◇日記◇
DiaryINDEX|past|will
◇◆◇◆ 639
全体的に、不穏な印象の歌である。 道が砂に消え、砂には次第にくぼんでゆく胡桃があり、その胡桃につまずいた。
辿ってきた道はその砂地のところで消えていた。あまりにひどい話しである。 写生の歌だが、その出来事を詠おうという気持ちになったということが、 すなわち作者には、その胡桃が自分のように感じられた、ということなの だろう。
道がなにか、道を消す砂地がなにか、はあまり重要ではないかもしれない。 次第に砂に埋まっていく胡桃。 それこそが、今の自分である、という冷静な判断。 道を探すことにつまずき、道を消した砂にもつまずいた。 だが、そこには、自分自身(胡桃)がいたのである。
|