煩悩主婦と生活
落書き...
楽書き...
心内、雑文、雑念。

2003年06月25日(水) 裏Hbt004:マルボロ

「げっ500円しかねぇ.....」
自販機の前で小銭を数えたが、またもや今月残金500円也。
でも明日給料日なので良しとしよう。
原因は解っている。相撲トレーディングカードで、どうしても
高見山(マルハッチ♪)を手に入れたくて、
無謀な大人買いをしてしまった所為なのだ。


「煙草を買うと飯が食えねぇ...」

後先のことは考えず、取り合えず欲しい物は真っ先に手に入れるのが
正しいオタ道なのだ。トレーディングカード>公共料金の方式が成り立つのだ。

夕食は納豆定食並(¥380)でいいやと自分に言い聞かせた。

煙草の残りは僅か1本。
最後のそれに火を着けると、こともあろうにフィルター側であった。

「そう言えば、今日蠍座は12位だったな...(泣)」

貧乏風に吹かれながら、悟浄は足早に大黒屋へと向かって行った。

「こんばんわっ。」

「あ〜いらっしゃいませ、お腹空かせた狼登場ってとこですね。(笑)
 こんな遅くまで一体何やってたんです?あ〜なんか心なしか着衣に乱れが。」

「一人でくっちゃべってなくていいから、おばじゃねぇ八戒ちゃん。
 ちゃんと接客してくんない。ところで今日のお薦め何?」

500円しか持っていなくて「お薦め何?」はないだろう...

「本日のお薦め、丹波の黒豆納豆定食オクラ添え
 題して”ネヴァ〜エンディング精力ナットーキナーゼ”!!!」

「それって380円で食える?」

「ダメです、丹波スペシャルなんで450円です。
 70円ケチる者馬鹿を見るです。」

「解ったよ。じゃそれ。」

「はいちょっと待ってて下さいね。ニューオーダー黒ネバワンプリーズ♪」

「黒ネバワン、サンキュー♪」相変わらず嬉しそうに清一色が答える。

急いで注文を済ませるとグルっと辺りを見回した。

「今日は来てねェのかぁ。」

悟浄はポソッと呟いた。

ここ何日か仕事が立て込んでいて、職場で簡単な夕食ばっかり取っていたので
大黒屋に来るのは5日ぶりくらいだろうか。

座ったとたんに三蔵の姿を探してるなんて....

