A Thousand Blessings
2004年1月〜最新ひとつ前に戻るひとつ先に進む


2004年04月03日(土) ミスチル「オールナイト・ニッポン」に出演。付録『ロッカー73語録』より

ミスチル9年ぶりのオールナイト・ニッポン出演。
もちろん4月7日発売の「シフクノオト」のプロモーションを兼ねての
ものであるが、ちょっと意味の無い企画の部分も多かったような気も。
まあ、深夜放送とはこういうものではあるが。
なにしろ僕自身もオールナイト・ニッポンのテーマソングを聴くのは数十年ぶりなので、
なんとも懐かしかった。思えばずっとテーマソングが変わっていないとは
素晴らしい。

さて、ニューアルバムから数曲聴いてしまった。
詳しいことはきっと発売後に書くだろうから、ここでは一曲だけ。
“天頂バス”。
天頂と転調を引っ掛けている事は、すでに雑誌などで紹介済みだが、
しかし、ここまで転調に転調を繰り返し、曲の行方が一瞬わからなくなり
さらにその先にまた転調があるのにはちょっと感動。

この“天頂バス”と番組では紹介されなかった“タガタメ”
(ほんの一瞬かかった。ニュース23ヴァージョンに近かった気が・・。
だったら嬉しすぎ!)の2曲がアルバムの核になっているのは間違いないだろう。

せっかくの番組なのだから新曲をもっとかけて欲しかったが、
なぜか“くるみ”がかかった。
ところが、感動しちまった。ラジオから聴こえてくると涙腺が緩む。
これは本当の名曲だなぁ・・。

ああ・・あと4日。。。


・'゜☆。.:*:・'゜★゜


以前の日記にも登場したが、僕のおふくろは今年で74歳になる。
アマチュア俳人だ。息子の目から見ても、かなり優れた情景俳句を
書いていると思う。ときどき、読んで感動したりしてる。
「ロッカー73」がおふくろのあだ名だ。
もうすぐ「ロッカー74」になる。
この老人は50歳を過ぎた頃ロックに目覚め、以来たった一人でロックコンサートに
行ったりしてる。つい先日もショーケンのコンサートに行き、
いたく感動したようだ。

さてそんなおふくろだが、いい耳を持っている。
音楽の理論については無知だが、
本物と偽物を聞き分けることができる。
それも瞬時に聞き分ける。これには驚く。

身内ネタでお恥ずかしいが、めったにいない老人なので
ここに最近の発言をいくつか紹介させていただく。



「ナオタロは、何にも考えないで作詞しているね。そこらへんに
転がっている使い古された言葉をただ拾い集めて団子にしてるだけ。」
※ ナオタロと相田みつををとにかく嫌悪する。ほとんど罵倒といってよい。

「(キース・ジャレットのDVD鑑賞後)ジャズの素敵なところは
メンバー同士がお互いの演奏にニコっと笑顔で敬意を表するところね。」
※ ドラマーとベースが微笑みあうのが好きなようだ。リズムセクションには
  かなりうるさい。このDNAは僕に受け継がれている。

「(デレク・ベイリーの演奏を聴いて)にわとりが首を締められてる〜!
あはははははははは!!!!」
※ アルバムを聴き、畳に転がって笑っていた(大袈裟でなく)。
  しかし、笑いころげるというのは
  ベイリーに対する最高の賛辞だと思うのだが。

「つんく♂の曲って、どんどん展開していくし、楽しい。才能あるね。
ウキウキするよ。プロの仕事って感じがする。」
※ モーニング娘のシングルはすべて聴かせている。メンバーの名前は
  ひとりも知らない。

「(クレイジー・ケン・バンドのDVD鑑賞後)この人は、独特の雰囲気をもってるねー!胡散臭さがいいね。本物だね。曲も自分で作ってるの?すごいね。」
※ 一見胡散臭い本物を愛する。その逆を嫌悪する。

「(テレビの音楽番組を見て)こういう連中は恥かしくないのかね?
ミスチルとかの曲を聴いて、自分には才能がないや、仕事辞めようかな・・
って思わないのかね?結局ずうずうしいんだね。お金が稼げればいいのかね?
やだやだ。」
※ ELTをテレビで観て相当ご立腹だった。

「俳句も音楽も同じだと思うけど、一瞬の思いつきだけではダメなんだよ。
蓄えたものがなければ。その引出しの多さがたいせつで、そこから
一番適したものを瞬時に選び出す作業が難しいんだよ。
ようするに、引出しを増やしていくことが、勉強なんだ。
それを怠っているのが、今の若い人の俳句や音楽なんだよね。
ただし、推敲(すいこう)に推敲を重ねていく事で鮮度が失われる場合も
あるから、俳句は面白い。食べどきを選ぶ目を養っていかなくちゃね。
とにかく、修練しなさすぎだね、みんな。」
※ とにかく修練しないことを許せないようだ。

「小沢健二の良さ、今、完全に分かったよ!」
※ “流星ビバップ”を聴かせて。








響 一朗

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