一つだけ前置きしたい。

私は瞳だけで人を捕らえたことはない。


ただの一度も。
（今までは）





彼が視界に入った瞬間、直感した。


心の中で言葉になるより早く、
頭に響いた。



　この人は私の人生を変える



そう直感した。

見事、的中。







恋してきました。


海に。






言葉にすると安っぽくなってしまうから。
と言いながら、
実はあまりの感動を上手く言葉に出来ないだけ。





セブ島へ
生まれて初めての一人海外旅行！

「リゾート地だけど、フィリピンだぜ？(笑)」

あぁ、そうかと思ったけど。


あの国が恋しくてたまらない。

空気の代わりに海水だけ肺に入って来て、
パニックに陥るのに、水面までは10Mも。

溺れて死に掛けたのに
あの海が恋しくてたまらない。


写真を撮る余裕さえ無くして、
夢中になってた。


数枚しかない写真を見ても、
もうココじゃないと
泣きそうになるだけ。


自分の瞳で、

体中で感じた海を何度も思い出す。


今すぐ飛行機に飛び乗りたい。

1秒でも早く
海に会いたい。



やっと、やっと見つけた。

自分の道。

海の近くにいよう。

どんな関わり方でも、
海から離れたくない。

もう、
一人も
独りも
怖くない。


さー何から始めようかなー♪




P.S.

サトシ、ありがとう。

サトシとの出逢いは
偶然だけど、必然で、
私にとっては運命だ。

ぐにゃりと曲がった私の人生。

楽しみにしてて。

きっと貴方と一緒に海を楽しめるようになるよ。


そしたら、また一緒にたくさんの話をしようね。

まだまだ、ありがとうを言い切れてないしね。

実はサトシの顔、健太郎さんとカブって
ちゃんと覚えられてないんだぁ(笑)

時間が足りなかったなーマジで。

ちゃんとサトシの輪郭を捉えられる様に
またたくさんの話をしよう。


サトシ、キミは海の世界への案内人。

約束通り、もっと深い海へ。

まだ私の知らない
神秘の世界へ、連れて行ってね。

なんだか、

寂しさにも慣れてしまって。


悲しむことにもいい加減慣れたみたい。


感情から涙は流れるけれど、

思考からは流れなくなった。


いつももう一人の自分が自分を見ているようで、

冷静な視線を感じる。


2年前の、あの頃の私にはもう戻れないのかなぁ。


たぶん、冷たい視線を感じながら、

明日も私は笑ってるんだと思う。


私は言うんだと思う、きっと。



彼に

「おめでとう」

って。




満面の笑みで

言うんだと思う。



きっとその後、

いつもの冗談を言って。

2人で笑うんだと思う。




電話を切って。

カレンダーを眺めながら

彼の夏休みと

笑顔を思い浮かべて、

会えない日数を数える。


少し安心するのかもしれない。


会えるかも

なんて期待しなくて済む日々が来るって。






海が見たい。


早く

小さなあの島で

きれいな海が見たいなぁ。

ウチの周りを何回もぐるぐると。



「なんか久しぶりやな。

　舞とこんなに笑って話したの。

　事業所でもこんなに笑わんのに。」



帰りたくなかった。

ずっと

ずっと一緒に居たかったよ。


大好きな貴方の隣。


ホントは私の指定席にして欲しかったけれど。



時々は、私を隣に置いてドライブしてね。


花火もしたいな。






また、あの海にも連れてって？





ねぇ、大好きよ？