甘えた関係




甘えた関係
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2002年04月28日(日)
共犯関係からの離脱
外でご飯を食べているときに、箸だと、使っていない左手の存在がひどく気になる。
家で食べるぶんには、左手のことなんて気にもとめないのに、外食を共にする相手が気のおけない関係だとしても、左手の存在が、ひどく気になる。
だから、外食をするときは、なにがいい?と聞かれたら、ナイフとフォークまたはスプーンを使う料理を、希望する。
それでもたまに、つまり、聞かれない場合で相手が希望する場合、箸を使う料理を食べに行くときがある。
右手で箸を使っているせいか、テーブルにもたれかかるようにくたりと置いていある自分の左手が、無駄のような気がして、何もしていないのがさぼっているような気がして、
食べていても、料理の味や彩りとかよりも、左手の存在が気になる。
だから、外で食べているときにだけ、あたしは、左手を、箸をつかっている右手の下にかざすのだ。
それは、テーブルクロスを汚さないためでもなく、膝にしいてある白い布を汚さないためでもなく、マナーだからでもなく、左手を使うために、左手をかざす。
だから、箸からこぼれおちたのが左手の上に落ちると、顔はヤダナァとしているくせに、全員ではないけれど、左手はこっそりとよろこんでいる。
よろこびながら、左手は、おしぼりに汚れを渡して、また、右手の下に居座る。

2002年04月27日(土)
Ich schenk' sie der.

帰り道、バスを名古屋大学前で降りて、そこから自分の家まで1時間ちょっとかけて歩いた
学区が近づくにつれて知っている風景がどんどん見えてきて、だんだん憂鬱になってきてしまったけれど、学区から離れているつまり大学の近くを歩いているときは、周りの風景や枝分かれした道のその先が気になって、傍から見たらあたしはキョロキョロしていたと思う。
「田」の字型のの真中の縦直線の道を歩いているときに、左の縦直線の道を制服を着た高校生があたしの進行方向とは逆方向にすっと自転車で走っていくのが、左の横直線から垣間見えて、風景として溶けこんでいていいなぁ、と思った。

2002年04月21日(日)
あさきゆめみし

中学生のころ、好きな人が自分の前を歩いているとなんて飄々と歩いているのだろうと思いながらその背を飽きるほど眺めてそして飽きたあと駆け寄っていた。
好きな人に後ろを歩かれると、後ろにいるんだと意識するだけで歩き方がまるでポテンポテンと音がつくようなカンジにひどく下手になってしまって何度もつまづいてしまって、しまいには、
「ねぇ。」
振り返って相手と並ぶまで立ち止まった。
声をかけることができるほど仲がなかったときは靴紐がほどけたフリをしてその場に屈んだ。
並んで歩くハメになったときは、相手と隣りあった側の自分の身体が何かを欲しているのだかひどく過敏なアンテナになってしまっていて、少しずつ歩く速度を遅くして相手と並んだ状態から逃れようとしていた。

2002年04月17日(水)
ブランク・アップ

真剣なハナシになればなるほど、ふざけた口調になってしまうクセがある。
特訓をしたから、意識すれば、真面目な口調で応対することはできるのだけれど、唐突にハナシが始まると、へらへら笑ったり、わざとそっけないふうにしたり、真面目な人間が一番格好いいということをあたしはもう知っているのに、まるでそういう態度をとるのが格好いいとでも思い込んでいるように、シニカルぶった態度をとってしまう。
真剣なハナシをするのがくすぐったい、または、ジョークなのではないかと疑っている、というワケではない。
戸惑ってしまう。
相手の、いつもと違う口調と、その場の雰囲気に。
戸惑って、逃げてしまう。
逃げるときに、砂煙をたてる作用を期待して、ついふざけた口調になってしまう。
とても悪いクセ。
前付き合っていた人と別れるときには相手は泣いているのにあたしは泣きもしないで笑って「バイバイ」したし、高校のときの親友に悲痛なカオで『謝って』と言われたときには「なんで?」と笑った。
そのあたしの態度は、相手との「これまで」への裏切り行為そのものだから、相手をひどく傷つける。
前者は、あたしのそのカオを見つめて『今までなんだったの?』と涙を止めて去っていったし、後者は、『サイテー』と頬を叩かれ毎日のように電話をしていたのにそれから卒業まで一言も口をきかず今でも絶交状態になった。

2002年04月13日(土)
Sono cotto di te.
「缶のプルタブをね、未だ自分で開けたことないの。」
と言うと、幽霊でも見つけたようなギョっとしたカオをされる。
「ペットボトルのフタをね、未だ自分で開けたことがないの。」
続けて言うと、ナニサマデスカっていうカオをされる。

