木洩れ日
零れ落ちる光を拾い集めて

2002年01月31日(木) 冬の草

長庚やしづかに払ふ雪ばんば

健やかな死もあるだらう冬の草

寒椿かの人も病みゐるといふ

手の甲の真白く見ゆる柚子湯かな

ときめきはいつも空より冬木の芽


私には、別れたままになっていた生母がいる。
会いたいと思っていたわけではないが、父の死
によって何かが解けた。病んでいるという知ら
せが届く。


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keiko [HOMEPAGE]