サッカー観戦日記

2003年04月29日(火) クラブユース選手権(U−15)大阪予選 2次リーグ 枚方FC−寝屋川レグルス G大阪−大阪セントラル

クラブユース選手権(U−15)大阪予選 2次リーグ 枚方FC−寝屋川レグルス
4月29日(火・祝)万博人工芝 10時 晴 無風


枚方FC             寝屋川レグルス
−−−−−木村−−−−−  −−−今西−−田中−−−
−−−−−−−−−−−−  −−−−−青森−−−−−
貞国−−岡−−橋長−大出  石田−青山−−北口−吉岡
村上−片久世−沢田−藤本  −−下渕−森島−小田−−
−−−−−高瀬−−−−−  −−−−−廣畑−−−−−

キックオフには10分ほど遅れて到着。が何やら騒がしい。どうも枚方FCが早々と退場者を出してしまったらしい。いきなり絶体絶命である。1トップにして全体に引いて対応。
数的優位となった寝屋川はパススピードが速く、引いて守る枚方FCにパスカットさせない。枚方FCのプレスが甘く、中途半端な距離に立つ相手をもろともしない技術を持つ寝屋川がパスまわしで翻弄する。WBはあまり突破せず、アーリークロスか相手を引きつけておいて中央に戻し、青森君を軸に崩す。左利きの青森君は抜群の技術を活かし、確実な技術から長短のパスで組み立て、ラストパス、ミドルを狙う。今西君は流れて受けるタイミングがよく、スピード十分の突破をみせる。他の選手は個性はそれほど感じないが青森君・今西君を忠実にサポートする。またこのチームは攻守の切り替えが早く、当たりもフェアだが激しい。枚方FCは高い技術を持つ岡君を軸にカウンターを狙うが、あっという間に囲まれ、キープに精一杯と言う状況が再三見られた。動き出しのタイミングもよく、寝屋川の選手は次々とフリーになってボールを受ける。寝屋川はトレセン的な練習を普段からみっちり積んでいるような印象を受けるチームだが、今年はそれが徹底されているようだ。左CKから青森君のキックがファーに流れたところを吉岡君がクロス、ファーの石田君が頭で決め寝屋川先制。さらに青森君が右スミへ絶妙なクリーンシュートを決め2点目。この後も寝屋川の攻勢が続き4−0と完勝した。寝屋川レグルスは青森君・今西君以外に意外性や強引さを備えた選手は見当たらなかったが、よく完成されたチームで個々の個人戦術理解が高い。全国を狙う力はあると思う。次のC大阪を倒す可能性も十分ありそうだ。枚方FCは中途半端なポジショニングと動き出しの遅さが致命傷となった。早々に退場者を出したことで一人一人が消極的になってしまったのかもしれない。細かい技術では寝屋川を凌いでいたがゲームの中で自分たちの長所を出せなかった。



クラブユース選手権(U−15)大阪予選 2次リーグ ガンバ大阪−大阪セントラル
4月29日(火・祝)万博人工芝 11時20分 晴 無風


G大阪          大阪セントラル
−−−角島−−星原−−− −−−−−9−−−−−− 
−−−−−−−−−−−− −−−−−7−−−−−−
安本−倉田−−堺−−井谷 −6−−5−10−17−
下平−−原−−池田−野口 −3−−8−15−−2−
−−−−−久保見−−−− −−−−−1−−−−−−


セントラル
2 イトー 15 キク 8 カシマ 3 ヤマシタ 17 シイバ?ケンシ? 
10コーヘー 5オックン? 6オータ? 7ユータ 9シンヤ

このブロックはG大阪、大阪セントラル、柏原FCと有力チームの揃う激戦区でリーグ戦を戦い1位が関西進出、2位にもチャンスがある。
G大阪の中盤は守備時にはフラットだが倉田君が引き気味でDFの手前に下がりパスを受けて攻撃の起点となる。
序盤からG大阪が攻勢に出る。最終ラインが確実につないでサイドを変えて相手の隙を窺う。FWが詰めれば倉田君が下がり、左右両足の正確なキックでサイドにはたき、セントラルのプレスを苦も無くかわす。大柄なLB下平君の左足キックを起点にLH堺君との巧みなコンビでサイドを崩しにかかる。しかしセントラルも守備はしっかりしており簡単に裏を取らせずドリブルへの対応もしっかりしている。ただ全体に声が出ないことが気になった。G大阪があまり突破を狙わないこともあって決定機自体はわずかなものだった。セントラルはカウンター狙いで、LH6番のクロスが9番に入るシーンが何度かあった。17分左CKがファーポストに流れたところに下平君がなぜかドフリー、ダイレクトボレーをGKスーパーセーブ。ロスタイムには星原君が抜け出し1対1となるが、GKを抜きにいったところをガッチリキャッチされ、前半は両者無得点。
後半もG大阪が攻勢だが、あまりポジションを崩した攻めがなく、セントラルの守備も秩序を保つ。CB陣は空中戦でG大阪に抵抗できる程度の高さもある。まったくリズムの変化も無く、このまま引き分けかと思ったロスタイムにDFのミスから星原君が決めG大阪1−0と辛勝した。


