A Thousand Blessings
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2004年04月01日(木) オリジナルCD‐R第2弾 「sumita’s selection 2」

第1弾『BRIAN WILSON』に続いてオリジナルCD-Rの
第2弾が完成した。

今回のテーマは、リズムと和声と旋律。そして音響。
つまりは音楽の総ての要素、というわけだ。
我ながら素晴らしい選曲だと思っている。
こういう自作のCD-Rは意外と自分では聴かない物だが、
僕はかなり何度も聴く。
制作する行為も好きだが、聴くのも好きなのだ。ある意味
マスターベーションかもね。

このリストを見て、興味を持ってもらえればいいな、と思う。
僕は何十年間も「こういうもの」から多くを学んできた気がする。


オリジナルCD-R 〜sumita’s selection 2〜

       『and birds are still・・・,』


1 the pop group / amnesty report (1979)
※ ポリフォニックなリズムのメルト・ダウン。
  このリズムの大胆なズレを脳で処理している時間はない。
  
2 can / halleluwah ( 1971)
※ ジャッキ・リーベツァイトのドラムスこそがCANなのだと確信できる演奏。
  トータスのジョン・マッケンタイヤーに最も影響を与えた男だと
勝手に信じている僕。

3 松村禎三 teizo matumura / 映画「tomorrow 明日」より(1988)
※ 映画では悲劇的なラストシーンに向かって静かに始まる。
映画を観た人間なら永遠に忘れられないメロディ。そして時を刻む音。
   
4 吉松隆 takashi yosimatu / And Birds Are Still・・・,Op72                                   (1998)
※ 非調性的な現代音楽の限界を知る吉松隆。
  僕が吉松を愛するのはそういう部分。
   
5 黛 敏郎 toshiro mayuzumi / 映画「赤線地帯」より (1956)
6 黛 敏郎 toshiro mayuzumi / 映画「気違い部落」より (1957)
※ 映画音楽を書く時の黛は、趣味の実験をしているようだ。
  どちらも映像は観たことがないが、音から想像させる力は物凄い。

7 菅野よう子 yoko kanno / 映画「tokyo.sora」より 
         medley 破片〜時速12キロのフリンジ
              〜彼女の温度〜ウィークエンド(2002)
※ 坂本真綾に永遠の“feel myself”をプレゼントした菅野よう子が
  最もストイックになったとき、こういう曲を書く、と勝手に信じている僕。
   
8 joe henry / flag (2003)
※ アルバム「tiny voices」の中で唯一ジム・ケルトナーがドラムスで
  参加した曲。
  その意味を理解できるか否か。ほとんどこれは神がかりなプレイだと思う。

9 charles ives : 答えのない質問 the unanswered question /
                 leonard bernstein(cond) NYP(1908)
※ 独り言のような音楽。迷いが頭の中を堂々めぐりしている時、 
  このような音楽を心の中で無意識に奏でているのかもしれない。

10 robert wyatt / sea song (1974)
※ ロバート・ワイアット自身による間奏のピアノ・プレイの「間」に、
  元・ドラマーである彼の天才を見た。

11 olivier messiaen : イエスの永遠性への賛歌
             eulogy to the eternity of jesus
“世の終わりのための四重奏曲”より 
              from “quartet for the end of time”
              gil shaham(vn),myung-whun chung(pf) (1941)
※ ブロック・コードのみのピアノがバックにつくヴァイオリンによる
歌曲とでも言えばいいか?
  転調につぐ転調で、音楽は次第にエーテル状になり空気の中に溶けていく。

12 tortoise / dot,eyes(2004)
※ ジャーマン・ロックそのものと言ってよい。カオスだ。
  トータスの真価は、そこにある。


響 一朗

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