◇日記◇
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くたびれた、ああくたびれたくたびれた。
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難しい歌である。
こだまが起きるのだ、時折。
こだまが起きたときに、それまでの間の静寂ははたして本当だったのか
と疑いを持つのだ。
こだまが起きるときは、夕方なのか?
それとも夕方のような寒さがふと訪れたとき
静寂のなかでだまがおきるのだろうか。
このこだまは、なんだろう。
誰かがたてた物音の反響か。
自然のものがたてた音の反響か。
あまりにも寒いと木が裂けて音がたつ。
冬の非常に気温の低い早朝に、木が裂ける。音をたてて。
でも、ここではそこまでの寒さとは思えない。
山や谷に物音が反響して、こだまがかえってくる。
静かだ、と今の今まで思っていたのに、不意にこだまがかえってくる。
それまでの静寂を破って。
今まで感じていた静けさは、本当の静寂だったのか。
自分ひとりの感じていた静寂だったのか。
ふと静寂も自分も、疑いたくなる。
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