つぶやける乙姫
辛口なのか、毒なのか・・・

2004年11月18日(木) 「ミスティック・リバー」

ティム・ロビンスが好きなもので、気になっておりました。
ショーン・ペンも好きだし、ケビン・ベーコンも好きだし、これが三つ巴ならば見ないわけには行くまい!・・・と。
本当は映画館に見に行きたかったんだけども、それを阻む一つの要因が・・・。

それは、クリント・イーストウッドが監督だと言うこと。
たとえおすぎが絶賛しようとも、クリント・イーストウッドは好きになれない。こればかりはどうしようもない。食わず嫌いはいけないと思って、「きっと、たまたま見たのが面白くなかっただけかも!」と何作か見たけれど、どんどん幻滅するばかりで、浮上することはなかった(−−;)


というわけで、DVDが一週間レンタルになるのを待って、半額でレンタル。お安くすませてごめんよ、ティム・・・(^^;)


あらすじ
ボストンの労働者区域に住む三人の少年、ジミー(後のショーン・ペン)、ショーン(同ケビン・ベーコン)、デイブ(同ティム・ロビンス)は
幼馴染。11歳のある日、三人が路上でちょっとしたイタズラをしていると、警察を匂わせる風情の男が車で現れ、イタズラを叱った上、デイブだけを車に乗せて連れ去る。四日間の監禁の後、デイブは自力で脱出し帰宅するが、近所にはデイブが暴行を受けたことが知れ渡り、三人はそのまま疎遠になっていった。
それから25年後、ジミーは一時は犯罪を犯し服役もするが、今は娘のために更正しようとしている。デイブはジミーの二番目の妻の従姉妹と結婚し一人息子を儲けていた。そして、三人の中で一人、街を離れていたショーンは刑事になり、妻とも微妙な状態であった。
そんな折、ジミーの娘が何者かによって殺害される。ショーンは全力で操作をすることを約束するが、ジミーは最愛の娘を奪ったものを自らの手で葬ろうと心に決める。
しかし、そこで浮上してきた最有力容疑者は、かつての友のデイブだった。


とまぁ、こんな感じです。最初から、かなりデイブが怪しい感じです。
でもねー、でもねーー・・・。
ネタバレで言うけれども、アタシはこの映画・・・嫌いです。
どうしてこれがアカデミー監督賞にノミネートされたのか、理解に苦しみますわ。だって、なんか後味悪くするために作られたような映画なんだもん。
デイブのこと考えると可哀相で可哀相で。デイブの妻のセレステのむかつきさ加減と言ったらハンパないものさ。なんだあの女。キサマが死ねと言いたい。
デイブなんかさー、子供の頃に四日間もの監禁で弄ばれて、その精神的ショックから冴えない青春時代をおくり、トラウマに悩まされ、せっかく妻と子供ができたと思ったら今度は妻が自分のこと信じてくれない上に、旦那が殺されると分かってて証拠もないチクリを入れるし、最後は誤解の末に友達に殺されると。
・・・いいことなさすぎだよ(−−;)
しかも、救いもない。
しかも、「それでもあなたは間違ってない」「いいのよ」と来たもんだ。
いいわけないだろうよ、誤解で人を殺してもいいわけないじゃん。
なに言ってんだ?まだ西部劇の時代とでも思ってるのか?
生き残った方が勝ちなのか??くだらねぇ・・・(呆)。
ちゃんと調べれば分かることを、カッとなったらとっとと殺しちゃうって、あんたなぁ、だから娘も家を出たがるんだよ・・・。更正しようとしてたって、そういうところを踏みとどまれない限り、所詮あんたはヤクザだよと言いたい。いい役者が出ているのにストーリーが最悪。映画の上映の際にかなり話題になったにもかかわらずDVDの売れ行きが悪く、結構中古で売りに来る人も多い理由はこの後味の悪さのせいだろう。何度も繰り返し見たくなるような映画じゃないもんな。

ただ、この映画のDVDにひとつ評価すべき点があるとすれば、特典です。

特典音声で、ケビン・ベーコンとティム・ロビンスが映画解説として延々と話しているのがあるのです。これは面白かった。
本作品そのものは当然のこと、他の映画の話や、自分達のプライベートな話なども語っていて、これはなかなかに面白かった。本編でガッカリした人や、話の暗さに落ち込んだ人などは、ぜひこちらも聞いていただきたい。ところどころで笑えたし。

どうしてこの映画に「もうひとつのスタンド・バイ・ミー」というキャッチコピーがついてしまったのか、これもまた理解に苦しむ。誰もが悲しい・・・とか言ってるけど、それもちょっと違うと思う。娘を失って本当に悲しいんだったら、同じように悲しむ人間を作らないためにも、慎重に調査をするべきだと思うし、それを怠って間違った人間を殺した人に、同情するほどこっちもヒマじゃないし。

しかし、もしもイーストウッドが観客をむかつかせたくてこの映画を作ったのだとしたら、成功だと思う。本当にむかついて、しかも気分的に浮上しなくて困ったもんだから、それから「フレンズ(←アメリカのTVドラマの方)」を取り出して見始めちゃったよ。浮上するする(笑)。
そして、ワシが見た翌日に母にも見せたら、母も同じく
「なにこの映画!」
と怒り心頭で、いかにこの映画が胸糞悪いかって話を30分も語っていた。
ミステリーとしてもサスペンスとしても面白くない。人間ドラマとしては不快。

イーストウッド監督、あなたは観客をむかつかせたくてこれを作ったのでしょうか??
もしも泣かせたいんだったら、ちょっと違うと思うんですけど・・・。


暗くて不条理でやりきれない話が好きな人にはオススメ。

ローラ・リニー(ジミーの奥さん役)が出てて、ちょっと「ラブ・アクチュアリー」を思い出した♪


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