皮膚がんに有効とされる。バナナに次いでTNF増加効果の高い果物はスイカである。

(グレープフルーツ)
グレープフルーツに含まれる苦味成分であるリモニンが、発ガン物質を体内から排除する酵素の働きを促進するため、ガン予防に有利である。

(キャベツ)
キャベツはガンの特効食といわれ、ガン予防食品のトップクラスである。キャベツに含まれるイソチアシアネードはガンの発生を防ぐと共に、がん細胞になる前の異常細胞の増殖を阻止する。キャベツ発酵エキスというものがあるらしい。ジューサーでジュースにすれば食べる手間が省けるし、飲んだ後体内からパワーが滲み出る気がする。

(ブロッコリー)
ブロッコリーをはじめとするアブラナ科の植物のみに含まれる、イソチアシアネードは解毒作用の働きを活発にする作用と、活性酸素の害を抑える作用がある。 

(ニンニク)
抗がん作用のあるイオウ化合物を含んでいる。この成分はニンニクをアルコールや酢などに漬け込んで長期間熟成すると、飛躍的に増加する。

(モロヘイヤ)
クレオパトラやエジプトの王が病気のとき、モロヘイヤのスープを飲んで治癒したというほど薬効の高い、粘り気のある野菜である。緑黄色野菜に含まれるベータカロチンやビタミンCなどの抗酸化物質は、活性酸素の産出を抑えて、ガンを予防すると考えられている。

(緑茶)
お茶の主成分であるEGCDなどのカテキン類はがん細胞の増殖を抑える効果を持つといわれる。カテキンがDNA分解酵素の活性を高めてがん細胞のDNAを断片化し、がん細胞を小さくして死滅(アポトーシス)を促すことがわかった。

(ゴマ)
ゴマの成分のゴマナリンは活性酸素を抑える抗酸化物質で、ガンの抑制効果がある。ごまにはゴマリグナンの一種の「セサミン」が1%含まれており、肝機能を向上させると共に、抗酸化物質のビタミンEを全身に行き渡らせる効果がある。ゴマは煎ってから擦って食べると消化しやすくなる。

(マイタケ・エノキ茸・ヤマブシ茸・アガリクスなどのキノコ類)
免疫力を高めるガン抑制物質「マイタケ-D-フラクション」が含まれている。

(もずく・ひじき)
もずく・ひじきなどの褐藻類には、フダイコンと呼ばれるヌルヌル成分が含まれている。胃や大腸にできたがん細胞にフダイコンが直接付着すると、がん細胞はアポトーシス誘導を起こして自滅する。

(牛乳)
牛乳には「ラクトフェリン」というタンパク質が微量に含まれている。ラクトフェリンは血液中の「ナチュラルキラー細胞」の働きを活発にし、免疫力を強化する働きがある。ラクトフェリンにはガンなどの成人病や、老化の元凶となる活性酸素の働きを抑える作用もある。

(きな粉・そば粉)
きな粉にはポリフェノール類の「ダイゼイン」と「ゲニステイン」が含まれている。そば粉にはカロチノイドの「ルテイン」が含まれている。これらの物質には抗腫瘍効果があり、1日あたりきな粉なら8グラム、そば粉なら9グラムを食べるとガン予防になる。

(カレー)
カレーの香りと色のもとになっているターメリックは、秋ウコンを粉末にしたものである。ウコンにはクルクミンという物質が含まれており、クルクミンには体内の活性酸素を除去する作用があり、ガンの抑制効果が期待できる。

(日本酒)
日本酒を毎日飲む人は、飲まない人に比べ、ガンの発生率が0.79倍と低いことが統計調査で明らかになった。100人中79人しかガンにならないということになる。がん細胞に日本酒を加える実験では、がん細胞の90%が死滅し、焼酎やウイスキーでは同様の効果がないことがわかったそうだ。

