●『グレーテルの記憶』(白倉由美/講談社) - 2003年01月14日(火) 多分最後の白倉由美のマンガ。2000円近くするこれを買っちゃうあたり、何だかんだ言いつつも私も結構好きなんだなぁと思う(笑)。 もう漫画家は描かないそうだけど、私はこの白倉由美のへたくそな絵がすごく好きです。絵と言うか、コマ割りと言うか、画面すべて。他の人にはかけないし。もう描かないのは残念だけどなぁ。マンガの方が合っている気がするんだけどなぁ。 確かに、彼女がマンガを描くのは辛そうだ。苦しいんだなぁと言うのが、読んでてわかるけど。でも、だから? 白倉由美のマンガが好き。たくさんの混乱と助けを求める声と、もがいてる気配がいっぱいに合って、同病相哀れむなのかも知れないけど、なぜかほっとします。安心します。 自分が大丈夫な時は、すごいマンガだ。と笑うくせに、苦しい時にはこれに縋る。自慰だって、ナルシズムだっていいじゃない。暗いとこから這い上がる為には、落ちない為にはそれが必要な時もある。 -
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埃の積もった本棚 |