早く逢って最新情報を話したいんだ〜と妙に納得してしまう。

「忙しかったのですか?ここ何日か見ませんでしたよねククク。」

「うん、清さん。今ね忙しい時期なのよ。もぉくったくた。」

「そういえば三蔵君も来てませんでしたよ。はい、お待たせしました。
 これを食べれば、くったくたもどこ吹く風のビンビン物語ですよ♪」

「ふーん、そうなんだ。」

納豆を小鉢で溶きながら、なるべく無関心そうに答えたが

納豆を混ぜているうちに昔見た納豆道の極意を思いだし

必死になって混ぜ、粘りを出すうちに世界に入りこんでしまった。

「....さん、悟浄さん、糸引きまくりですよ。
 そろそろいいんじゃないです?」

「こっここは...大黒屋...。」

我に返り、徐に納豆を大盛り飯にかけると美味そうに食べ始めた。

「違いがわかるでしょうかね、悟浄君には。」

「解るぜ、さすが丹波産、どことなく霊界チックな味がするぜ。」

そんなやり取りをしていると背後から冷たい空気が入り込んで来た。

「いらっしゃいませ...。」

三蔵ちゃ〜〜〜ん?と期待してにやけて振り向くと誰も居なかった。

「変ですねぇ、今確かに気配が...」

「ねぇ悟浄さんも感じましたよね?」

「ああ、背後から冷たい空気を感じたね。」

「背後から冷たい空気。」

「背後から冷気。」

「背後冷気....背後冷...」

「ってことはつまり背後霊!」

「さっすが悟浄さん、今日憑いてますよ!(笑)
 サービスで除霊しておきますね。」

気を取り直して続きを食べ始めたが、怖くて心臓がドキドキしていた。

本日2回目のショータイムは、
急遽「八戒&一色&悟浄の除霊ショー」とあいなった。

「ご馳走様、今日も或る意味凄かったです。」

無意識に右手をポケットに入れて引っ張り出すと連なる万国旗が出てきた。

「おや、宴会ゲイですか?」

「うん、仕込んじゃった(笑)」

「煙草切らしたんですか?これ持って行っていいですよ。
 お客さんの忘れ物だけど、滅多に来ない人だから。」

「じゃ遠慮なく。どーもですっ。」

大黒屋の八戒さんが差し出したのは封が切られたマルボロだった。

しかもお得意さんに貰ったと言ってチャッカゴジョコも付けてくれた。

「こっ、これって!まじ貰っちゃっていいんすか?」

「僕そっち方面興味ないからいいんですよ。」

外に出て暫く歩いてから、チャッカゴジョコで火を着けた。

「吸い過ぎると身体に良くないにょ〜んv」

「かっ可愛い〜。」

チャッカゴジョコは着火の際にゴジョコヴォイスで話してくれるのだ。


「三蔵....ってこれ持ってねぇよな?」

自慢したくてウズウズしていた。ゴジョコライターは良くあるが

チャッカゴジョコは非売品で関係者に配られた数に限りがあるレア物だ。

今度逢ったら携帯の番号くらい聞いとくべきだなと悟浄は思った。

自慢話を我慢し過ぎるのは自分にとって正直でないことを悟ったから.....

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うほ〜い。
納豆道...あたし見たんですよ。昔TVで道着を着たおっさんが正座して
「かき混ぜ何十回!」とか言って、納豆薀蓄語る納豆道(笑)
いや、何の番組だったんだろう、あれ。

ふと今、宅ハチファッションの悟浄が脳裏に....
髪型似てないでもないし....

三蔵出番が少ないです。忙しいのか?
そうか!修羅場なのか!(笑)
ゴジョコオンリーに出す新刊執筆中←15禁兄貴萌え作品




2003年06月24日(火) 宿敵

油断をしていたら大量発生しやがりました。
よりによって苺のところにワサワサと


油虫

アップルキングと欲張り苺についているんですよっ!
頭に来たんで「ブチブチ」とあたりさわりのない葉はもいで
後は「ブチブチ」と潰して駆除しましたさ。
出来れば農薬使いたくないんで、毎日ブチブチ。
無農薬栽培農家様の御苦労が身にしみます。
てんとう虫に食ってもらいたいくらいです、油虫。

今年も隙を見てベランダでガーデニングしているので
あります←らしくないでしょう♪実はお花好きなのよぉ。
部屋にはトネリコとミリオンバンブーとサボテンでしょ。
ベランダには小松菜とミニトマトと苺←食えるグループ
ベコニア、ケイトウ、ペチュニア、マリーゴールド、白妙菊←食えないグループ

あとチャイブとミントの種もこれから蒔くんだわ。
2号の担任のM爺が教材のミニトマトの世話に執念を燃やしていて
クラス全員の鉢に風除けのビニールつけてくれて
おたよりにも「トマトの水は毎日やりましょう」だって(笑)
そういや放課後の教室でM爺は一人苗作りに励んでいたなぁ。
うちのトマトもM爺から種貰ったんだよね。
去年はイクラを鮭に孵化させてたし、M爺ってマニアック♪



2003年06月22日(日) こんばんわ

サイトノンイジリー岡田です........

うっうっ.........

昨日旦那バンド練習なかったぜ.......

来週ライヴなのに良い度胸だ。

で、ヤツ今楽器屋にレクチファイヤー取りに行っております。

正式名称 MESA/BOOGIE SOLO-HEAD 50(SINGLE RECTIFIER)

草もち食ったら胸焼け、その前に森もとシュークリーム食ってるし

はぁはぁくるしい。

冬の間蓄えた体脂肪が元に戻った。

一気に4%減(笑)

やった!これで週一でプールにいけば

夏までほそーり?

ところで最近家電が寿命続きで、とうとう温水洗浄便座様も壊れた。

あちこちサーチして安いとこ見つけておいたら

今日旦那の母ちゃんが買ってくれた。


便座ゲッツ!

で、昨日火山高がとっくにレンタルされているのに気付いて

さっき借りてきて早速見る。

ハイパー茶道部(笑)

あっ明日ってもしかして参観日?かも........

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裏Hbtを読んでくれている皆様

いつもありがとうです。今後も変キャラとか

出したいです。あっ勿論変エピソードも(笑)

三蔵はゴジョコオタクなのですが、悟浄は一体何オタク?