(クマ笹エキス)
クマ笹の有効成分「多糖体」がガンに有効である。老化やガンの原因になる活性酸素を減少させると共に、解毒作用を高めて肝臓を強化する働きがある。

結局、肉類は少なめで野菜を食べていれば大丈夫という結論になる。中国の医食同源という考えである。もずく・ひじきに含まれるフダイコンは胃や大腸にできたがん細胞に死を促す働きがあるということだが、毎日毎日ひじき・もずくは食べられない。牛乳を毎日飲む習慣のある人は牛乳にきな粉、ゴマの粉末を混ぜ、カレー粉を小さじ一杯加えて飲めばかなりいいのではないか。現在二人に一人はガンで死ぬ時代であるが、ガンを回避できるかもしれない。


2008年10月19日(日) ガン予防食品

1998年アメリカで発表されたガン予防食品

(うなぎ)
一ヶ月一串程度 うなぎはビタミンE 、C 、セレンを含んでいる。(セレンは抗酸化物質を含んでいる。 セレンはゴマにも含まれている。ガン患者は体内のセレンの量が減っている)

(にんにく) 
一日一片、熱を通して。アメリカではガン予防食品の一位に置かれ、大豆類が四位。

(マンダリンオレンジ) 
一日一個が乳ガンに大変効果あり        

(ピーナッツ) 
ガン予防のビタミンエースの一つ、ビタミンEと食物繊維がたっぷり。

(大豆) 
女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンが、がん細胞に養分を与えて増殖させる血管の発育を押さえる。

(イワシ) 
核酸を多く含むイワシが、ガン細胞を栄養不足にする。

(カキ) 
豊富なグリコーゲンやビタミンB12セレンなどがガンを抑える。

(豚肉) 
日本一長寿県で豚肉を多く食べる沖縄は、ガン死亡率が最も低い。

(卵) 
良質なタンパク質やカラザなどが、総合的なガン予防の働きをする。また記憶力を高めるコリンが多く、アルツハイマー型の痴呆を防ぐ。

(ヨーグルト) 
乳酸菌が発ガン性物質を吸収し、抗ガン作用のインターフェロンの生産を促進する。

      岡田信子著


2008年10月18日(土) アメリカ発の金融危機 2008 9/15発

今回の金融危機の発端は去年8月のサブプライムショックである。サブプライムローンを組んだ証券化商品の価値が下がったことで、損失を抱えた金融機関が疑心暗鬼になり、信用を前提に資金を融通しあってきた金融市場が機能不全に陥った。サブプライムローン問題などに端を発した金融市場の中で、9月15日に大手証券会社のリーマン・ブラザーズが破綻した。負債総額64兆円

そして9月16日には同じく大手証券会社のメリルリンチが、大手銀行のバンク・オブ・アメリカに買収された。さらに大手保険会社のアメリカン・インターナショナル・グループ救済のためにアメリカ政府により850億ドル(約9兆円)の緊急融資があった。

マネーの流れが滞ったことで窮地に追い込まれたのが、巨額の資金を市場で調達し金融工学を使ったハイリスク、ハイリターンのの投資で大きな利益を得てきた金融機関だった。この金融ビジネスを大々的に行ってきた米大手証券会社は資金繰りに困窮し次々に消滅した。

90年代から世界の経済成長を牽引してきた金融ビジネスモデルは終焉を迎えた。しかしその後も信用収縮は続き、世界中央銀行の大規模な資金供給にもかかわらず、金融機関が資金を確保しにくい状態は以前続いており、世界は同時不況の瀬戸際に立たされている。ということらしい。

こういう時、株式評論家などから「経済学者は株価を予想できないのだからインチキである」といった批判が寄せられることもあるが、経済学者は経済理論を専門としているのであり、株価やビジネスの専門家ではないので、その批判は当たらない。日本の経済企画庁の担当官は景気を予測する仕事である。


2008年10月14日(火) 歯医者の独白(2)

最近インプラントという治療法がやたらと話題になっています。インプラントというのは人工歯根を骨内に植え込み、それを足がかりに義歯を保持させようという方法です。ブリッジや入れ歯が合わなくなって泣かされてきた患者には朗報だと、たいそう話題になりました。大学でも学生はインプラントについて一通り教わるんですが、実習はありません。

