凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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行ってきました、参観。 全然うるうるしなかったです。 ってか、1/2成人式の内容(趣旨)が去年とは違ったみたい。 去年は生まれてから今日までを振り返り、いかに親に愛され育てられてきたかを感じ、親に感謝し、命を大切にし、みたいな内容だったらしい。
今年は今の自分を見つめ、二十歳の自分はどうなっていたいか、というテーマで進めたようで、子ども達の作文は皆、「中学では●●部にはいって全国大会に行って、高校は××高校に行って(地元の有名進学校)学校は△△大学(地元有名国立大学)に行って何々を勉強して、将来は(そのこの希望する職業)になるよう頑張ります」というような、現実的なような現実をみつめていないような、そんな作文ばかりでした。
面白かったのは、男の子は「〜になって、たくさんお金を稼ぎたいです」というお金がらみのが結構あったのと、女の子は「〜が好きなので、たくさんの人に笑顔になってもらえるようがんばります」みたいなのが多かった事。
何のかの言っても女の子って感性で生きているのねやっぱり。 いつから男の子が「現実にはこうだけど、俺はこれがやりたいんだ」って夢を追い始めて、女の子が「でもそうなったら生活に困るからまずは生活費を稼ぐ為にもあぁして」なんて、現実を見つめ始めるのかな。 やっぱり、結婚がその境目なんだろうなぁ。
で、うちのアイの夢は「テレビに出るような有名なパティシエになります」だそうな。 そのためにはお母さんから料理を習って色んな料理を作れるようになって、高校をでたらパティシエの学校に行って、それからフランス語もならって、フランスに勉強に行って、おいしいお菓子をたくさん作るそうな。
まず、「お母さんから料理をならって」から無理。 お母さんは料理が苦手だし、好きじゃ有りませんから。 パティシエは「製菓衛生士」という資格がいるらしい。 うーん。でも調理師より需要少なそうだし。 まずは調理師免許取って貰うか。高校卒業と同時に調理師免許取れるとこがあるよね確か。 えっと、それからこの短大に進めば栄養士と教員職員免許が取れるか。ふむふむ。 ここまでで二十歳。それでもパティシエになりたい、と思っているのなら、一年間料理の専門学校に行って、製菓衛生士の勉強をさせればいいのかな。 フランス語は就職してから自力でどうにかしてもらおう。そうしよう。
なんて、ネットで検索しながらあれこれ。 そんな十年先の話なんか。 それよりまず中学生活無事に送れるかだろうし、その前に小学生活まだ終わってないし。
パティシエになりたい、という女の子はアイのほかに三人ほどいた。 「どうする?フランス語習うってよ」とママさんに言うと、「あと三年したらまた夢は変わっているだろうしね」と言われた。 アイのパティシエの夢は三歳からずっと続いて変わらないんだけれど、あと三年したら変わるだろうか。 この子の性格からして、変わりそうに無い気がするけど。どうなるやら。
今日はアイの参観日。 10歳ということで、二分の一成人式と銘打って親へのメッセージを一人一人読んでくれるそうな。 アイはちょっと照れくさげに「今日来てね!」と言って登校していった。
ああ面倒臭いなー いや、アイが頑張って、親へのメッセージを書いてくれて、皆の前で発表するのはいいんだけれど、学校へ行ってまた親としての自分をせっせと全うしなければいけないのがしんどいの。 適度に身奇麗にしていかないと、アイもがっかりするだろうし、とか、お母さん達と世間話をしなきゃぁと思うけど、参観の時しか会わない人達と話をするのって何を話せばいいのかいつも悩むし。 でも、沈黙も落ち着かないので、つい、自分から会話の糸口をせっせと探してあれやこれや適当に話しを繋げていくんだけれど、それがまたあとでドッと疲れるし。 疲れる原因本当に血圧が上がっているからだって分かってからは余計憂鬱というか。 お正月太りで体は脂肪がついたのに、心臓は筋肉つきまくって肥大しつつあるのだそうだし。 余計なとこ運動量増やしてどうする、みたいな。 いつもドキドキドキドキしてるもんなぁ。