第三試合のエルマーノ大阪−セレゾン戦は序盤のみ観戦。スタメンは以下のとおり。ただしっかり観たわけではないので背番号がわからない選手もいるし間違いは結構あるはず。

エルマーノ         セレゾン
−−−松林−−宮崎−−− −−−−−26−−−−−
−−−−−新堂−−−−− −−−−−8−−−−−−
−?−−有吉−坂井−藤本 27−−5−−32−33
−−?−−磯山−門田−− 24−18−−21−−4
−−−−−GK−−−−− −−−−−GK−−−−−


エルマーノの守備は、一旦マークについたら一切受け渡さず、最後までマーカーが責任を持つというもの。カウンター時の前の3人の連携は見事だった。動きの鋭い松林君がエース格か。セレゾンも21番をSWに置く堅実な守備。8番ヨーヘー君が高い技術を誇り、エース格。ちなみにこの試合の結果は2−0でエルマーノの勝ち。



2003年04月27日(日) プリンスリーグ関西 第4節 G大阪ユース−海南高校 金光大阪−平安

この日は鶴見緑地に足を運ぶ。鶴見緑地に行く手段はいくつかある。車で来てサッカー場脇の駐車場に置くというのが一番手軽だが、この日はゲーム後大阪市内に寄る予定があるので除外。公共交通では梅田から御堂筋線・心斎橋乗換えで長堀鶴見緑地線というのが確実な方法だが、この日はバスを使った。東諸口下車左手すぐ。もっとも割安で時間的にも地下鉄と同等、乗り換えも無く歩く距離も短くて済むが、道路事情によってはえらく時間がかかるのでGWなんかには使い物にならない。

ユース年代における地域リーグの必要性を求める意見の高まりから、今年度より全国9地域にU−18リーグ実施が義務付けられて誕生したプリンスリーグ。関西の場合は既に前年度からリーグが存在しているが、グラウンド事情の悪さから、人工芝やクレーコートでのゲーム、サッカー的には関西扱いされない三重での開催もあった。今年度は全て関西のローンコートで行われる。スタンドは意外にも入りが良かった。JFLや関西学生リーグよりは確実に入っている。300人は確実。ゲーム前にプログラムを購入する。300円。背番号は予想通り当てにならないが、それでも小学生時代の登録チームの記載があるなど内容は充実している。

プリンスリーグ関西 Bブロック 第4節 ガンバ大阪ユース−海南
4月27日(日)鶴見緑地 11時 ピッチ並 晴 弱風


G大阪              海南
−−−江口−−三木−−− −−−柴崎−−奥野−−−
−−−−−寺田−−−−− −−−−−西本−−−−−
−家長−−與−−−松岡− −西山−−橋爪−−山鷲−
森山−野村−−丹羽−河内 川端−東芝−上野山−西本
−−−−−佐野−−−−− −−−−−山本−−−−−

海南高校は近年急速に力をつけてきたチーム。和歌山でサッカーが盛んな地域といえば新宮で、他には初芝橋本の活躍によって橋本近辺のサッカー人気も上昇中だが和歌山市・海南市など県中心部はパッとしなかった。中学生年代では県内トップクラスの地元クラブ・ミラグロッソ出身者が4人いる。

フォーメーションはともにダイアモンド型だが、実力差が歴然としているのであまり機能性について語っても意味はなさそうだ。

G大阪が序盤から一方的にボールを支配する。DFからゆっくりパスをつなぎ、機をみてFWに楔を入れ、そのまま反転したり、サポートからウラを狙ったり、サイドへ展開したり、とやりたい放題。
G大阪は長身2トップが足元も確かで、ボールを受ける前の動きもしっかりしており、面白いようにボールが納まる。ウラを狙う姿勢も欠かさず、海南DFはどうすることもできない。味方のサポートも早く、2ポストが機能し、海南を完全に自陣に押し込む。寺田はミスのない捌き、確実なサポート、相手をドリブルで引き寄せてははたき、すぐにポジション移動し、次のプレーに移るといったクレバーな動きで、相手の密林のような守備を無力化する。家長は相手のウラを取る動きは苦手だが前を向けば確実に突破できる技術を披露する。松岡は積極的に裏を狙う動きをみせる。佐野や丹羽はよく声を出し、集中力散漫になりかねない守備陣を引き締める。與は髪がさっぱりしていて誰なのかすぐには分からなかった(笑)。長短のパスの判断は正確。

