岸部・・・?
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ライブ行った。
ooioo/kim gordon & the sweet ride(kim gordon,ikue mori,jim o'rourke,dj olive)
ということで、とりあえずジムオルーク生演奏を見たかった。 けっこう前にアルカホリックなんたらトリオとかいうバンドでサーストンムーアと一緒に京都に来た時に行き損ねて以来のジムオルーク。
遅れて入ると既に抽象音楽。リズムとかない。なのになんか、前の方の人達のってる。毎回思うけど、君達どうやってのってるんですか?
このキムゴードン&スイートライドってバンドは音源がないからどんなんやるか知らなかったが、見た目でいうと、左端に森イクエがこっち向いてパソコンの前に座ってて、その横でジムがベースを持ってもだえており、その横でキムがドラムのスティックで6弦の切れたギターを叩きながら、なにやら発声したり叫んだりしており、そして一番右端でオリーブという人がターンテーブルの前で黙々と仕事したりくねったり跳ねたりしており、要するに、一番左は静かにパソコンを眺め、右側三人は好き勝手やっている風。誰がどの音を出しているのか判別をつけにくい。ドグラマグラに出てくる“狂人開放治療場”の様相を呈していた。
でも音はやばい。前半の、これシラフじゃ無理って音から、後半の、皆が生産的な音を出し始めた頃の高潮感に、耳から脳汁を出してしまって隣の人に謝ったくらいだった。演奏時以外のジムオルークの動きはローワンアトキンソン。
で、待ち時間に一人の孤独感を存分に満喫してooioo。期待以上に良かった。 ギター×女=勃起 という公式も、今では教育改革によって義務教育からはずされてはいるものの、やはりもう一度組み込むべき時期に来ていると思う。
そして公演終了後、一人駐車場に向かい、駐車料金を払って車で帰る、という一連の帰宅作業をこなすうちに、ライブの興奮を誰とも分かち合うことのできない寂しさがじりじりと追い上げて来、半ばヤケ気味にアクセルを踏む。そうして自分はスピード出しすぎのくせに、交通ルールを少しでも守らない輩がいると罵声を吐く。なんて有様だおれ。ほんと、寂しい。
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