つぶやける乙姫
辛口なのか、毒なのか・・・

2005年08月29日(月) 「トロイ」

やっと見ましたよ(^^;)
トータルで160分以上もあると、なかなか見ようという気にもならないから、ここまでのびのびになっておりました。
大作って、見始めて引き込まれるとあっちゅー間なんだけど、見る環境を作るのが難しいと思いませんか?ワシだけ?


さて、あらすじ。
いまから約3200年前のエーゲ海周辺。
ギリシャの王アガメムノンは貪欲に周囲の国を自らの領地とするべく戦を繰り返していた。
そのアガメムノンの弟メネラウスはスパルタの王。あるとき、スパルタの対岸にある国トロイとの友好関係を築くべく、トロイの二人の王子、兄であり名高い剣士のヘクトル(エリック・バナ)と、弟であり絶世の美男子パリス(オーランド・ブルーム)をスパルタに招待する。しかし、その時メネラウスの妻でありギリシャ一の美女とうたわれたヘレン(ダイアン・クルーガー)がパリスと恋に落ちてしまう。
メネラウスに対する愛のなかったヘレンは、パリスとの愛ゆえにあろうことかスパルタを捨て、パリスと共にトロイに渡ってしまう。
怒ったメネラウスは兄アガメムノンに相談。アガメムノンは弟の怒りのためというよりも、自らの征服欲のためにトロイに兵を向けることを決意する。

その一方、ギリシャにその名を轟かせる無敵の戦士アキレス(ブラッド・ピット)は、アガメムノンにも反抗的で、自らのため以外には戦おうとしない男だった。アキレスが唯一まともに話を聞く相手であるイタケーの王オデッセウス(ショーン・ビーン)は、アキレスの王嫌いを知りながらも、「その名声を後世に残すために戦にいかないか」と誘う。
かくして、ギリシャはトロイに兵を向け、千もの船がエーゲ海を渡る。
トロイ上陸の最初にアキレスが攻めたのはアポロン神殿。そこに巫女として仕えていたヘクトルの従姉妹ブリセウス(ローズ・バーン)と出逢い、なにかを感じるアキレス。

トロイの王プリアモス(ピーター・オトゥール)を中心をするトロイ軍と、アガメムノンを中心とするギリシャ軍の戦いが、始まろうとしていた。


・・・とまぁ、こんなさわりです。
トロイの木馬の話を知っているのであれば、その後どうなるかは分かることなので、今回はネタバレ100%でぶっちぎりたいと思います。

ではトロイの木馬の話を知らない人のために、大筋を。
1)ギリシャ軍はかなりの多勢でトロイに向かったにもかかわらず、トロイの頑強な城壁に阻まれて、思いもかけない敗戦状態に陥る。
2)勝つとは思ってなかったトロイの方たち、大盛り上がり。
3)ギリシャ軍、「えへへ、ごめんね〜」という意をこめて、トロイにどでかい木馬をプレゼント。
4)「うわ〜い、サンキュ〜♪」とトロイの方たち、うっかりそのプレゼントを受け取ってしまい、城の中に木馬を運び、祝いの席なんかを設けちゃったりする。
5)祝いの終わった夜、その木馬の中に隠れていたギリシャ軍の兵士が、内側から城門をオープン。宵闇に紛れ、帰ったと見せかけて海の陰に隠れていたギリシャ兵も一気にトロイの城壁の中に攻め入る。
6)トロイ陥落。

とまぁ、こんな感じ。
それに絡んで、アキレスと言えばアキレス腱っつーくらいなもんで、かかとのところをやられて負けちゃうのよね〜とか、そういう話が縦軸と横軸になってる感じです。

正直いって、多少の知識があればわかっていることばかりなので、目新しさは正直言って無い!
「あ〜、はいはい。そうよね〜」と思いながら見る感じなのです。
そこがちょっとガッカリだった。なんつーか、史実に沿わない部分の味付けがあまり無いので、ちょこっとでも「ええ!?」と思うことが無いのです。
ワシのように、世界史選択でありながら、世界史をまったく理解してない人間にとって、これは非常に悲しいことで(^^;)なんつーか、さらに突っ込んで「知ってみたい」と思わせる何かがないのです。
学校の授業みたいでさー。多分、教え方の上手な先生がドラマチックに語ってくれる方が、よっぽど面白かったのではなかろうか?とさえ思う。