海南は守備の予測が甘く、相手のちょっとしたフェイクにかかり、人数かけて守っている割にスペースを次々に作られてしまう。キックも不正確でパスはつながらず、クリアも簡単に拾われてしまう。ある程度のミドルパスが出せるのはFK担当の川端ぐらいか。

3分、裏をとった松岡がマイナスのグラウンダークロス、寺田右60度のシュート外す。
5分、寺田→家長スルーパスにDF反応しているのにGK山本飛び出す。DFなんとかクリア。
8分、三木のポストから松岡へ、クロスをニアをとった三木ヘッドはDFクリア。
9分、三木ポストに入りそのまま反転シュート、わずかに外れる。
14分、左に流れた江口のクロス、三木の手前で東芝クリア。
ここまでは海南もぎりぎりの粘りで耐えていたが、大量失点はみえていた。

24分、寺田→家長→與とシンプルなパス回しから與、中央30mのロングで少し前に出ていたGKの上を抜きG大阪先制。

25分、家長、クロスにみせかけアウトにかけたシュート、GKセーブ。
26分、家長、西本を鋭いドリブルでかわし20mシュートは上野山に当たる。
27分、左サイドに流れた松岡、中央にドリブルし相手をひきつけて三木にパス、正面からのミドルが決まる。
30分、松岡のクロス、ゴール前に飛び込んだ與のボレーはミートせず。流れたボールを受けた森山が左サイドで二人かわし中央へパス、寺田のミドルはGK山本キャッチ。
31分、海南右MF山鷲唖藪下┐妨鯊紂西本が家長に再三突破されるので守備を固めるためか。
34分、中央寺田がドリブルしつつタイミングを測る、右の三木に海南DFの意識がいったところで、左に流れた江口にスルーパス、落ち着いて決め、3−0。
35分、海南のロングボールで藪下がラインの裏をとる。GK佐野が素早く飛び出し体を入れる。
36分、海南、左FK、川端ファーにいいボール、奥野が折り返し詰めていた川端ダイレクトボレーはDFブロック。
37分、G大阪のロングボールを東芝ヘッドもかぶり、GK山本の飛び出しを見て三木フリーでループ、外す。

このように前半はG大阪の決定機の山となった。3点はむしろ決定力不足気味。

後半の得点経過
2分、江口→三木、飛び出したGKの上を抜く。
22分、交代出場の岡本が右を突破、中に流して三木が決める。
23分、寺田のスルーパスで江口がGKと1対1、アウトで浮かして決める。
33分、家長中央から右よりの寺田へスルーパス、中へ戻し交代出場の出口が決める。
44分、交代で右に入った安田のクロスを渡部のヘッド。

結局8−0で終了。記録を見るとシュート数32対6という凄まじい猛攻だった。G大阪は終盤には寺田を下げて家長を中で使い、安田を右に入れたが、安田はボールのもらい方がまずく、裏もとれない。ただ1対1なら確実に高い技術で相手をかわすところは家長と似ている。

海南はラインディフェンスを採用しているが、ラインを保ち上下動することばかりに意識があり、裏をとられてばかりでオフサイドは取れず、かといって前での激しい守備もなく、選手達が目の前のプレーに集中できないまま戦術面にばかり神経を使っている印象を受けた。この時期は止むを得ないだろう。GK山本の飛び出しの良さ、東芝の打点の高いヘッド、川端のキックは良かった。

公式記録

プリンスリーグ関西 Aブロック 第4節 金光大阪−平安
4月27日(日)鶴見緑地 13時15分 ピッチ並 晴のち雨 弱風


金光               平安
−−−大田−−小林−−− −−−中村−−宮原−−−
−−−−−大谷−−−−− −−−−−川端−−−−−
−坂部−−竹林−−今井− −安原−−高本−−村井度
近藤−佐藤−−俊−−今村 高屋−谷口−山下−村井太
−−−−−黒田−−−−− −−−−−今西−−−−−

