つれづれ

2004年10月31日(日) 憤り

イラクで武装テロ集団により拉致され、人質になっていた香田証生さんが首を落とされた遺体で発見された。

彼が人質になったというニュースを最初に見た時、なぜ今イラクに?という疑問が浮かんだ。
特に何かボランティアをという訳でもなさそう。
そう、若さ故の好奇心に負けたとしか思えない。
何か志がなかったのかは、本人ではないので何とも言えないけれど、WEBで公開された映像を見る限りは自分を慢心して好奇心に負けたとしか思えなかった。
おかしいかもしれないけれど、私は最初はこの人質にされた彼に憤りを感じた。
テロ集団が悪いのは分かっているけれど、だ。

27日に拉致され、48時間以内の自衛隊撤退を訴えた。
小泉首相は即、撤退の可能性の皆無を表明。
香田さんへの憤り故か、この小泉さんの姿勢は私は賛同出来るものだった。

しかし、彼を救済する手段の少ない無力な政府にだんだんと憤りを感じ始めた。
しかも、米軍のあまりにもお粗末な誤情報に踊らされる政府。
いったい日本はこの4日間、テロにどんな対抗措置をしたんだろう。

そして、今日最悪のニュースが。
改めてテロ集団に憤り、怒り、悲しみ、ありとあらゆるマイナスの感情が気分が悪くなる程渦巻いた。
香田さんは多分イラクにとって何も、いい事も悪い事もしていない。
テロ集団、そのリーダーであるザルカウィ氏、そしてその氏が信奉するウサマ・ビンラディン氏に対しても。
それでも彼はテロ集団にとって、アメリカにくみする日本そのものなんだ。
夕方、彼の遺体が星条旗の上に置かれていたと報道された。
今私は、自分の正義のためには他者がどうなろうと正義で組み伏せる、テロ集団と同じような論理をふりかざすアメリカに憤っている。
そして、そのアメリカに無条件の賛成をする日本政府に憤っている。

*私はバカだから、現状の認識が誤っているかもしれないけれど、気持ちをそのまま表現するとこんな日記になりました。


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