そりゃね、ビジュアル的には申し分ないのですよ。
ブラピの肉体美には鼻血ブーだし、オーリーだって得意のコスプレもので申し分なく綺麗だし、個人的にはヘクトルのエリック・バナが好みだったんだけども、でもね・・・でもね・・・。






オーリーのバカ男っぷりが・・・




なんつーか、この映画、それに尽きちゃうのよ(−−;)

ホントね、ルックスだけのバカ王子とはまさにコイツのことだ・・・。
トロイが滅びるのも、あーんな人やこーんな人が死ぬのも、全部全部こいつの節操無しの下半身のせいだと思うと、ばかばかしくてやってられないのだわ(−−;)

まぁ、冷静に考えるに、昔の戦なんかこの程度のことで行われて、国民なんざ、消耗品のように死なされていたんだとは思うけれども・・・にしても、あまりにも酷すぎる(^^;)
そのくせさ、腹の立つことに中途半端な罪悪感とか持っちゃったりするのさ。それがまたムカツク。元凶の癖にくだらない言い訳してるんじゃないよ!と思うのだ。わかったようなこと言ってんじゃねぇよ!!!

しかも、こういう「自分がいかに恵まれてるかわかってないくせに、いっぱしに痛みのこととか語っちゃったりして偉そうなことばっかり言ってるヤツ」に限って、自分はちゃっかり傷つかないポジショニングができてるんだよね〜。うへ〜、サイテ〜。
そのくせ、がんばってる気になって、見当違いのことしたりしててさ、ラストなんかもう、アキレスが可哀想でやってらんない(TT)。
金八でなくても言いたいね


こ〜の、バカチンが〜〜〜!!


と。
あとはまぁ、結局パリスが弓をひいてるのをみて、「やっぱり貴様は弓なのか?」とレゴラスの幻影が見えたり(笑)、オデッセウスを見ながらボロミアだと気づくのに時間を要してしまったり(笑)、ブラピとエリック・バナのヌードがやたらと多いことに感動したり、やはりブラピの尻は最高だ!!(>▽<)bと瞬きを忘れたり、瞬きしちゃったら巻き戻してまで尻を凝視したり(←尻フェチの正しい行動)、ピーター・オトゥールはこの年になっても本当に綺麗だなぁ・・・と感心しきりだったりしたんですが、結論として


ま、動く写真集かね



・・・という感じ。

コスプレものが好きな人は、きっと好きでしょう。
ワシも映像的には嫌いじゃない。
けど、ドラマっつーには、ちょっと人物の掘り下げが甘いかなぁ。
アキレスもヘクトルもかっこいいんだけど、戦のきっかけとかからしても、そこにある大いなる憎しみとか、消えがたいなにかが(戦ってる当事者間に)あるって訳でもないから、見てるこっちもやや冷静になってしまう感じ。

可哀想といえば、メネラウスが一番可哀想ともいえるしな(苦笑)。嫁を寝取られた上に、パリスから「決闘で決めて恨みっこなしにしよう!」といわれたにもかかわらず、真っ向から戦おうとしてるのにパリスに逃げられ、決闘の相手でもなんでもないヘクトルに殺されちゃうって・・・。そりゃメネラウスも無念であろうよ(−−;)と同情。
子供のケンカに親が出てきちゃって、子供だけで解決しようねって言われたから、そうしようとしてた片方の子供のことをもう片方の親がねじ伏せちゃったみたいな・・・ねぇ。うう、可哀想だよう・・・。しかも言いだしっぺの子供の方は、自分のことしか考えてないしねぇ。

なんつーか、パリスのことをバカ男でなく、ちゃんと愛に生きる男にしたければ、もうちょっとちゃんと描いてあげないと、あれじゃあ通じないでしょう。あの映画のポイントはねぇ、


ブラピが主人公っぽくない


ってことで、それが敗因だと思うのです。
群像劇にしたいなら、もっと時間を伸ばしてでもきっちりそれぞれの人物像を描いてあげないといけないし、ブラピを際立たせるなら、もっとブラピに集中した脚本作りからしないとダメだったと思う。
時間と金を使った割には、感動の薄い映画だと思うわ(^^;)


残念だねぇ〜。


嫌いではないの。でも、ひたすらにもったいない映画なの。
あんなにいいキャストなのに、この出来なのが本当に残念。

ただまぁ、見た目には麗しいわよ、みなさん(笑)



 < 過去  INDEX  未来 >


乙姫 [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加