Aブロックはここまで京都サンガ、C大阪、金光、奈良育英が上位を争い、御影工、草津東が残留狙い、平安と和歌山北は連戦連敗と言う状況になっている。

このゲームは勝てる、と踏んだか金光は両SBの能戸・馬場はベンチからも外れている。ベンチには昨年フジタ枚方U−15の主将として迫力溢れるプレーをみせた1年生FW前川もいる。GK黒田は小柄。大柄な佐藤が主将を務める。ゾーンで守る4バック、昨年のCBから今年はボランチの竹林は最終ラインの前のスペースを徹底的に埋める。FKも武器。大谷のポジションは高めだが、これは対戦相手を考慮したものだろう。両SHとFWはとにかくよく走る。今年も金光スタイルは健在だ。

負けが込んでいる平安は3バックから4バックに変更。ここまでは一方的に押し込まれ、シュートもほとんど打てない完敗が続いている。小柄な谷口がスイーパー。LB高屋、LH安原はレフティー。主将の高本は最終ラインに下がることが多い。FKも担当する。

第一試合ほどではないが序盤から金光ペース。マンマークを基本とする平安陣内に生じたスペースをSH・FWがどんどん狙う。竹林のキックも正確で、味方にきっちりつながるあたりは例年以上。あとはシンプルに突破からクロス・シュートを繰り返すという、リスクを極力抑えた攻めを繰り返す。9分、左CK竹林→ファーの佐藤が打点の高いヘッド、これは平安がライン上でクリア。平安はカウンター狙いで俊足・宮原を活かしたい。がレフティー二人のキックが不正確で、技術のある高本も球離れが遅い上に難しいパスばかり狙い、シンプルな捌きがないためにカウンターの形を作れず、リズムが出ない。26分金光、坂部がサイドを駆け抜けてクロス、惜しくもFWにあわず。41分には金光・小林がゴール前にドリブルで突っ込む。平安DF二人が突っかけないのを見てシュート、右に外れる。谷口が声をかけて高屋にアタックさせるべきだった。結局スコアレスで前半終了。

開始前には晴れ間も見えた鶴見緑地だが前半途中から雨がざんざか降ってくる。一応芝の上だし水が浮くほどでもないし、基本的にパスをつながない両チームには大きな影響はなさそう。

後半もいきなり金光ペース。
1分、近藤の左クロスに大田ヘッド、高さ足りずゴール上へ。
3分、大谷FWが潰れフリーで打つも外す。
5分、ヘッドでそらしたボールを坂部、右からシュート、外す。
6分、大田→正面フリーの小林、思い切り狙うが上に外す。
4つの決定機でシュートは枠に飛ばず。金光のサッカーはFWやSHに負担が掛かりすぎるためか、例年決定力不足の傾向がある。返して言えば走らないが決定力のあるFWは見たことが無い。
8分、近藤、中央にドリブルし、DFの裏へスルーパスを狙う。大田も走りこむがGKが先にさわりDFクリア。
平安のコーチングはあまりに精神的なものばかりとなる。SHも深く下がり、金光SHにスペースを与えず、粘り強く守る狙いだ。これに対し金光は中での崩しはイマイチだが、大谷がミドルを積極的に狙う。34分には大谷の弾丸ミドルがゴール上隅を襲うが、GK今西も好反応で防ぐ。しかし直後の35分、CK竹林のキックがファーの佐藤の頭にピタリあってついに金光が先制。よく粘った平安の選手はがっくりうなだれる。しかし平安は集中が途切れず、守り続ける。なんとか1失点に押さえ終了。

シュート数20対5、金光は後半だけで14本も放っていた。ただシュートが枠に飛ばないことと攻めが単調で、平安のようにひたすら粘り強いタイプ相手には今後とも苦労しそうだ。今年は全国レベルでは厳しそう。ただし新人戦の頃と比べると格段に進歩している。今後の日程だが上位陣では京都サンガとの対戦を残している。佐藤のヘッドと強いキック、竹林のミドルパスとFK、大谷のミドルシュートなどが印象的で、坂部のクロスもまずまずの精度だったが、クロス以外の選択肢があればもっと良くなると思うのだが・・・・・・。

平安は粘りのチームとしか言いようが無い。今年は厳しいかもしれない。才能を感じる主将高本がもっとボールを捌ければ、また味方の動き出しが早ければカウンターを繰り出せるようになるはず。散々消耗した終盤に失点して、それでも粘る姿勢はサッカーにもっとも必要な気構えであり、カウンターサッカーに不可欠のメンタリティーだ。あとは具体的な形がほしい。

