◇日記◇
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2013年04月04日(木) メモ

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『雅』から。

水は流れ続け、陽はとどまり続ける。

陽は水の流れのある一点を照らし続ける。

水の流れの方が陽のかたむく速度より早い。

だが、秋の陽はつるべ落としと言う。

作者はしばらくじっととどまって、水の流れを見ていたのだろう。

水の流れといっても、池に流れ込んだ細い水流がまた池から出る、

優しい小さな流れだろうか。

水の流れをみていると、だんだんと秋の陽ざしが照らす場が変わっていく。

水の流れの先へ先へ、と陽ざしが移る。

そして、池に泳いでいる鯉も、その流れに従ってまるで陽ざしを追っている

かのように、泳いでいく。

陽ざしも水も形がない。そこにあるだけ。

瞬間瞬間、その場に在り、次の瞬間にはもう姿を変えている。

同じ水と陽ざしは二度と来ない。

その中を、鯉だけが、ゆっくりと尾びれを動かして自身の

意志で泳いでいく。

まるでこの秋を楽しむかのように

(楽しんでいるのは作者だが)。

透きとおる水と、もう暑くはない少し遠い陽の光。

作者は、一瞬のなかに永遠を見たのかもしれない。


sai |MAILBBSDiaryINDEXpastwill

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