1.塩ビフィギュアオタク

2.セー●ームーンオタク

3.戦隊物オタク

4.声優オタク

5.仏像オタク

答えは........つーか答えたくありません(笑)

いえ決まってないのです♪



2003年06月21日(土) 予備休暇

運動会が延期になった時の為に
本日休暇を取っていました。
結果ぽっかり浮いたのでこれからまたプールに
連れて行きます。

先日プールに行ったのを相方に目撃されたらしく

「昨日夜プールにいた?」
と携帯メールが。
言っとくが、あたしの水着はハイレグぢゃないよ!
(相方は友達と伊豆ミンハイレグ着て泳いでいたらどうよ?とか
 噂していたらしい。)

シックでエレガントな黒のシェイプアップスカート水着ぢゃ。
(その前は女子プロレス見習みたいな下っ端水着だった、そのままリング
 行けるかもと思った。物持ちが良くて10年着た←北海道寒いしさ、
 あんまり海行かないし、下心も無かったので♪)

海水浴で思い出したが、独身時代に友達と行った
「蘭島」と言う所で泳げないのでのんびり寝ていたら
日焼けが過剰になって軽ヤケドみたいになって
帰って来てから痛いの寒いの熱出るの〜で寝込んでいたら
グッドタイミングで超親切マメ男友達から電話きて
「日焼けで死にそうだ。」と訴えると
「俺も先週同じ目にあった。今クスリ届けてやるから。」
ヤツの迅速な行動であたしは助かりました(笑)

さて行ってこよ。
帰って来たらサイトイジリしたいなぁ。 



2003年06月19日(木) プール疲れが

今襲って来ました。
眠い。僕ネムスギ君だ。

おはよう水泳教室に申し込まなければ←娘の

週1回あたしも浮かびに行ってこよう。
下半身激痩してみたいのぉ。

朝鏡に向かって大腰筋運動(腰グラインド)している姿は
変態オヤジみたいだ(笑)

毎朝ヘビメタ出勤←濃いけどちょっと病みつき(笑)
シナジーはかっこいいです。
一緒に歌ってドライヴィング、加速します。



2003年06月18日(水) 泳ぐというか

浮かぶ...まぁようするに水浴びっすよ。
プールに連れてけと娘2号が騒ぐので。



2003年06月16日(月) 裏Hbt003:荒野

003:荒野



最後に血の気が引いたのはいつだったろう。

…「あの人」が男を捨ててから、もう二年にもなるのか。


「線香を焚いて。蝋燭を着けてみて下さい」

天然ボケな横顔が、きらびやかに光る御仏の前で悦に入っていた。


寺院は高台にあって、春はカップルがイチャついているのが良く見えた。

けれどあの時は冬で、人目を憚るホモカップル一組だけが景色に線を引いていた。


「この光のもとにそれよりも沢山の悟りを開いた人が
 生きて暮らしているんですよ」

「…僧ですね」

「その中には私のことをわかってくれる人が必ずいます」

「お言葉ですが...そうでしょうか?」

「おだまりっ!」

彼は、傍らに座った三蔵の頭を仏陀いえ、ぶった。

幼い頃のように。

「そんなに否定されたら、私は安心して行けないでしょう?」

あの人は、猫の盛りを見ずに行った。

モロッコへ........