公式記録



2003年04月13日(日) 関西学生春季リーグ第2節 近畿大−大産大  同大−桃山大

関西学生春季リーグ第2節 近畿大−大産大 
4月13日(日) 萩谷 12時 ピッチ良 晴



近畿大              大産大
−−−片山−−浅野−−− −−−武藤−−下田−−− 
−−−−−−−−−−−− −−−−−味元−−−−−
寿−−石橋−−木藤−小寺 姜−−松田−−間宮−高橋
足立−杉本−−尾内−阿部 −−全−−橋本−−木田−
−−−−−花水−−−−− −−−−−中村−−−−−

開幕戦では関西大に0−5と惨敗した近畿大は中盤両サイドに寿と小寺を起用し、サイド攻撃を意識した形だ。ポスト役のルーキー片山の周囲を浅野が衛星的に動く。ともにG大阪ユース出身で息もぴったり。LH寿・RB阿部とスタメンにG大阪出身者が4人いる。

初戦では阪南大相手に勝ち点1を奪った大産大だが、内容的にはいいところがなかったためかフォーメーションをいじってきた。3バックで俊足の高橋をRWBに上げ、トップ下に味元を起用した。味元とボランチの3人でインサイドをどれだけ支配できるかが鍵。

が、ゲームは序盤から近畿大ペースで進む。片山のポストを軸にサイドに展開する攻撃でチャンスを量産する。もともとあまり中央でつながないチームとあって、大産大のインサイドのプレスも効果は薄い。またストッパーの木田も全も片山を潰せず、そのためボランチも下がるしかなく、ひたすら耐えるしかない展開となった。先制は意外にも大産大。36分カウンター、味元から武藤へスルーパス、これを持ち込んでのシュートが決まった。武藤は2試合連続ゴール。

後半も近畿大ペース。右の小寺はキープでき、タメを作り阿部の上がりやFWとの連携による細かい崩しを仕掛ける。大産大の姜はやや守備が苦手で、小寺のセンスが生きてくる。10分小寺が中にドリブルし、浅野にきれいなスルーパスが通る。これをきっちり決めて近畿大が同点に追いつく。タテ突破得意の左の寿も特徴を活かし始め、完全に近畿大ペースとなったところで大産大・味元から島袋に交代しRHに入る。サイドの守備を意識したものだろう。この交代で寿の突破は一旦収まった。後半下田に代わった俊足・佐藤が15分ちょっとでベンチに下がるが、指示の不徹底もあったようだ。近畿大は終了間際には効いていた片山をなぜか下げ、松下を投入するが、なんとオフェンスファウル2発であっという間に退場。チームのために必死になったのは分かるが大人の選手としてあるまじき愚行だ。ロスタイムも必死に攻め、シュートを浴びせ続けるが決まらず、両者勝ち点1を分け合った。

近畿大の攻撃はまずまず。サイドからいいクロスがあがり、片山は高さも足元の技術もある。浅野も動き出しはいいし、得点力は計算できる。問題は守備で、一方的に押していたわりには少ないピンチをシュートにまで持ち込ませるシーンが何度かあった。攻め疲れかもしれないが中央の守備が甘かった。サイドは守備でも効いていたが。昨年のレギュラー・江本が外れているのは高さ不足のためだろうか。現状では守備に秩序をもたらす意味で江本を使うのも面白い。

大産大は攻守ともかなり厳しそうだ。個々の能力が一部の中ではややつらいか。引いた守備からのカウンターの形を磨くしかないと思うが、カウンターもイマイチで、得点の形が見えない。

公式記録

関西学生春季リーグ第2節 同大−桃山大 
4月13日(日) 萩谷 14時15分 ピッチ良 晴


同大               桃山大
−−−島津−−西野−−− −−−川井−−森−−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
橋爪−黒河−−増田−松尾 大西−南茂−−井上−柳田
田村−二宮−−大庭−深澤 福西−江添−−木村−重光
−−−−−橋田−−−−− −−−−−田中−−−−−

同大の2トップはともに中盤もできるタイプでこの日は島津が1トップ気味で西野が下がる。ただし島津は技術・決定力・創造性は素晴らしいが高さも力強さも欠けており、スピードも並なので1トップは厳しい。カウンター狙いか。中盤はフラット。黒河がゲームを作る。DF陣はベストではない。二宮がストッパー、大庭がスイーパータイプだが、マークは受け渡す。

阪南大と並ぶ優勝候補の桃山大は3列が綺麗にフラットに並ぶ形。トップは長身川井がポスト役で小技の利く森が脇を動く。南茂と井上が激しいプレスでリズムを作り、シンプルなサイド攻撃へ。ルーキー木村(広島皆実)がスタメン入り。

