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■ 水の世界
水の音楽、最終話までアップしました。
第1話が去年の9月からですか… ほとんどこのサイトの歴史と重なってますね。 凄く長い時間、皆さんにはおつき合い頂いて、本当に感謝です。 あまり長い連載期間になっちゃうと、読む方もイライラするだろうし、途中で読むのをやめちゃうんじゃないかとか、そういうのが心配でした。 でも、この間のアンケートでも更新して欲しい話の2位に入ってましたし、私があっちやこっちに手をつけて他の連載をしてても、メールや何かでさりげなく桂を応援してくださったりして、そのたび「待っててくれるんだなぁ」と分かって、凄く嬉しかったものです。
水の音楽は、日なた〜の別サイドストーリーということで、同じ展開を辿るわけですから、書き始めの最初は「ひょっとしてつまらないかなぁ」っていう不安があったんです。 書いてゆく私としても、読んでくださる皆様にしても。
最後で結ばれるのが分かってて、そんな中で桂がどう悩んでも、「結局はうまくいくんでしょ」って、見放されたりはしないだろうかって。 そして同じストーリー展開であることに、どうすれば飽きを感じさせなくてすむだろうかと。 色々と考えて、でもやるだけやってみようと始めた、水の音楽。 さらっと書いてるようですが、実は新しく物語を作っていくより、ある意味では難しかったです。
そして、書き進んでゆくにつれ、私は桂の正体に気付いてゆきました。 日なた〜を書いている時点では、私もうま〜く桂に騙されていたんですね。 パチパチ文字打ちしてる最中、はっと気付いて、そして「え…?」と思うこともままありました。ていうか、最初の頃はほぼそんな感じでした。 「え?桂ってこんな人だったんですか……」って。
陸をどんな目で見ていたのか。 どんな思いでキスを繰り返していたのか。 陸視点の時にも確かに考えていたことだったのに、桂視点を書いてみて、新たな発見をいくつもしました。 クールで芸術家気質。でもちょっと繊細なとこもあって…… と、こんな印象だった桂も、それが単に表面に浮き上がっている部分だけなのだと知りました。 実は少年っぽさが残っていたり、意外とすぐに熱くなったり。強く見えて実は打たれ弱かったり、自分に自信を持てないでいたり、etc… ひょっとして、この長かった水の音楽の中で、私は色んな桂を新しく見つけだしてゆく作業をしていただけなのかも知れないです。
人の内面を書くって、本当に一筋縄ではいきませんね。 それが心の内の内、誰にも触れられたくない一番弱い箇所だったりすると。
桂は、全てを曝け出してくれました。 嘘偽りない想い、愛も欲も憎しみまでも、すべて。
次は、やっと陸の出番です。 桂に比べ、まだまだ成長途上のこの子を、さぁこれからどう料理していこうか……今から腕が鳴ります。(笑) 水の音楽の中で見つけたのは、桂のことだけに限らず、陸のことも然りです。 可愛いだけのおとぼけさんだと想ったら、大間違いよ。 何かをやらかしそうな危惧は、はっきしいって桂より大きいですね。 なんたって水澤さんちの次男坊は、最強ですから。
これからの予定ですが。日なたを書き始める前に、ちょこっと気分転換でお楽しみ的企画をやりたいと想っております〜 ここはギャグ王真咲さんの名を欲しいままにするようなお笑い企画で、皆様にはお楽しみいただこうかと模索中……(なんじゃそら) 軽いコメディータッチなものも、たまには書きたいのです。 真面目モードをずっと貫くのは、結構しんどいですから… ここらで鬱憤を晴らさせて頂きます!
そうそう、ひとつ不思議な事があるんですが…… 散々「嫌い」だの「ムカツク」だの言われていたあの人が、最近妙に人気… 水の音楽では散々桂に嫌味言って、酷い仕打ちの連続だったから、余計に嫌われるなこりゃ…とか想ってたのに。 「顔が見てみたい」とか、結構言われてマス。 どうしたもんだか。 あ。でも皆さん心の中では「嫌い」って想ってても、口に出せないだけなの? でもさ、前は掲示板にも堂々と「嫌いだ〜!」とか、書かれていたのよ? う〜ん、不思議。
あ、もちろん私は彼が大好きです。 だっておもしろいんだもん(笑) 回を重ねる内に、良いキャラになってってます。ウフフ。
嫌われてるといえば、広次も結構…酷いこと言われましたなぁ…… 今はもう懐かしい思い出ですが。 1通凄いメールが来たのを今でも忘れられません。いや、ほんとビックリ仰天な。
そんなこんなも、どんなご意見も、私にとっては大事なものです。 好きも嫌いも、同じくらい貴重な財産です。
2002年07月20日(土)
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