無数の光の中に、自分が溶け込んで行く場所はない。

そこにどれだけの人がいても、自分の興味の対象でなければ

何もないよりも、ウザイだけなのだ。

大黒屋の主人夫婦の不気味さは、

若輩者らしからぬ、ねっとりとした手触りで、

あの人の与えてくれたものに、通い合う何かがあった。

つい暴走しハイテンションになる自分を

それ以上の暴走でぶっちぎっていってしまう。

淀んだ空気。

毎日のように馴染んでいく一方で、

この妖しさに飲まれるまいと三蔵は努めていた。

いつかはこの夫婦も店を畳屋に改造し、自分とは縁遠くなるハズだ。

が、押しの強いこの夫婦のこと、

「古い畳は変えましょうね。」とセールスに来るだろう。


「焼肉定食、御飯三膳」

これも、あの人の口癖だった。

そう言いながら、何故あんなに一人でボケて突っ込めたんだろう。

自分が堅過ぎるだけなのだろうか。


ホモの夫婦相手なら、急激に、

ドス黒いままで押し留めていられた感情が溢れ出して来る。


ズボンを上げる間もなく、するりと近づいてきた、悟浄。

トイレで覗かれるとは思わなかった。

唇を噛むと、勢い余って血が滲んだ。

指先まで燻りかけていた煙草に気付かず

「アチッ」




階段を降りて辿る道からは、

噎せ返るような汗と涙の匂いがした。

「甘い、お前のプレーには魂が入っていない!」

「すいません、コーチ!もっと激しいのを下さい!」

「いいのか?もっと激しいのを受け取れるのか?」

「大丈夫です、さぁ早く、コーチ来て下さい。
 ここでしっかり受け止めますぅ。」

「いくぞ!うぅおぉ〜〜〜〜〜。」

「あ〜コーチィ〜〜〜〜〜凄くてダメですぅ(泣)。」





「汗臭ぇと思ったら黒薔薇学園の野球部かよっ。」

春の甲子園がまた来る、今年も町内会でカンパすんのかよっと思いながら、

ぼけーっと歩いていると三蔵は転がってきた球に足を絡ませてこけた。

「へたくそっ!球くらいちゃんと取れ!ボケッ!」

そう言うと三蔵は、148km/hで球を投げ返した。

「ちょっと君!黒薔薇学園に来ないか!」

「フン、悪いが俺は立派な社会人だ。あばよ。」

野球は嫌いだ。

学生時代に9回裏、二死満塁逆転のチャンス!と言う場面で

三振して甲子園に行き損ねた......。

「イヤなこと思い出しちまった。」


足早にその場を立ち去る三蔵であった。



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どこが荒野?

最後の下りが高野連(笑)三蔵元高校球児説。

黒薔薇学園の野球部コーチは六道氏です。甲子園出場二回。好きな物:男子学生♪ぎゅん♪

意味不明な方は本家Hbt003荒野参照

チキさん作品を許可得てパロってます←チキさんファンの皆様ごめんなさい。



2003年06月14日(土) 眠くて死にそうです

こんばんわ 雨の中 運動会強行突破の学校に乾杯←結構悲惨だぜぇ
朝は曇ってました。
宴も酣盛りあがって来たその時、
まさにうちの子の競技の時、降りましたね、雨。

昼飯食った後晴れて再開しました。
良かった1回で終わって。

で、移動の時にアニメのインストBGMが使われていたんですが
最遊記のOPも流れて笑ったぜ。
頭の中でのけぞる三蔵とか浮かびました。

そう言えばうちのハム公の先生が新聞にコラムを
書いていたぞ。
題材はカメについてだった。
病院にもスッポンらしきものが飼われているしな。

寝ます←早起きしたんで辛い&夕べ蒸し暑くて寝不足



2003年06月13日(金) 危うし運動会

低気圧接近ってなんですか!


こんにちわ、伊豆です。
13日の金曜日っす。
朝から地域のPTA連合会に出席。
小1時間で終わる。

その後、愛ハムを病院に連れて行くが
腫瘍の進行は止まっているので様子見。
なんか凄くデカクなったような気がしたのに。

ロビーのメキシコサラマンダーは元気だった。
ついでなので爪を切ってもらう。
1500円也←暴れるのであたしには出来ません。

外はドンよりと雲っております。
明日晴れなきゃイヤ〜〜〜〜〜〜。

そろそろ爺婆到着するはずだぁ。
遠い所ご苦労さんです。

只今水面下で創作中(笑)
近日公開なるか???



2003年06月10日(火) 目しょぼ星人

目が痛い...
午前中顧客管理でパソ



2003年06月09日(月) 憩いのオフが無い

ふ〜週始めからフルタイム勤務。
つーか9時18時勤務でした。
明日も9時17時で金曜日まで休み無いのぉ。

週の真中に休みがあると楽なのになぁ。
今週の休みは区P連とかいう集会に出ないと
ならないんで夜露死苦←ナンか勘違いしてます(笑)