例年選手獲得競争では苦戦気味の桃山大だが、フィジカル面はきっちり鍛えられており、当たりに強く、同大のように個々のマッチアップがはっきりしている相手にはめっぽう強い。この日も黒河を井上が潰し、南茂は増田に潰されることもなく、中盤を優位に進める。
開始早々攻勢に出て、南茂のCKから8分・12分に井上・江添が決め、ゲームを優勢に運ぶ。2トップ以外にも黒河・橋爪など技術系の選手が多い今年の同大だがトップにボールが収まらず、インサイドも潰されるため攻め手が少ない。サイドもあっという間に囲まれてしまう。本来ならスピードのある田原がトップに入り、パスの受け手になるが、この日は中盤からなかなかパスが出ないため桃山大DF陣も落ち着いてラインコントロールしていた。桃山大のFW陣はボールを受ける動きがよく、また確実にキープでき、押し上げた味方と絡んだ厚い攻撃を見せる。川井は空中戦の強さ以上に足元の技術がいい。森はトリッキーなプレーもみせるが、小技の使いどころを心得ていてなかなか実用的なプレーを見せる。

フィジカルに分がある桃山大は後半には一段とペースを掴むのだった。同大はボールを持つ時間こそ増えたものの一向に桃山大を崩せず、ロングシュートも打てない。桃山大はカウンターから再三シュートに持ち込む。ただ、同大DFが粘り強く耐えて辛うじてゴールを守る。38分、桃山大・福西が左CK付近から相手をかわして中へドリブル、グラウンダーで入れたボールを南茂が落ち着いて決め、とどめの3点目。磐石の内容で桃山大が圧勝した。

同大は攻めの形が作れず。西野・島津の2トップはどう見ても無理だと思う。中盤は当たりの厳しいチームにはつらそう。はまれば娯楽性あふれるサッカーを見せてくれそうだが、それでは同大らしくない気もする。二宮は三好高校の先輩の阪南大・深谷を思わせる強靭なストッパーだが桃山大の川井の上手さの前に当たりの強さを生かせず。大庭は素晴らしい活躍をみせた。

桃山大は川井・森とタイプの異なる2トップが強力で、南茂がキッカーを務めるセットプレーからの得点も期待できる。中盤は毎年ながらタフな選手を揃え穴がない。江添と組むCB木村が今後どこまで通用するかが鍵か。この日は同大のFWが機能せず、木村の力はよく分からなかった。やはり今年は阪南大と桃山大の2強が関西の覇権争いの軸になりそうだ。

公式記録



2003年04月12日(土) 関西学生春季リーグ第1節 立命大−大体大  阪南大−大産大

いつものように摂津峡を経由して徒歩で萩谷に向かう。車も徒歩も大して時間は変わらない。公共交通ならもっとかかる。前日の雨の影響で芥川は増水し、激流とまではいかないものの普段よりも勢いを増して流れる。が、そんなことはお構いなしに花見客のグループがバーベキューだ、カラオケだ、と騒いでいるのだった。コラコラあなたたち、この近くは昨年ほんのちょっとの雨で崩れたのだよ、とかこの先は岩崩れで通行不能になっているのだよ、とか心の中でつぶやく。カラオケで騒ぐ連中はちょっと落石があれば、「市の安全対策が甘い」などと訴えるのだろうか?摂津峡のいいところはコンビニ観光地ではなく、あまり整備されすぎないところなのに。カラオケもミスマッチだ。ぬかるんだ山道に手こずりながら慎重に歩く。白滝を過ぎた辺りから、サッカー場からのアナウンスが川辺に響く。木々が取り囲む中、ぽっかりあいた頭上から降ってくるような音。サッカーが溶け込んだ自然。萩谷の楽しみはゲーム前から始まっている。最後の坂を登りきって姿を見せたサッカー場を見るとメインスタンドは50人弱。立命大の応援の姿もまだない。開幕戦だしこの10倍はほしいな、などと思っているとキックオフが迫るにつれてスタンドが埋まりだす。200人くらいか?

