道院長の書きたい放題

2006年01月11日(水) ◆合掌談義、拳法談義

■新年あけましておめでとうございます。今年も書きたい放題しますので、皆様におかれましては、お読み下されば幸いです。また、感想などありましたら、お聞かせ下さればさらに幸いです。

さて、昨年、書きたい放題しました「合掌の理」、並びに「ベトナム武術」の中で、合掌礼のことについて触れました。礼式=手の幅があまりにも広過ぎたり、特に狭過ぎたりするのは不適当である、と述べました――。

今年になってPCで遊んでいたところ、作山先生からずいぶん前?となった結婚式の画像が送られて来ました。中野先生が司婚者をされている珍しいものです。私は司会者。式は高萩道院で行われました。

ところが画像を見ると、中野先生の合掌礼の幅が狭いのです。本HPの道院紹介の下段写真にあるように、私は広めです。実は作山先生は狭め…。

■合掌の幅は、横拳で一つから一つ半が適当であろうと書きました私は焦りまして、作山先生に電話をかけました。以下はいつもの二人の(楽しい)長電話の内容です。ただし、要約であることをお断りしておきます。


「ヨシナガちゃんが送ってくれた、結婚式の写真さ、中野先生の幅は狭いね。僕は先生の影響を受けてないのかって、ガッカリした」

「そんなことは無いよ、シンちゃん」

「で、色々調べたらさ、カッパブックスの中に、開祖と中野先生の合掌相対の写真があって、開祖の合掌礼は広めなんだ。高さも眉間より、やや高い。だけど、もう一つの写真では眉間の高さになってる」

「うん。あの時は婚礼というか、拳法ではないんで狭めなのかな。葬式でも大きくはしないね、というか武張るようで、遠慮して低くするね」

「そうだねー。でも、開祖はカッパブックスの発行にあたって相当写真に神経を使われただろうから、その開祖があの写真を掲載したということは、合掌礼に限らず、開祖のラチチュードは広いんだね」

「道着だって開祖のは短いなー。あれだと中野先生の道着が長くなってしまうね」

「だから、書きたい放題も半拳から一拳半の幅に訂正しようと思ってる。高さも眉間の辺り、ということにしよう。それにしても、お二人の相対間合いは相当広い、これはスチール用と言えないことも無いけど、合掌の幅についての違いは、お二人の“間合い感”もあるかもしれないね」

「それはあるなー。開祖は当時としては大きい方だったろうし、開祖と比べたら、中野先生の間合いは明らかに違う。開祖は懐を広くして、誘い込んで掛手したり、五花拳を使いやすくしていたかもしれない」

「そう言えば、開祖は構えをフワッと花の様に構えなさいと言われたけど、続きがあって、力は外から内の方が、内から外の力より強い、と八相構えからの内受けを示されたことがあった。義和拳なんか、明らかにそうだね。崩すもんね」

「開祖の力が外から内とすれば、中野先生は内から外と言えなくも無いな。ピシャッ!という力が内から外に出てゆく感じがするね」――。


■まあ、こんな(拳)法の話を、二人で年がら年中してるんですよ。

お断りを繰り返しますが、あくまで二人のプライベートの会話を転載した訳です。正鵠を得ているとは限りません。また、要約しましたので、作山先生の真意を代弁しているとも限りません。そこら辺は書きたい放題に免じてお許し下さい。

では、本年もよろしくお願い申し上げます。

拳法の話しが一番楽しい!


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【注意】本「書きたい放題」は気持ちの問題もあり、即日にアップします。ですので、当日中、あるいは翌日にかけ、表現の過不足を改める場合があります。印刷して読む場合は数日後にお願いします。

表現が異なったまま残るのは、私にしてみれば不本意であります。いずれ、リニューアル?=改訂して行きたいと考えています。★印なんか付けますか…。



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あつみ [MAIL]