このインプラントに対しては歯学界の一部から「まだ研究中の治療法であり、すべての患者に適応できるわけではないので、あまり普及させようとすべきではない」という声が高まりました。確かに多くの問題点を残しているんです。「一年しかもたなかった」「インプラントはもって三年。五年もつことはほとんどない」

などの声がありますが、何年たっても大丈夫という人も多くいます。もつかもたないかは材質の問題、埋め込んだ周りの骨組織と接着できるかどうかなどの問題があります。まだ安定性がないんです。

インプラントは高いという問題もあります。材料についてはメーカーからどんどん新しいものが発表されるし、何がベストであるかの臨床データも少ないんですが最近のハイドロキャシャパレルという人骨にいちばん近い材質を使いますと、一本あたり二十万から三十万円近くかかります。

四〜五本のちょっとした義歯で二百万円はかかるのです。材料が高いだけでなく、インプラントの技術を習得するためには、何百万も払って研修を受けなければなりません。歯医者としてはかなりの先行投資を強いられるわけですが、インプラントの患者を五人も扱って高い治療代を取れば元は取れてしまうんです。

研修に投資して技術を獲得したんだから、その技術を用いてほしい患者から回収するのが当然と考えるんでしょうけど、そういうことは審美歯科的な発想ですよ。入れ歯やブリッジのろくな処理もできないような歯科医が、これまでの義歯に対する患者の不満に乗っかって、ローンで組ませてインプラントをやるのはひどすぎると思います。

またインプラントを埋め込むときに下あごの神経を傷つけてしまったために、顔面が麻痺してしまったという失敗例も報告されているんです。インプラントの手術って難しいんです。時間的には一本あたり十五分程度なんですが、歯茎に歯根を埋めてからの方向性、噛み合わせなどの調整も難しく口腔外科の助教授クラスが執刀してもトラブルが出てしまうことがあるくらいです

臨床経験の多いベテランでなければ、本当は執刀するもの不安なんじゃないでしょうか。インプラントが適応する体質かどうかの見極めも大切です。安易に治療すると結局患者を泣かせることになる。何百万も出した歯が一年でだめになり、患者に責められても「あなたは歯が抜けた後のアゴの骨と質と厚さが、インプラントに合わなかったんです」と、とんでもないことをいって終わりにしてしまう。

もともと何もないのに歯が抜けるわけがないんです。歯槽骨がやせたために抜けてしまったら、そこにインプラントを埋め込んでももつわけがないんです。そこを見極めるのが歯医者の責任なのに患者のせいにしてしまう。

現在インプラントを実施している歯医者が多くなってきています。インプラントが儲かることがわかったので採用する歯科医が増えて、相対的に技術が向上したことがその理由でしょう。患者側のインプラントに対する認識も広まっていますから、高額であることと難しい手術が伴うことも理解したうえで、インプラントをやりたいという人が増えたのです。これからの若い歯科医には、インプラントと審美歯科の技術は必須のものとなるのではないかと思います。




『私は悪い歯医者』 2000年12


2008年10月12日(日) 歯医者の独白

歯学部に入る人って、医学部に行きたくても行けなかった挫折者が多いんです。医学部に進みたくて高校のころから専門の予備校に通って勉強していたのに、受験に失敗したり偏差値が足りなかったりで仕方なく歯学部に転がり込むわけです。小さいころから歯医者に憧れて歯学部に入る人ってごく一部でしかないんです。

「僕は大きくなったら医者になる」という夢を抱くことはあっても「大きくなったら歯医者になって、いっぱい虫歯の治療をするんだ」なんていう子供はいないでしょう。

「歯医者は往診がないから楽だ」「歯医者は夜中に急患で起こされる心配がない」などと昔から言われていますけど一生の仕事を決めるのにそんなことを考える人はいませんよ。仕事を決めるうえでありそうな考えは「歯医者は儲かりそうだ」ということぐらいです。「医者になって貧しい人々の命を救いたい」などと、正義の味方”赤ひげ”のようなことを考えている人なんて、まずいるわけないのです。