去年、4年生だったママさんが「結構感動してうるっとするよー」と話していたけど、果たして私がうるうるくるんだろうか。 クラスでまたアイが浮いていたらどうしよう、とか、先生にまた何か言われるかなぁとか、そっちでもドキドキだし。 そうこうしてたら、昨夜は「私の机の中に入れていたシールが無くなっていた。誰かに盗まれたんだと思う」とか言い出して。 学校でシール交換が流行っているってのは聞いていたけれど、基本、持ち込み禁止なものだわけだから、そんな事担任に言う事も出来なくて、黙っていたらしい。 そんなのまで親がかかわっていたらきりが無い。 「あーそう、でもシール持込は禁止だしね。次は気をつけなさい」とスルーするしかなく。
今日は参観後の懇談会は不参加。 来月が最後の懇談会だそうだから、来月参加すればいいか、って事で。 懇談会の参加者が少ないからか、今回は教室での生徒達の様子を撮ったビデオを見せてくれるらしい。 普段参加しない親はそれは興味津々だから、参加するだろうなぁ。 私は、マイペースな我が子がクラスで浮きまくっている様は参観や先生との話しで分かっているので、反対に、そんなビデオは見たくない。 見ないほうが、うちの親子にとっては良いような気がするし。
さ、頑張って行ってこよう。 風邪予防にマスクを忘れず持っていかないとね。 この時期に学校へ行って締め切った教室で子どもと一緒に居るなんて、インフルエンザ貰いにいくようなものだよなぁ。くわばらくわばら。
風邪気味だ。ムカムカムカ。 何故むかついているかというと、多分風邪を貰ったのはあの時だと推測できるから。
木曜日、公共スポーツ施設のストレッチ教室に行ってきた。 そこにマスクをした幼稚園児を連れた参加者が一人いた。
教室は託児は無い。 「いつもはいないんですけど、今日は幼稚園がインフルエンザで休みになってしまって」と母親が指導員に言い訳している。 だから連れてきたってわけか。マスクは感染防止ね。 「託児はないんだから今日は欠席すればいいだろうに」とチラリと思うが、まぁ家にいても子どもも退屈だろうし、仕方ないかもね、と自分に言い聞かせる。
レッスンが始まって締め切った室内。 マスクをした幼稚園児は教室の隅っこで椅子に座り、ゲホゲホゲホゲホと咳をし始めた。 え。インフルエンザで幼稚園が休みって。 インフルエンザで幼稚園「を」休んだわけじゃないよね? そんな子どもをこんな閉鎖しきった室内に普通は連れてこないよね??
見ると幼稚園児の前では年配の女性がストレッチ中。 母親は子どもからはるか離れた教室の中央でせっせとストレッチ。 え。我が子の傍にいないの? 気の毒に、年配の女性は隣でゲホゲホゲホゲホ苦しそうに咳を撒き散らす幼稚園児の傍で、「息を深くすってー吐いてー」なんて指示にそってストレッチ。 「はい、息止めないで下さいねー」と先生。 ゲホゲホゲホゲホ。幼稚園児はマスクが邪魔で顎にずらして咳。 いや、息止めたいですけど。止めさせてくださいお願い。
幼稚園児は椅子に横になり始める。おいおい、体調悪いんじゃ。 退屈になったのか、辛くなったのか、母親の傍に行くと、母親のヨガマットにゴロリと横になる。 おいおいおい。熱はないんでしょうね。
そんなこんなの一時間のレッスン。 週末から咳が出始めた私。 いや、教室の翌日病院へいったから、そこで風邪をもらったのかも?とも思うが、病院内で咳をしていた人なんかいなかったし。 全員感染防止のマスクしてたし。 やっぱりあの風邪を貰ったと考えるのが自然かと。 むかむかむかむか。 あんなに咳する子どもを締め切った室内に不特定多数が集まる場へ連れてくる非常識な人がいるなんて。 ムカムカムカムカ それがうつる自分も情けない。 ムカムカムカムカ。
なんて言ってたら、金曜日から飲み始めた血圧の薬の副作用だったりしてね。 兄貴が「薬の種類によっては自分は咳が止まらないのがあった」って話してたし。 それなのかも。 午後から病院に行って先生に相談してみようかな。ゲホゲホゲホ。
とても些細な事すぎて笑っちゃうけれど。
アイが、繋いだ私の手を「離していい?」と聞いた。
アユムが生まれてから、片手にアユムを抱いて、片手でアイの手を繋いで歩いていた。
アユムが歩くようになってからも、片手にアユム、片手にアイ。 そうしないと、アイが寂しがると思っていたから。
