日記ときどき週記...青木文

 

 

明日

読むと言うこと(追記) - 2003年09月13日(土)

 昨日の日記に書いた、作者の意図とは違うところで喜んでしまう現象ですが、ちょうど今日、読んだ本のなかに同じようなことに触れている文章がありました。絵本についての文章なので、文章のみの小説とは微妙に違うのですが。

●「絵本を読んでみる」(五味太郎/平凡社)
 内の『よあけー描き手の意図とはかかわりのない読書、あるいは読者、という方向で読んでみるー』という章で、作者の方は『よあけ』という絵本のなかの一枚の絵がすごく好きだという話をしています。それを見ると、学生時代に自分が焚いたたき火の記憶が蘇る、実にうまい火の起こし方の絵だという話。そして、自作の絵本を子供が1ページだけ気に入って切り取っていたという話。
 読書っていうのは、自分の記憶や経験によるところがとても大きくて、その経験によっては、他の人がどうでもいいような一場面に強く反応してしまうことがある。私だけじゃないんだーとちょっとほっとしたり。読むことの自由。一度描き手の手を離れたものに、どんな感想をもとうと自由。

 ただ、その感想を直接作者にぶつけても、相手としてはリアクションに困る人もいるだろうなぁ。別に怒りもしないだろうけど、そういう感想を詳しく書こうとすると自分語りに繋がっていくので、ただ、ふーんとしか言えないかも知れない。
 相手が必ず(とは言えないけど、慣習的にほぼ必ず)レスを返さなければいけないサイト内の感想掲示板や、某所の掲示板でこの手の感想を送るのはやっぱり場違い(スレ違い?)という感じがします。
 でも、市販本みたいに、書き手のいない場所で、読みと手としてだけ、感想を語り合える場があってもいいのになと思う。日記で書く感想は結構そんな意味も込めてます。読者としての、作者の事など考えない勝手感想。サイトURLをさらさずに、直リンク無しで書いてるオンライン書評サイトはそういう意図があるんじゃないかな。オンライン小説が趣味でやっているもので、ウェブという空間は検索すれば誰でも見れるというところ、作者と関わる場所がけっこう大きいところ、完全に一読者と認識して貰えない場合もあるのがむずかしいけれど。
 趣味っていうのは、ルールが曖昧で個人によって違う。情も入ってくるし。そこがいいところではあるけど。


 そう言えば、くやしいつづきで。
 感想を書こうと思っていたちはさんに逆に感想を頂きました。先越されてばっかりですか、私。嬉しい悔しさなんですが、やっぱり悔しい(言い掛かりだ!/笑)。

 (追記)
 15日になって気づいたのですが、最後の文がタグミスで消えてました。すいませんでした。
 ……しかし、誰からもツッコミはいらなかったって、どう言うことだ(笑)。いつも投げやりな文ばかり書いてるからでしょーか(涙)。


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 けっこう、嘘も多いです。と言うかその場の思いつき、嘘ばっかです。


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