日記ときどき週記...青木文

 

 

明日

●『しゃばけ』畠中恵 - 2004年07月12日(月)

 病弱な廻船問屋の若だんなと彼を取り巻く人とあやかしたちのお話。「愉快で不思議な大江戸人情推理帳(文庫裏表紙の紹介より)」。
 日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作。ファンタジーノベル大賞は好きです。なんとなく。その後活躍した作家が少ないような気もしますが。

 病弱で、ちょっとアクションを起こすとすぐ寝込んでしまうもやしっ子なイメージのおぼっちゃん若だんながのほほんとしていていい。人とは違う基準を持つあやかし達がおもしろい。
 ちょっととぼけた『百鬼夜行抄』(今市子)という感じ。柴田ゆうさんの挿し絵も雰囲気に良く合っていてかわいい。
 ストーリーは、推理モノとしては「まあ、ふつう」もしくは少し物足りないくらいなのですが、若だんなをはじめ、周りの人々がとても魅力的に描かれていて、キャラ萌えで一気に読みました。私は菓子づくりの苦手な菓子屋の跡取りが好きです。ままならない江戸の世に萌え。頑張れ若だんな。


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 けっこう、嘘も多いです。と言うかその場の思いつき、嘘ばっかです。


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