アユムを抱いて歩く私の後ろを、アイが一人トコトコと歩いて来る。 後ろのほうへ手を差し出すと、何も言わなくてもアイの手がスッと私の手の中に入ってくる。 私とアユムの背中を見ながら一人歩くのは寂しかろう、と、いつも、二人の手を握って歩いていた。
アイもアユムも大きくなり、三人で手を繋いで歩道を歩くのは、周囲へのマナー上難しくなってきた。 それでも、人通りが少ない道などで、今ならよかろう、と思う時などは、できるだけアイも手を繋いで歩くようにしていたのだけれど。
今年、正月初詣の境内。 はぐれまいと両手に子ども達の手を握っていたら、アイが「ねぇ邪魔だから手を離していい?」と聞いてきた。 邪魔というより、片手がふさがって不自由だから、と言いたかったんだろうと 思う。
「あ、そう?ごめん」とアイの手を離した。 それだけ。
もう、アイの手は繋がなくてもいいんだ、と思った。 もう、私とアユムの後姿を見ながら黙ってついてくる小さな女の子じゃないんだ。 アイは、私とアユムの後ろを歩きながらも、見たいものを見て、触りたいものを触って、自分の世界を感じながら歩いてくるんだ。 そしていつか、私の前を歩きながら「お母さんこっち」と自分が行きたい道を教えてくれるようになるのだろう。
勿論、今でもアイはずっと私やアユムの後ろを歩いてばかりの子ではなくて、ちゃんと先に自転車で帰ってしまったり、「先に行っとくね」と目的地迄さっさと行ったりはしているけれど。 そうじゃなくて、
アイも、成長してるんだ。
今年は、もう、アイの手を繋がないで、一緒に歩いて行くようにしよう。 そう感じた新年。
思えば初めての子育ての愚痴を吐き出す為に始めたこの日記。 読み返すと我ながら暗く不快になる事ばかり書き並べていた。 そろそろこの日記も終わりにするべきなのかもしれないな。
今年のお正月休みは長かったので、早めに里帰りを済ませたのだけれど、おかげで初めて、夫の生家での餅つきを体験させてもらった。 うちの地方ではお餅は大体12/28につく。 29日の餅は「苦がつく」と嫌われる。 どんなに早めに里帰りしても、28日にはなかなか行けなかったのだ。
餅つき当日は、午前中は義弟夫婦宅の大人は皆、畑仕事。 私達が着いた午後には家は留守番の子ども達だけだった。 「今日は餅つきするから三時前には帰ってくるって」と子ども達。
朝早くから畑仕事して、帰宅するなり餅つきなんだ。 それから夕飯の用意したりするんだろうなぁ。 なんて忙しく大変なんだろう…と驚愕。
畑から帰宅した義弟さんは、小屋から鉄製のかまどを庭へ引っ張り出し、椅子に座ると薪をくべ始める。 昨夜から洗ってあったのであろうもち米を、蒸篭(せいろってこの字?)にせっせと移す義母さん。 義妹さんはどうやら餅つきはノータッチらしく、台所でなにやら家事。
燃え盛る火、というものを見る機会がないアイはこわごわ火の傍に。 子ども達は薪をナタで割る練習。 集合住宅暮らしでは絶対体験できないお正月を迎える家庭の姿。
「いつお米が出来上がったって分かるの?ブザーがなったりしないんでしょう?」とアイ。 火の番をしていた義弟さんは笑って「この湯気が蒸篭の上までいったら目安の一つ。後はもち米の匂いがしてきたら一番下の蒸篭のもち米は蒸しあがったって事」と答える。 ブザーでもタイマーでもない。目と耳と鼻と、五感を使って体で覚える事。 そういうのが、我が子には欠けているよなぁとあらためて思う。 そういう機会を作らないと、知らないまま育ってしまうんだよなぁと。
薪をくべながら、弟さんは煙草を一服。 「火の番はオヤジの仕事だったなぁ」と呟く。 義父さんが亡くなって二回目のお正月。 餅つきの日に里帰りした事がなかったので、火の番をする義父さんの姿は私は見られないままだった。 燃える火を眺めつつ、畑仕事で疲れて凍えた手足を温めながら吸う煙草は、さぞかしおいしかったのでは…と想像。
義弟さんと義父さんは体つきがそっくりなので、義弟さんの姿と義父さんが一緒に見える。 あるいは、一緒にいたのかもしれない。
蒸しあがった餅は、餅つき機へ。 流石に畑仕事後に臼と杵でつくのは無理というもの。 つきあがった餅を皆で台所でせっせと丸める。 台所といっても八畳はあろうかという広い部屋。 広さ的にはリビングキッチンというべきなのかもしれないけれど、あくまで家事をする作業場で、くつろぐ部屋ではないので、やっぱり「広い台所」。 熱い熱い、といいながら、皆で丸め、出来上がった餅は次々と座敷へ運ぶ。 それをアユムがキレイに並べようと手伝う。