だから、
「紐靴のヒモがね、ほどけたとしても、自分で結んだことがほとんどないの。」
って、なんて言えない。

2002年04月11日(木)
バニラになった

眠っていたクロコネコのアタマにそっと手をのばすと、そのあたしの手のひらのうえにアゴをのせてきて、あたしの腕にもたれかかってきて、うでとあしをのばして、つめのあいだをぱかっとひらいたあと、ぐるりんとまるくなって、薄めであたしを確認し、そして、ぷすーぷすーとまたねむった。

2002年04月07日(日)
煙か土か食い物

『映画《ウオーターボーイズ》をやーっと入手したー。』
クロカワがにこにこ満面なのが解かるくらいなお声で電話をかけてきて、こういうご機嫌なお声ってある意味脅迫に近いわ、って思いながら、
「わぁった。ほか呼ぶわ。」
って返事をして、ヤマダとセイリョにとりあえず連絡とったあと、モモちゃんも呼んでみたら、
『みーーーるーーーーーーー。』
ドップラー効果な返事がかえってきて、ヤマダんちに集合することに。
ウオーターボーイズ、かーなりたのしくって面白くって、5人で、
「「「「「きもおおおおおいいいい。」」」」」
って言いながらギャハハハハハ笑いながら観ていた。
見終えたあと、
『おしりのさー、キュっとしてるところが、若さだよねー。』
「もう、あたし、アバラ出ていてもいい。鎖骨が出すぎていてもいいっ。」
『27歳と比べたらかわいそうだってー。』
モモちゃんと、大笑いしながらお酒飲みつつ話していたら、すっとびすぎていたみたいで、セイリョとヤマダとクロカワが置いてきぼりになっていた。
けれども、すぐに、ついてきて、ていうか、追い越しちゃって、ヤマダが高校時代バスケ部と水泳部とかけもちをしていたから、そのツテで、男子高校生4人を召還。
「うわ、ホンキですか。」
『つーか、やるの?マジ?何させんの?』
戸惑ったものの、タダ酒につられて4人来ちゃったし、仕方ないし、とりあえず、群舞させて踊ってもらってテキトーなとこまで曲と共に脱いでいただきました。

明日から大学。


2002年04月06日(土)
there is a light that never goes out.

バスのなかにいると、
「もしこのなかに、あたしのココロの内を読める人がいたら、どうしよう。」
と時々思ってしまいます。
そんなワケはないとそんなふうに思うのは自分だけだと思うのですが、思うのに、一生懸命アタマのなかでそれ以前までグルグルとこねくりまわしていた想像をかき消すように、同じ言葉をアタマのなかで繰り返すコトを、目をつぶりながらしているだなんて、気付かれたらどうしようかと思います。

2002年04月05日(金)
鶏のつくねのつくりかた
鶏肉のひきにく、卵ひとつ、ねぎ、しいたけ、しょうが汁、片栗粉、をあわせてこねて、出汁をしょうゆとおさけであじつけしたなかに、スプーンですくって落として、あとは大根でもサトイモでもいれて、煮れば完成。

2002年04月04日(木)
キャラメルの夜

ちいさいころの写真は、一年に4枚は撮っていたからまぁまぁあったくせに、小学生になるとぐっと少なくなって、中・高校生のは公式行事のとお正月のときのしかなくて、大学生になったら、お正月にしか、自分の映っている写真はなかった。
ということに、いまさらながら気づいた。

ゼミの宿題である本を読んでレポートを書かなくちゃいけないのだけれども、それは8日までなのだけれども、まだやっていない。
つか、教科書なんだけれど、その本っていうのが。
しかも、ゼミ担当教授が書いて、他の教授とかもお手伝いをして名を連ねている、そういう本なのだけれど。
いったい、どう教科書を読んだレポを書けと。
まだ読んでもいないくせに、そんなことでぐじぐじと悩んでいる次第。



2002年04月03日(水)
過去問マスターDX

はじめはいつも、レプリカじゃない。
途中からそうなる。
反対に、レプリカはいつまでもレプリカじゃない。
そう信じている。

たとえば、ここは、足し算でいうところの、計算式256+136の5のうえにとりあえず置く、1。

2002年04月02日(火)
不思議の排除


新しいサイトも自分のなかでピースがはまってきたとこだし、ちょこちょこっと書き始めてみようかなぁ、と思って、書いてみた。
HTMLを作ってネットにアップする、という作業が、日常のなかに組み込まれているって考えると、自分でやっていることなのに、なんだか不思議だ。
そう思うのは、日常にはしたくないからなのかもしれない。
となると、ずっと続くということを望んではいないのか。
今のHPって、世代が結構偏っているみたいにあたしからは見えるのだけれど、これから年月が経っていくにつれて、どんどん均等になっていくのかなぁ。
ダイアリのログが10年とか20年とかあるHPっていうのも、これからは出来たりとかするのかもしれない。

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