急ぎすぎ

 乗り換えのときに、走っていく人がいる。
 とても混んでいる駅のホームを、駆けていく人がいる。
 クルマを運転しているときに、煽っている人がいる。
 ずっと渋滞が続いているのにもかかわらず、べったりと後ろにくっついて。

 なんだか、みんな急ぎすぎなんじゃないのかな、と思うのです。
 確かに、時間は貴重なものです。
 過ぎ去った時間を取り戻すことは出来ません。
 だけどね、駆けている時間こそ、無駄にしている時間だとは思わないのかな。
 豊かな時間の使い方というものを、再考してみるべき時期なのではないかな。

 スローライフという言葉が、ちょっとだけ流行ったけど、あんな大層なものである必要はない。
 息を、一つだけ、ゆっくりと吐いてみればいい。
 そして、周りをゆっくりと眺めてみるだけで良い。
 自分が、どんなに醜い姿をしているのかが分かるはずだから。

 常に余裕を持っている人を、僕は憧れます。
 はたから見ていて辛そうなのに、それを笑い飛ばしている状況に、僕は感動します。
 急いでいるときだからこそ、道を譲ってあげる。
 そういう、ワンテンポを行動の前に置いて過ごそうと思います。
2005年05月18日(水)

日々 / いけだ