最終面接!

運命の日。
あたしは時間通りに企業のロビーにいた。

時刻は11時15分。

「では、こちらの部屋へどうぞ。」

通されたのは待合室であった。
これから1人ずつ会社役員と面接を行うのだという。

「えー。役員の方は9名おられます。」

・・ぇつ、そんなに?

「会長、社長、常務、専務が三方向におりますので
 真ん中のパイプ椅子に座って面接を行ってください。」

・・ホントに役員なんだ・・  ←失礼




実のところ、あたしは役員といっても
そこまで上がいるとは思っていなかった。
人事部長とかその辺かと。

それがいきなり社長ですか。
会長ですか。
専務に常務ですか。

おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい・・

前回受けた最終面接は
多分そこまで上の人間ではなかったように思う。
つーか社長って・・w

「はい、じゃ、のりじさんこちらのお部屋へどうぞ。」

控え室から面接の部屋へ移る。
距離にして20mといったところか。

コンコン・・

「どうぞ。」

声もなんとなく重々しいような気がする。

「では3分以内で自己アピールをして下さい。」

ここまで来ると開き直るのが
あたしのよいところであり悪いところであると思われる。

にっこり笑って受け答え。

ところがここで、緊急事態発生。

それはある専務のこんなひとこと。

専「あなたは児童福祉に興味がおありなんですか?」

の「はい?」

専「あなたは前回提出していただいた作文(テーマはえひめ丸)において、
  ADHDという言葉を使っていますね。」

の「はぁ。」

専「しかし、一般的にはPTSDだと思うのですが。」

の「!!!!」←おもっきし焦ってる

専「いえ、でもADHDというのも確かに一理あるものですから、
  もしやその方向に長けている方なのかと。」

の「いえ、昔興味は持っておりましたが
  特に何か勉強をしたということはありません。(にっこり」

一般常識できなくて落ちると思ったから
作文のADHDってかなり適当に書いたのが
ウッカリ受かってしまったために
こんなところでつっこまれるはめに・・。

やべー。

しかし演技派のりじよゆーの笑み・・
でもすっげやべー。
内心ビクビク。

どうなることやら・・。
結果報告は後日。


次号を待て!


つか落ちてそうとか言うな。
2002年06月13日(木)

非凡なる平凡。 / のりこ。

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