開いた蒸篭をお湯につけ、餅を丸めに台所へ行くと、義妹さんが「アユムちゃんってひょっとして霊感がある?」と聞いてくる。 アユムは座敷で、並べた餅を更にキレイに並べるという、頼みもしないお手伝いを一人していたのだけれど、そのアユムが「誰か男の人がいる」と皆の所に言いに来たのだそうだ。 勿論、座敷に男性が居るはずはなく。 「じいちゃんが見にきたんじゃないか」と皆で話してたそうだ。
別に霊感らしいものをアユムに感じた事はないけれど、まぁ意味不明の事は良くしゃべる。 そう言うと「子どもだから何か見えるのかもね」と皆、笑顔で話している。
義父が来ていたかどうかは分からないけれど、そう思うと楽しいよね、と思う。 「餅がちゃんとつけたか気になって見にきたんだろう」と皆が笑う。 そうだね。そうかもしれないね。
「つきたてがおいしいから」と丸めながら餅を食べる。 あんこ餅まで食べたらあっというまに三個はぺろりと食べてしまった。 餅が大好きなアイとアユムもご満悦。
またいつか餅つきを手伝える日がくるだろうか。 くるとしたら、それは何年後なんだろう。 その時、皆、どうしてるんだろう。 頬を白くして餅を頬張っている子ども達は、成人しているんだろうか。
良い思い出になった餅つきだった。
初夢は縁起でもないものだった。
病院にお見舞いに行ったら病人に付き添ってたおばさんからお金を貸してくれと頼まれて、あの男と結婚したらこんな人と親戚になるわけか。どうしよう。この結婚止めた方がいいんだろうか。でも私ももう35だし。
要約するとそんな夢。全然楽しくないし。 妙にリアルだけど設定めちゃくちゃだし。 目が覚めてからうんざりしてしまった。
今年は正月休みが長かったので、里帰りは年末に済ませてきた。 お盆と正月しか高速を運転しないので、全然慣れない。 緊張しすぎて運転しながら叫びだしたくなるくらい。
夫の生家は農家なので、お邪魔した日も農作業中。 翌日は夫も畑。私は家で子ども達五人の相手。 車で適当に買い物に連れていったりなんだりして暇を潰させる。 帰宅してから先に夕飯の準備。 用意してあった唐揚げ用肉を一人せっせと揚げる。 義妹さんは農作業から帰宅すると夕飯準備。 農作業から帰宅した義弟さんは夕飯を済ますと九時から消防団の夜警に出て、帰宅は夜中二時過ぎ。 朝は六時前には台所で朝食を準備する音が。 義妹さんとお義母さんは朝の農作業前に洗濯もすませる。
こんな忙しいところへのこのこ里帰りしていってのんびりできるはずもなく。 我ながら何様だって感じだし。
翌日私の実家へ。 体がだるいので血圧計で測ってみたら、下が127、上が174だった。 そりゃだるいはずだ。 里帰り先で寝込むわけにはいかないので、申し訳ないけれど、実家では何もかもほっといて横にならせてもらった。
いつも運転しながら、いつか私は運転しながら血管切れて倒れるだろうなぁと覚悟に似た予感はしてるが。 その場合、夫はともかく我が子を道連れにしてしまう事になるのは忍びないので、それだけは避けたいなぁとも思っていた。 今年は観念してちゃんと循環器科を受診しよう。 運転する時だけでも血圧を下げておかないと。
今年は少し運動しないと。 運動不足も血圧に悪いんだよね。 おまけにこの冬は増えた体重が減らないままだし。 ウォーキングでもやるか?でも人目が気になるしなぁ。
初詣にいった近所の神社では、自治会長さんが寒い中、参拝客にお神酒と紅白餅をふるまっていた。 お年始の挨拶。 今年もよろしくおねがいします…と言いながらも、後三ヶ月で子ども会役員も終わるし、自治会長さんと顔をあわせる機会も減るよねーと心の中でちょっと喜ぶ。 自治会長さんは世話好きで温厚なとても感じのいいおじいさんという感じの方だけど、元旦からちらつく雪の中、こうして地域のお世話をされているのを見ると、つくづく大変な役職だよなぁ…と思う。 私達子ども会の苦労なんかこの方の前ではささやか過ぎて恥ずかしいくらいだろうなぁ。
そんなこんなのお正月。 今年はどんな一年になるのやら…
暁
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