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 もう3年ぐらいたった二人にイキナリなりたい

不安定な不安
くるくると色がかわる
考えていなかったことも
どんどんやってくる

相変らずの変わり映えのしない悩み
あなたを好きで好きで
小さな時間をつないでつないで
どこまで行くんだろう

「もう3年ぐらいたった二人にイキナリなりたい」

笑ったけど
わからなくもない
そんなふうな
安心があればいいだろうか
本当にそれは安心だろうか

「もったいないよ ちゃんとそうやってなっていこうよ」

笑ったけど
本当にそれは本心だろうか

2002年03月24日(日)



 二人の時間

二人の時間はいつもこんなふうで
はしゃいで笑っていた
二人の時間はいつも短くて
「また明日ね」
いつだってそう言って別れるから
終わりが近づいているなんて気付くすきまがなかった

去っていくあなたの
認める価値を語ったあなたの
大切にしなければならない幸せを伝えたあなたの
その全てを忘れないから

となりでこらえた涙を
ひとりの今は流させて

2002年03月23日(土)



 どんな言葉で手を振るんだろう

いよいよ近づいてきたね
この時がくるのがこわかった
いよいよだね
もうすぐだね
あたしはどんな顔をするんだろう
どんなふうに笑うんだろう

どんな言葉で手を振るんだろう

2002年03月20日(水)



 こんなにもいとおしいかわいらしさ

かわいい
かわいいってなんでしょう
いつもとりつくろうように
会話のつなぎめに
かわいい
かわいい
かわいい

本当にかわいいのって
ああいうのやああいうのだよね

もっと大らかな心で見つめた時に
ちゃんとかわいく思えるんだ

こんなにもいとおしい
かわいらしさ

2002年03月18日(月)



 ケーキだいすき

今日はこんなふうに過ぎました
楽しくてたくさん笑って
不思議に面白い
はじめてなのに
そうじゃないみたいで
ケーキもおいしくてにこにこ

私の楽しみは
私がつくるもの

2002年03月17日(日)



 恋する詩人


たまらないのは

それを知ってるからだ

いたたまれない
あんな気分

目の当たりにしたあの痛み

なんてことだろう

気持ちや想いや考えることの
鬱陶しさを
こんなにも愛しく思うなんて


2002年03月16日(土)



 ためらい傷

私のこの傷は
ためらい傷
何をためらうの?
鏡の向こうに問い掛ける
冷静な瞳に問い掛ける

抱き締めていてね
強く強く抱き締めていてね

壊れたってかまわない

応えが返ってこないことが
いちばんこわいの

そこにいてね
いつもそこにいてね

もうあんな瞳を見たくないの

2002年03月12日(火)



 遠距離恋愛のなんたるか

「やっほうゲンキ?」
メールをすればそこから始まる
友達との距離はそんなもの
「最近はね〜」なんてところから話題がはじまって
「またね」とか「今度ね」なんて感じで結ぶ
それがいつなのかははっきりしないまま
果たされない約束がいつまでも存在することに意義がある
友達との距離はそんなもの

近くに居さえすればいいなんて思ってないけど
気持ちの距離は目に見えないから
近況報告ばかりはイヤよ

遠距離恋愛とタイトルをつけるのはイヤよ
そのレッテルで
見る目が変わるのはイヤよ
私たちの距離は
友達のそれではないのだから

2002年03月07日(木)



 新しい風

私にむかって吹きつけた新しい風
髪の毛が踊り
一瞬目をつぶる
はたはたとなびく袖
私にむかって吹きつけた新しい風
全身で受けとめてしまった

もう振り返らないという決心

2002年03月06日(水)



 ひとりきりという挑戦

楽しみなんだ
本当に楽しみなんだ
私が私をどれくらいのモノなのか試すみたいで
期待もある
不安もある
おかしなことにもなるでしょう

ひとりきりという挑戦

2002年03月05日(火)



 この先を真暗闇だと思うことが時々あるよ

巻き起こる不安は嵐
静かで
とても静かで
こわいくらい
騒ぐのは風
騒ぐのは胸
どんなに泣いても誰も困らない

この嵐をどうやって鎮めるのか
私は知らない

結局不安材料はいつだって沈殿したままで
それが浮上してくる時が
バイオリズムみたいに時々あるっていうこと

この先を真暗闇だと思うことが
時々あるよ

2002年03月04日(月)



 手紙というかたち。

私があえて手紙というカタチで伝えたのは
証拠を残したかったから
すぐに簡単に削除してしまえない
カタチあるものとして残したかったから
消えたり、消したり、できない気持ちだから

いろいろな媒体でつながっていくわたしたち
だからって適当にあしらっていいものばかりなわけじゃない
どれも大切で
そのひとつにひとつに気持ちがこもっている

私が受けた扱いについて
再度考えた
ひとつひとつ文字をこの手で綴りながら
考えた

まだ道はあるのじゃないかとも思う
可能性や希望を捨てきれないのは
生きているからだね

2002年03月03日(日)



 もっと深くまで

どうして報告しないの?
友達じゃないの?
言えばいいのに
ヘンなの
おかしいの
私は私がわからない

走り出したものが
何なのかもわからない

こんなふうに揺れ動くのがどうしてなのかも
わからない

あなたはわかる?
二人きりの時間を重ねたりして
たったあれっぽっちのことだけど
とてつもない意味があるみたい
だけどそれがわからない

もっと深くとあなたは言った
深さは底が見えなくて
足がすくみそう

精一杯がんばって見上げた空には
月がオレンジ色に光っていた

2002年03月02日(土)
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