関西学生春季リーグ第1節 立命大−大体大 
4月12日(土) 萩谷 12時 ピッチ良 曇り


立命大              大体大  
−−−関−−−石田−−− −−−森前−−廣津−−−
−−−−−西−−−−−− −−−−−−−−−−−− 
−藤田−−渡部−−西本− 夏田−中島−−荒木−麦田
藤村−水谷−−日高−季− 椿本−前田−−趙−−才寺
−−−−−金子−−−−− −−−−−古田−−−−−

立命大の中盤は例年通りダイアモンド型で関が引いてボールを受けゲームを作る。西はどんどんスペースやゴール前に飛び出す。大体大は最終ライン・中盤ともフラットで全体に引き気味。廣津も引くことが多く森前のワントップ気味。新人の荒木(登別大谷)と麦田(星稜)が開幕スタメンを飾った。立命大ではベンチに身体能力の高い阪田(平安)や俊足・花澤(草津東)がいる。

ゲームは序盤から立命大のペースで進む。大体大は関を捕まえきれず、ここを起点に藤村の攻撃参加や西本へのサイドチェンジなどが面白いように決まる。石田へのラストパスだけはなんとか防ぐが、サイドチェンジを受けた西本のクロスにもう少し精度があればシュートにいけるシーンがいくつもあった。大体大は中盤右の麦田・荒木のところの守備が弱く再三狙われる。またセットプレーからは水谷の打点の高いヘッドが襲う。22分立命大、関とのワンツーから藤田が左サイド深くまで侵入しマイナスのグラウンダークロス、前田が辛うじて触るが、これを石田が決め先制。25分立命大カウンター、西ペナ手前右までドリブルで持ち込み、さあタテに抜いてシュートか、切り返してファーか、それとも正面の石田にパスか、というシーンでまさかの逆サイドへの展開、しかもミスキックを犯す。30分過ぎから大体大もいい流れが出てくる。才寺が中にドリブルし、開いた麦田にパスを通す。初めて完全にサイドを破るが、クロスはイマイチ。43分中島の右クロスをニアを取った森前がヘッドであわせゴール!と思いきや直前の動きでファウルを取られノーゴール。その直後またも関から藤田へ、鋭いクロスをペナ正面で西が左足ハーフボレーで決め2−0。このまま前半終了。

後半大体大は両サイドが高めとなる。CHは荒木が守備的・中島は攻撃意識が高い。森前が裏をつくシーンや夏目のドリブル突破も出てくる。7分中島のFK廣津がニアをとりヘッド、DFもしっかり寄せていて枠を外す。中島はFKだけでなくロングスローがあるがあまりスピードはなく有効ではない。さらに夏目がコーナー付近で季をかわしゴールライン上ドリブルを見せるが日高が潰す。後半序盤の大体大の攻めが落ち着くとゲームはやや膠着する。後半半ばに双方ともメンバー交代、これで勢いづいたのは立命大だった。70分石田が一瞬DFの裏をとって受けるがシュートは前田がブロック、さらに古田の好セーブなどで辛うじて失点を逃れる。77分関の右CKのクリアを拾った関がクロスと見せて中に切れ込みシュート、DFクリアがゴールインしてしまい3−0。さらに79分関のショートCKから西の上げたクロスが直接ゴールして4−0。残り時間も大体大は果敢に攻めるが決定機は作れず終了。

1部昇格の大体大としては実力を発揮できていない印象を受けた。前半は引いてはいたもののマークが曖昧だし鋭いカウンターもなく、立命大に楽をさせていた。パスを簡単に回され、次の受け手へのマークがルーズで落ち着いてトラップさせていた。中盤が引き気味なのに守備が効いていない。しかもカウンターの形もないので得点の可能性もあまり感じない。後半荒木に代わった梁はよかった。なぜスタメン落ちしてるのだろう。廣津や中島もこの日はプレーがおとなしい。
阪田はRBで出場したが機能せず。多分頭を使うサッカーをしてきていない選手だと思うが上を狙える身体能力の持ち主だけにここを頑張って欲しいところ。

立命大もこんなものではないはず。後半の2ゴールは運に恵まれたもので決定機はあまり作れなかった。前半は大体大が悪すぎた。このままでは関を抑えられれば勝てない。全体に消極的だったのは開幕戦の緊張かもしれないが・・・・・・って、まさか、立命大が?右からの攻めが物足りない。もう少しクロスなりドリブル突破なりあれば面白いのだが。優勝は厳しいかもしれない。応援は例年通り面白い。ここは例えゲーム内容が低調でも観ていて楽しいチームだ。プログラムのチーム紹介のページも相変わらずで「疲れ知らずのコンパ好きサイドハーフ三宅宏道(3年)はホクロをヒゲで隠すことを誓った」「作り物の笑顔が印象的な西望実」「いまだかつてないナルシスト副キャプ渋谷慶典」「黒く輝くファンタジスタ関雅至」と素晴らしすぎる!プログラムを読むかぎり今や同志社や関学も立命病に感染しつつあるようだ。