「医学部を落ちたら歯学部に行けよ。間違ってもサラリーマンになろうなんて思うなよ」そう親から尻を叩かれ、”歯学部でもいいか”という気になるんです。私はともかく医学部に進みたかったんです。慶応と慈恵医大が目標で現役のときはその二校しか受けませんでした。

そして二校とも落ちたら父親が、「全寮制の医学部専門の予備校があるからそこに入れ」です。今どき全寮制の予備校があるなんて信じられなかったですよ。目の前が真っ暗になりました。現役で合格していれば大きい顔ができたし、合格プレゼントでハワイにも行かせてくれる約束だったんです。そんなバラ色の夢はどこかに吹き飛んでしまって、自由のない全寮制の生活が待っていたわけです。

そこでは朝七時のラジオ体操に始まり、一日中勉強勉強の毎日です。生活のリズムは軍隊に似ているんではないかと思います。朝起きる時間から食事の時間、風呂の時間まできっちりと決まっているんです。夜11時が消灯の時間ですが、1時や2時まで勉強している奴がいました。

部屋は一応個室なんだけど3畳間です。しかし窓の外に見えるのが墓地だったんです。こんな世界にいるのはいやだ、何がなんでも来年は合格しなければと必死になりました。もし落ちたらまた地獄を味わうことになりますから。

一浪した末、慶応と慈恵医大の医学部、そして〇大の歯学部などを受けました。医学部は二つとも落ち、合格したのは〇大の歯学部だけです。「来年も医学部を受けるか?」と父親は聞きましたがそんな気にはなれません。地獄は一年でたくさんだから、結局〇大の歯学部に入るしかなかったのです。

      


『私は悪い歯医者』


2008年10月10日(金) ある朝突然に

今朝自宅の近くの公園を散歩していた。一周するのに10分か15分ぐらいかかる。道の左右は木立が続いており、野鳥がピーピーさえずっている。どんぐりの木や椎の木が植えてあるので野鳥が集まるようだ。今の時期はヒヨドリが来ているのかもしれない。メジロぐらいの大きさの野鳥が一羽木の枝で何かをついばんでいた。

8時ごろだったが、突然サイレンを鳴らした救急車が公園の近くに止まった。救急隊員が車のついたベッドを公園の中に運んでいった。すぐ後を追ってみたら男性が一人倒れていた。ネクタイをした普通のサラリーマン風だった。身長175センチ体重80キロぐらいはあるようだった。女性一人と男性二人がそばに立っていた。女性の説明では、最初は男性は座っていたが倒れたといこうとだった。

女性はその男性の年齢は45歳と言っていた。救急隊員は倒れている男性の上半身を起こし「聞こえますか?」とか「お名前は?」など盛んに話かけるが返事がない。首はちゃんと立っているが意識は朦朧としているのだろう。近くには県警と県庁があり県庁の職員らしい。働き盛りの年齢である。顔面蒼白ではなかったから貧血ではないだろう。多分脳溢血か心筋梗塞だったかもしれない。日本人の死因の三分の二を占めているから。

日野原重明という90歳を過ぎた現役の医師がいる。一時期テレビに出ていた人である。彼は「私たちが何歳まで生きられるかというのは、一部は遺伝子によって決められています。何才で動脈硬化になるかなどということは、その人の辿ってきた生活習慣や食べ物による因子のほかに、親からもらった遺伝子に刻まれているのです。しかし親からもらった遺伝子まで生きられない人もいます。それは生活習慣が悪いために、あるいは思いがけない事故に遭ったりして、遺伝子に決められた寿命を全うできないというような場合です。皆さんの寿命は予測することはできないのですが、皆さんの行き方は皆さんが自分で決めることができます」と語っている。