今日お客さんの可愛い男の子にお釣り返すとき
手が触れて冷たさが解ってちょっと得しました。
ええ、そんなことでも考えないとつまらんのですよ。
日々是ネタ。



2003年06月08日(日) 子供の谷

今日は1日母子家庭+ばーちゃんだったので
国営公園で1日中太陽の元で遊ぶ。

旦那は友達のライヴに出かけていなかったのだ。

ばーちゃんは花を見たかったらしく
前日情報を掴んで(笑)便乗。

いやぁ冬スキー滑ったとこがお花畑とは
驚いたね。
あたしはひたすらチューリップちゃんの
写真を撮ってました。
ベリベリプリチー。

ゆっくり花を見たかったのだが
子供たちは子供の谷に行こうと騒ぐので
炎天下の中付き合う。
熱い、普段日のあたらないとこにいるので
辛い辛い←家帰ってから速攻頭痛攻め。

なんだか巨大なゴムボールを山の上から転がされ
キャッチしたり、トランポリンみたいに跳ねる
フワフワエッグなるものでジャンプしたり
ハァハァ.......疲れてしまったわい。

ばーちゃんはわき道でワラビ取ってるし(笑)



2003年06月07日(土) ネオ

夢は多分マトリックス(笑)
寝る前にあ〜ゆ〜の見ると必ず
アドレナリン過剰分泌でハァハァ言う夢見る。

本日馬車馬の如く働く。
案の定イジメかと思うくらい忙しかった。
一人でくるくる回りながら仕事してました。
イヤマジ死んだ......

明日最終兵器悟能後編UPします。
明日書いてあげます。
間に合います(笑)いや宣言しとこう。



2003年06月06日(金) モテごじょ〜計画

昨日Upされたのね♪
会場にはTOPから飛べるのね。
58なのね。
あたしの58は怪しいのね(笑)
興味のある方はどうぞご覧下さい。

作品名「最終兵器悟能」



2003年06月05日(木) お花畑

花壇の植え込み作業で朝から学校
指揮官の元(副部長にお任せ)430株を45分で植える。
だがだがその後雑務が待っていてさっき帰って来ましたが
これから重役出勤です。
あ〜18時まで仕事っす。天気いいからノンビリしてぇ。

あっ明日ダミアンDAYだ。
あっあと15分で出社だ。

今週金、土はフルタイム。

土曜日の夜まで煩悩タイムとれるかしら(泣)

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そして仕事行くと早速

「社長おはよう御座います。」←相方

「やぁおはよう」←重役出勤のワシ

「ねぇ伊豆さん明日も18時まで働けない?」←上司

「いっすよ、別に。」

「納品74箱あるんだけど」

「いいっすよ、別に。」

でも疲れるのよね〜、後で後悔するのよねぇ〜。

目先の金に釣られる(笑)

背後でエキセントリック少年ボーイが流れております。

娘がごっつのビデオ毎晩見ているもんで。



2003年06月04日(水) 裏Hbt002:階段

「ちよのふじ♪」

「今度は力士かよっ!」

「へへっ、貰っちゃったんだなぁコレ。」

力士トレーディングカードを見せびらかし、
悟浄は三段抜かしで階段を駆け上がった。

「お前もやって見ろよ、雲竜型。」

「やれるか、バーカ。」

「ちぇっ、相変わらず冷めてんの。言っとくがレアな58代横綱キラカードだ!」

三蔵は聞こえぬ振りをして、さっさと悟浄の横を通り過ぎた。

「ねぇ見ないの?」

慌てて追いかけた悟浄は回り込んで、妖しいカードを振って見せた。

「見ない。男の裸は嫌いだ。相撲協会の陰謀に乗せられるような俺じゃねぇ。
 
 相撲にはこれっぽちも興味がない。」

「お前のゴジョコ好きにはまったく飽きれるぜ。」

そういうと悟浄は笑ってカードを差し出した。

「35代目横綱の双葉山だ、取っとけ。」

悟浄は指先で挟んだそれを、あっけに取られる三蔵のポケットに押し込んだ。

「裸と裸のぶつかり合い、男のロマンよ。じゃあな!」

「じゃあなじゃねぇ、全く。俺にはゴジョコがいるにょ......」

残されたカードの凛々しい双葉山に少し心奪われながら...

