あたしと彼のこと
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2002年04月27日(土) 実家での彼

彼が実家に帰っていった。

と言っても、その実家は彼の自宅から車で15分の処にあって、夕飯を
食べてくる程度の帰郷で、泊まってくることはない。

そんな近い距離なのに、すぐ帰ってくるのに
わたしは、彼が実家に帰っていくのが、とてもさみしい。

何がさみしいのか・・・

それは何時だったかの帰郷で彼のお母さんが、彼に訪ねた質問
「あんた結婚とかはしないの?付き合ってる子いないの?」の返事に
対して、彼の応えがこうだったから。

「いない、第一いま結婚したいと思ってない」

彼ははっきり「いない」と言ったそうだ
なんでもよく話している親子だと彼から聞いているからこそ、わたしの
ことを消しているようなその言い方は、あまりにも寂しい。

お互いが好きあっていて、体を重ねる間柄で、対等で、生活を気遣いあ
っている関係を「付き合っている」と言えない彼が情けない。
・・・ただ説明するのが面倒だったのか、それとも公で彼女と呼んでい
ないからそう言っただけなのか分らないけれど、ありの侭その侭の私と
この関係を否定しないで欲しい。


その後いつだったか「なんで?どうして私達、付き合ってるって言えな
いの?」と聞いてみたのだけれど、黙ってなにも応えてくれなかった。

そしてまたいつだったか聞いてみたら「そういう事を話し合うこと自体
が嫌だ」と言われた。「彼女」というのに触れると強い拒絶が在るよう
に見えた。拒絶しながら、なぜ「嫌」なのかを探りもしないで放置して
いる。なんとなくの侭にしておく。
そんな姿に、わたしはどうしても少し苛立ちを覚えてしまう。


そんな苛立ちを思い出しながら、彼が実家に帰っていると思って
今また寂しさにおそわれている。

彼が、家に帰るたびに、わたしという存在がまた消される
彼のなかで、彼の家族のなかでのわたしが居ない
そう思えてならないから。


桑田そら |MAILHomePageBBS

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