公式記録

関西学生春季リーグ第1節 阪南大−大産大 
4月12日(土) 萩谷 14時15分 ピッチ良 曇



阪南大               大産大
−−−阿部−−奥本−−− −−−武藤−−下田−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
永末−−梁−−更家−大西 姜−−武田−−間宮−山本
正原−−南−−深谷−川口 全−−橋本−−木田−高橋
−−−−−梅村−−−−− −−−−−中村−−−−−

阪南大は例年通り中盤・最終ラインともにフラットでラインを高くとり前線からの激しいプレスを掛ける。ラインの裏はGKが飛び出してカバー。サイドが詰まれば戻して逆サイドに展開。インサイドは梁がより攻撃的。動き出しの早いFWや両CBからのロングフィードといった特徴も変わらず。関西学生選抜の長身CF長峯やRH松浦はスタメンから外れている。開幕戦のメンバーはMF・FWともに小柄。

大産大は全体に引き気味。やはり中盤・最終ラインともにフラットで阪南大のサイド攻撃にはサイドの二人とボランチで粘り強く対応。奪ったボールはあまり繋がず、シンプルに前線に送る。

序盤から阪南大ペース。激しいプレスでボールを奪い、ワンタッチ・ツータッチのパスで相手陣に入りサイドアタック。FWが絶えずDFの裏を狙う動きを見せ、大産大CBは下がるしかない状況となる。快速永末と梁の連携が冴える左を軸に攻勢に出る。右の大西も俊足で、更家のシンプルなインサイドキックがうまく持ち味を引き出す。大産大RB高橋も俊足でLH永末のタテ突破にしっかりついていき、クロスを再三ブロック。LB全も速い。またCB橋本・木田は空中戦で阪南大の阿部・奥本に完勝し、クロスを跳ね返す。13分、阪南大・RB川口のクロスをニアの奥本ワントラップシュートも外す。直後に奥本がDFのマークを外したところにRH大西のクロス、しかし届かず。さらに17分LB正原のクロスにDFが触りG正面にこぼれるが間一髪クリア。大産大は高さでは勝てると踏んだようだが阪南大も低いクロスを入れ、惜しいチャンスを何度も作る。梁や大西がキッカーを務めるセットプレーも武器。23分中央のパス交換から奥本が戻し梁のアウトサイドシュート、外れる。さらにCKで大西のボールを深谷が圧倒的な高さでヘッド、これも外す。マーカーの橋本も深谷相手では厳しい。30分頃からややペースが落ちたものの終始阪南大ペースで前半終了。ただ意外にシュートは少なく、一本も枠に飛ばなかった。

後半大産大は山本に代えて樋高をLH、下田をRHに回し姜をトップに上げる。最初の攻めで武藤が姜に当て、戻ったボールを持ち込みシュート、これが決まる。大産大は初シュートで先制。阪南大にとってはキックオフ直後の集中力不足による悔いの残る失点。10分過ぎには右クロスから姜が惜しいシュートを放ち、大産大も20分頃までは互角の展開に持ち込む。20分阪南大は疲れの見える大西と奥本に代えて松浦と尾花を投入し、右サイドが活性化し前線からのプレスも効き始める。直後永末のクロスを尾花シュート、これも枠に飛ばず。31分CKからふわりとしたヘッドも中村がなんなくキャッチ。これがなんと阪南大の初の枠内シュート。直後にはRH松浦のクロスを受け尾花シュートもDFブロック。さらに攻勢に出るが、がっちり守りに入った大産大を崩せずシュートにいけない。42分CKから大産大がカウンターに出るところを奪い返し、松浦が低い右クロスを尾花がスルーし流れで前線にいた南が落ち着いて決め同点。辛うじて阪南大が引き分けた。

阪南大は全体に小柄で攻撃面では空中戦に全く勝てないことが響いた。長身選手はDFだけだ。また全体に一本調子でリズムの変化もなし。まるで1点ビハインドで残り10分、と言う状況が90分続いたかのようだ。梁以外に中から個人で崩せる選手がいないという弱点が出てしまった。両サイドはスピード勝負にこだわり、中に切れ込む選択が無かった。動き出しのいいFWにも中央ではパスが通らず、昨年ほどの力はないか。シュートも枠にはほとんど飛ばず。守備は昨年の大量失点が嘘のように安定しているし、早く点を取ろうと焦る必要はないはずだ。南は不調だったが全体に攻勢だったのであまり影響はなかった。

大産大の守備は見事だったが攻撃の方策が全く見えずかなり厳しい。姜の突破力は面白いが、守備に追われてしまっている。カウンターの形も見えず残留も厳しいかもしれない。スピードあるSBが攻撃面で生きれば・・・・・・。30人ほどの控え部員が応援していた。

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