「変な野郎だぜ。」

三蔵は言葉で否定しておかないと何だかマズイような衝動に駆られていた。

悟浄とは行き付けの飯屋で良く逢った。

お互い近所に住んでいるのは知っていたが、深い所まで聞いたことも聞かれたこともなかった。

この辺りは学生や独り者が少ない所為か、飲食店やコンビニを探すのはやっとで、

夜遅くまでやっている店もそうそうない。



その中で一軒だけ、遅くまでやっているのが大黒屋であった。

大黒屋は、ゲイの夫婦でやっているこじんまりとした店で、

常連客ともなると、もうその筋ばかりであった。

店主は隠すわけでもなく、寧ろ嬉しそうに客の前でイチャイチャしていた。

何ヶ月も前のことだった。

三蔵がいつもように仕事帰り大黒屋のカウンターで夕飯を食べていると、

隣に座った男が突然話し掛けて来た。

「すいません、それうまそうだけど何て言うヤツ?」

「ああ、これ...おばさんこれ名前あるのか?」

「誰がおばさんですって?僕には八戒と言う立派な名前があるんです!
 で、料理の名前は長芋の姿作りアラ八戒って言うんです。」

「おばじゃねぇ八戒さん、俺もこれとおんなじの頂戴!」

「お客様大変申し訳御座いませんが、そちら様のでラストとなっております。」

「そっかぁ。じゃあ男のスタミナ定食ってのにして。」

「行きますか?今晩寝られなくなっても知りませんよぉ、
 ニューオーダー”オトスタ”ワンプリーズ。」

「”オトスタ”ワンサンキュー!」

八戒の背後で店主の清一色が陽気に答えていた。

それとは対照的にその男の表情があまりにも残念そうで、

三蔵はつい声をかけてしまった。

「何なら味見に一かぶりやって見る?」

「マジ?アンタ良い人だぁ。」

三蔵が長芋を差し出すと、カプっとひとかじり。

その男こそ悟浄だった。

その時、回りの客の目が異常に悟浄の口元に集中していたのは言うまでもない。

それから幾度なく、偶然か必然か...同じような時間帯に大黒屋で出くわしては

肩を並べて飯を食った。

三蔵は元々、人と食事をするのが大好きだった。

出来るなら大勢で、色んな物を交換し食べたいほうだった。

俗に言うB級グルメである。

懐に携帯用マヨネーズはかかさない。

だからいつも、大黒屋のカウンター隅で薀蓄たれて食事をしていた。

店主夫婦はひっきりなしにボケや突っ込みの応酬で、

その傍らメニューに無い不気味な物を

「精が付きますよ」と出してくれたりもした。

美味いのか不味いのか判断しかねる微妙な味も慣れると愛しい物で

他に店もないしほぼ毎日通っていたのだった。

初めて来た時、21時を回るとなぜか突然ミラーボールが現れて

ショータイムが始まったのには正直言って驚いたが、

今ではマイクを向けられると意気揚揚とキューティハニーなんか

歌ってしまう自分が素敵に思える三蔵であった。

「おい、来週は戦隊物で行くぞ。」

「お前がリュウレンジャーで俺がシシレンジャーだ。」

カラオケで高得点を出すと一品サービスという粋な計らいも見逃せない。

最初は恥かしかったが、店内の異様な盛りあがりに

すっかり乗せられてしまうのだ。

恐るべし芸人夫婦....猪八戒&清一色。

まるでライブ後のミュージシャンのような達成感と汗にまみれ

近くの坂の上にある公園の、長い階段に腰掛けて街の灯りを見ながら

最近のオタク話で盛り上がった。

「801ってどーよ?」

三蔵はカプリングは苦手だが、

不思議と53は気兼ねせず読めると打ち明けた。

「俺もだよ。」と意外な答えが返ってきた時、心なしか悟浄の目が泳いでいた。

お互い最近手に入れた物の自慢話を終えるとそこで別れた。

いつももう少し自慢していたいと三蔵は思うのだが、

それは自分だけかと言葉を飲み込む。

悟浄は公園の東方面に向かい、三蔵は逆方向へと足を進める。

近所に住んでいる年の近いオタ同士。

お互いそれ以上知らないし、知る必要もなかったのだ。

「でも相撲カードはいらねぇ。」

寒空に向かってぼそっと呟くと、一人になった三蔵は

階段に座り込み街の灯りをいつまでも見つめていた。


35代目横綱の双葉山カードの運命はいかに........


1.近くのゴミ箱行き

2.取り合えずゴジョコファイルに入れる

3.八戒に渡す



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ハーモニカと同時進行でコレも書いてたし。
はぁ落ち着いた(笑)

双葉山結構マブ


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