2008年10月06日(月) 歩くこと

歩くことは椎間板にもよく、精神的にもよい。

歩くことを忘れると腰痛になる。



『ダーウィンが来た』


2008年10月05日(日) 弁護士という職業

もう数ヶ月前になるが、大阪の橋本知事が、山口県光市の母子殺人事件で21人の被告の弁護士に、懲戒請求をテレビ番組で呼びかけた。この行為に対して広島高裁は「呼びかけに合理性はなく違法性が大きいと」と指摘し、橋本知事に名誉毀損を認定し800万円の賠償を命じた。彼はすぐさま控訴した。山口市の事件は1994年に起きている。この事件の裁判を最初から見ていくと不可解な点がある。

1994年4月  事件発生
1999年12月 山口地検は死刑を求刑した。
2000年3月  山口地方裁判所は死刑の求刑に対し無期懲役の判決を下した。
2002年3月  広島高等裁判所は検察の控訴を棄却した。
2006年6月  最高裁判所は検察の上告に対し広島高裁の判決を破棄し、審理      を差し戻した。
2007年5月  広島高裁で差し戻し控訴審が始まった。この時21人の弁護士た      ちが手弁当で駆けつけた。
2008年4月  広島高裁は死刑の判決を下した。21人の弁護士は控訴した。

2002年3月広島高裁は山口地裁の無期懲役に対する検察の控訴を棄却した。つまり検察の主張する死刑にはしない、ということだろう。検察は最高裁に上告した。しかし2006年6月最高裁判所は広島高裁の判決である、無期懲役を破棄し審理を再度行えと命令した。死刑にしろというわけだろう。広島高裁は死刑の判決を下した。21人の弁護士は最高裁に控訴した。

以上が今までの流れだが、広島高裁は山口地裁の無期懲役を支持し、この判決に対する検察の上告を棄却した。ところが最高裁がもう一回やれと命令したら死刑ということになった。広島高裁の無期懲役という判断は最高裁の一言でひっくり返る。広島高裁の存在価値はないにも等しい。21人の弁護士は控訴したので、判決が出るまでまた数年かかる。

この差し戻しというのも悠長な制度である。最高裁の判決が絶対ならば、最高裁がさっさと判決を下せばいいと思うのである。効率化という視点が欠けている。公務員の世界である。無期懲役という言葉も意味不明である。無期とは終わりの期限が決まっていないという意味で、あいまいである。刑務所の中で深刻に反省している素振りで、毎日お経でもあげていれば刑期が短くなるのだろうか。天皇陛下が崩御されたら恩赦で十数年ぐらいで、大手を振って出てくるかもしれない。

彼は獄中書簡で「選ばれし人間は悪さをする権利がある」とか。死刑判決を免れ無期懲役の判決が下ったとき「5年プラス仮で8年はいくよ。どっちにしても俺自身刑務所の現状に興味あるし、早く出たくもない。キタナイ外で出るときは完全究極体で出たい。じゃないと二度目の犠牲者が出るかも」と話したという。

またこの21人の弁護士は日ごろから死刑廃止を主張しているそうである。その思想に基づきこの犯人の弁護に立ったのだろう。死刑廃止を主張し運動することは自由である。しかしこの荒唐無稽の犯人の言葉「死者をよみがえらせるつもりで屍姦した」「甘えるように抱きついただけで殺意はなかった」「幼児を床に叩きつけたのもベビーベッドと間違えただけで殺意はなかった」という言葉はこの21人の弁護士がついてからの発言である。精神錯乱を装って刑を軽くする魂胆としか思えない。

彼らはこの裁判に加わることで人権派弁護士としての宣伝・売り込みをしているのだろう。人を殺しても私に頼めば刑は軽くなりますよということだ。見え透いている。今回の事件はマスコミが取り上げ、世間の注目を浴びているので宣伝効果は絶大である。弁護士稼業も大変だ。しかし、この弁護士たちには違和感を感じる人は、圧倒的多数ではないか。裁判結果が待たれる。


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