毛。

心臓に毛でも生えているのかもしれません。


朝起きると、寝坊していました。

目覚ましをかけたのは7時半。
起きたら8時半。

あら?

まぁどっちにしろ13時10分からだから
ゆっくりなんだけどさ。

ちんたら用意して、
面接会場についたのが11時半。 ←早過ぎ

そこで友人から1本の電話が。

友「今日東京から帰るんやろ?
  松山行きの便、欠航になってるで。」

の「え゛?!まじで?!」

友「マジマジ。まぁ午前のやつ以外は決定じゃないみたいやけど。」

の「そか・・・あんがと。」

どうするあたし。
帰れるのかあたし。

もう面接どころじゃなくなりました。
あ、いや、3000人が500人に減る面接ですから
そんなやる気のないことは言ってられないんですが。


面接が終わったら速攻で空港へ行くこと決定。


さっさと済ませてしまおう、と逸る気持ちが抑え切れず、
1時間前に会場となる会議室までエレベーターで向かう。

つかなんかね、
厳重なる警戒態勢でからね、
エレベーター乗るのにも身分証明書がいるんだよ。
あんだそりゃって感じだけど、
なんかテロとか意識してるんだろーね。
おっきいビルは大変だぁ。


で、エレベーター登ったトコロで警備員さんに話しかけられる。

警「あ、試験受けに来たの?」

の「はい。」

警「今昼休憩だからねー、誰もいないよ。」

の「!・・・早過ぎましたか・・・。」

警「そうだねー、何時から?」

の「1時10分です。」

警「(チラッと時計を見て)まだ1時間あるねぇー!(笑」

の「そうなんですよー。んじゃまた後で来ますね。」

警「あ、そうだ。じゃあ降りる時はあっちがわのエレベーター使って降りたら?
  なんとなく会社の雰囲気もつかめるだろうし、
  会場にはあっちのエレベーターの方が近いから。」

の「そうなんですか。じゃあそうします。ありがとうございましたっ。」

警「いやいや。試験頑張ってね。」


旅行に出ると
何故かいつもこういう会話が交わされる気がする。

エレベーターに乗って1階へ。

降りたところで別の警備員さんにまた呼び止められる。

警「あ、今終わったの?」

の「いや、早過ぎちゃったんですよ。まだこれからです。」

警「そうか。で、ちょっとききたいんだけどね、
  この職業(あたしが受けるやつ)って、
  何をする仕事なの?具体的に。」

の「あぁ、これはですね。企画とかそういうのですよ。」

警「やっぱり!そうじゃないかって言ってたんですよ。」

の「まんまな名前ですけどね(笑」

警「昨日からね、いっぱい人が受けにきてるんだけど、
  これって何人くらいが来るの?」

の「えーと・・・昨日は部門が違うので分からないですけど
  今日と明日で3000人くらいが来るみたいですよ。」

警「あ、そんなに。」

の「そうですよー、なのにコレ受かるの500人なんですよ。」

警「最終的に?」

の「違うんです。最終的には・・・20人かそこらですね・・・。」

警「そうか・・・頑張ってね。」

の「ありがとうございます。」

あたし、こゆのホント多いなぁ。
話しかけられやすいっていうか・・・。

・・・ん?

でもこれってあたしの強み?


−−−−−−−−−−後編へつづく−−−−−−−−−−−−−





さて、
コレがあたしの強みではないか、と気付いたあたし。
しかし面接シートにはボールペンですでに別の内容が書かれている。

うーん・・・どうしよう・・・

でもこの感動を誰かに伝えたい!

うーんうーん・・・

あー・・・この企業・・・
きっとこの倍率じゃ受かんないよなぁ。

じゃあ、思いっきり楽しんで帰ることにしよう。
面接シート無視しよう。
そうしよう。 ←この辺毛が生えてる


2回目のエレベーターは顔パス。
ついでに「いってらっしゃい。頑張ってね。」という応援付き。

行くとすぐに面接が始まった。

今回のは面接官2人に受験者1人の個人面接。
1人の持ち時間は入退場含めて5分。

フフフ

楽しんでいってやる。
がんばってやるよ。

「あ、じゃあそこの4番ブースに行ってください。」

の「はい。」

4番ブースだった。
ちなみにこのブースは25番まである。

の「はじめまして、よろしくオネガイします。」

面接官1&2「はじめましてー。」

の「のりじです。」

面1「あ、愛媛の人なんだねぇ。」

の「そうなんですよ。帰りの飛行機欠航かもしれないんですよ。」

面2「えっ、ホントに?」

の「はい。帰れなかったらどうしようもないですねぇ。」

面1「あー、じゃあ30秒程度で自己PRお願いします。」

の「はい。あの、そのシートと全然関係の無いこと言うんですが、
  つかそのシートのはもういらないんで無視してください。
  さっきエレベーターの前の警備員さんに話しかけられてですね。」

面1&2「うん(笑 変化球だなぁ(笑。」

思いっきり楽しんできました。
受かる気ホントにあるのかあたし。

エレベーターの警備員さんの素晴らしい人柄にいたく感動した、と
聞かれもしないのにベラッベラ喋って帰りました。

相手も嫌がって速攻終わるかと思われた面接でしたが、
この変化球がどうもよかったのか、
5分よりも随分と多くの時間喋らせてもらえたあげく、

面2「5分って短いねぇ。」

などといううれしげな言葉までもらって帰りました。




さて。




飛行機ですね。









ウフフ












乗れませんでした。










てゆーか、いや、
飛行機自体は飛んでいたんですが、
午前中の欠航が響いて満席。
スカイメイトで乗ろうとしていたあたしには
もはや望みは無いってくらいの空席待ち順。

さて、どうするか。

しょーがないので岡山まで飛んで
そこから電車で帰りました。

フツーに行けば6時半には着いていたであろう松山に、
降り立ったのは午後10時ももう半分を過ぎた頃でした。

ねみー。


でもなんか
冒険三昧な1日でした。

ぐふ。
2002年03月05日(火)

非凡なる平凡。 / のりこ。

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