天国の扉
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2006年10月28日(土)

耐える


いつにもまして眠れない夜が過ぎた。
今日は子供の中学での合唱祭。
仕事だから行けないと言っていた主人が、午後から休んで子の出番を見に来た。
それだけで泣きそうになる。
天気がいいことで、また泣きそうになり、一緒に歩いていることで泣きそうになり、昨日から涙があふれて仕方がない。
昨日眠れなかったぶん、帰ってきてからこんこんと夕方まで眠った。

一人でいると涙が出る。
そしてまた言い聞かせる。
一番つらいのは、私じゃない。
一番悲しいのは、私じゃない。
私がしっかりしてないでどうする。
やるべきことはそんなにあるわけじゃない。
傍にいて、手を握りしめる。
いつものように食事を作る。
子に悟られないように、落ち着いて話す。
それくらいのことなんだ。

誰かに電話で話そうかと思った。
mailをしようかと思った。
でも話したところで何になる。
何も状況は変わらない。
話された相手は、それこそ迷惑なことでしかない。
そう思い、踏みとどまった。
ただ耐える。
不安で悲しくて苦しくても耐える。
主人は必死に耐えている。
私も一緒に必死に耐えなくちゃいけないんだ。


      

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