A Thousand Blessings
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2007年01月12日(金) 手塚治虫を激しく嫌う江川達也にちょっと興味ありぃ〜



友人の日記に、江川達也による手塚治虫批判の記事がほんのちょこっと。
江川達也は名前しか知らないが(漫画はほとんど読まないので)、
あの巨匠・手塚治虫に噛み付くとは面白いな。
実は、僕も10年くらい前から手塚治虫に疑問を持ち始めていて。
(もちろん素人のそれもあんまり漫画を知らない人間の疑問だが・・・)。

いい加減大人になっても、手塚作品だけは読まねば!みたいな感じで読んでいたが、
あるとき、「全然感動していない」自分にハタと気づいて、その原因を考えてみた。
単純なことだった。手塚治虫の描く女性って、全然親近感が湧かないというか、
西洋人っぽいというか、まるでファッションデザイナーが描くスケッチの女性みたいで
「あ、手塚治虫って、僕らと距離を置いてるのかな?」とか「西洋かぶれ?」なんて
思ってしまったわけ。それで醒めた(笑)。簡単に醒めるとお思いだろうが。
ちょうどその頃、西岸良平の諸作に夢中になりかけていて、彼の漫画に登場する
女性の決して美人ではないが眼差しが優しく時には色っぽいところに惹かれていた。
さまざまな人生を送る女性が西岸の漫画にも登場するが、
幸せであっても不幸せであってもそこには「日本の庶民」としての
女性の「顔」がきちんと描かれていた。
ところが手塚治虫の描く女性にはその庶民感覚が感じられず、どこかよそよそしい。
どの漫画を読んでも同じ顔。同じ表情。同じ眼差し。
西岸良平の描く女性も輪郭的にはみんな似ているが、表情と眼差しが全部ちがう。

江川達也の考えを読んでみたいが。きっと手塚治虫の思想的なことにまで
話は及んでいるんじゃない?興味あるなー。本とか出しているのかな?
その前に江川達也の有名な作品をブックオフで立ち読みしてみようかしら。


響 一朗

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