| 2004年11月03日(水) |
「アイデンティティー」 |
久々にDVDを借りてみました。風邪が完治していない休日といえば、そりゃ映画に限るわけで、仕事帰りにフラっとツ○ヤにでかけ、前に借りたかったけど一週間レンタルじゃなかったものが、こぞって一週間になっているのをほくそ笑みつつ・・・。
でも、週末に半額キャンペーンがあるんだよね(^^;) ま、とりあえず見るものだけ借りておけばいいか。
で、借りたのがこの「アイデンティティー」。ジョン・キューザックが好きというのもあるけれど、あらすじ説明にあった「隔離されたモーテルで、そこに集まった人間が一人一人殺されていく」という筋がすごく気になっていたからです。 言うまでもないですが、これはミステリの王道「嵐の山荘」というもので、要は『限られた空間にいる限られた人数の中で起こる事件で、犯人は必ずこの中に!』ってものなわけですね。舞台が限られていることから、分かりやすいけれども、だからこそ作者の力量が問われるものですよね。推理作家なら一度は挑戦するものではないでしょうか。代表的なものとすれば、かのアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」とか、国産もので好きなのだと、綾辻行人の「館シリーズ」なんかもそうですよね。
というわけで、あらすじ。 まっすぐな道が一本しかないような田舎道。大雨によって道の両断が洪水によって閉ざされてしまった中にポツンと建つモーテルに集まることを余儀なくされた人々。女優とその運転手、刑事と護送中の囚人、若い新婚夫婦、子連れの夫婦、娼婦、そしてモーテルの主人。電話線は切れ、外界と連絡を取る術もない。そんな中、一人また一人と何者かに殺されていく。 同時刻、とある場所では死刑の執行を前日に控えた死刑囚に対しての再審判が急遽行われることになる。その死刑囚との関係は?そして、モーテルに集まった全員に共通するあることとは・・・?
とまぁ、こんな感じ。
ひさしぶりに映画を観た所為か、はたまたこの映画の魅力なのか。 か〜〜な〜〜り!面白かったです。見ながら、え?こうなの?え?ああなの?と母と二人かなり振り回され、尚且つオチに「ええ〜〜〜〜!?」と驚かされ。途中でオチが見えてきた時には、「マジで?」と思ったけれども、最初に思っていた「犯人」もちゃんと当たっていて、二段、三段になっている構成にはなかなかに納得。でもでもね、冒頭からの伏線が、ちゃんと活きている作品というか、見終わったあとに、思わず最初をもう一度見直して
「おお〜〜〜〜!そうか〜〜〜〜!」
と再び納得できた作品です。
ただ、ミステリというにはある意味ちょっと違うかも。論理的にはあっているけれども、手法的に違うというか、単純に面白いか否かと問われれば面白いには違いないんだけども、正統派ミステリではないということです。 でもミステリで感じるハラハラドキドキ感は充分に味わえます! ワシの母などは、多少ついていけない部分もあったりして、解説を求められたりしました。なんか、他のレビューをみたら、なかなかに思いつかない突飛な解釈をされている人もいたりして、面白いです(^^;)。
DVDでは上映時にカットされたシーンを追加して再生する選択も出来るので、特典メニューから再生することをオススメいたします。
以下、ネタバレで書かせてもらえれば
1)あの映画には、現実世界と主人公マルコムの精神世界の二つが描かれている 2)決して夢オチではない 3)マルコムは死刑にはなってない 4)パリスが殺されるのにはちゃんと理由がある 5)アパートの殺人は現実世界での出来事
だと思います。 よくもまぁ、1時間半にこれだけのものをまとめたなぁと感心しきりです。 やたらと長い作品が多い中で、この短さというのは、素晴らしい。ダラダラ感がないってことは大事だと思うのです。 言っちゃ悪いけど、同じような映画として「ISOLA」よりも数段・・・いや、格段に面白いです。(「ISOLA」ファンには悪いけど、あれは本当につまらなかった・・・) 確かに、突っ込みどころがないわけではない。でも、よくまとまった面白い作品だと思います。
んで、ココからはワシの勝手な解釈だけども、実は観ながら途中まで「この映画は死刑制度に反対する映画?」なんて思っていたのです。でも、最後まで観て思うに、その逆ですな(^^;)。 責任能力がないとか、実行犯は別人格ですでに消滅しているとか、だから死刑を免れるとか、そんなんで本当にいいのか?ということではないかと思うのです。 実行犯が別人格って、あんたじゃあ実行犯の人格の証拠を出せるのかと。 そういうことですな。死刑制度に関してはいろいろと見解はあるかと思いますが、ただ、あそこで死刑を執行していれば最後の二人は無駄に死なずに済んだでしょうな。レイプ犯なんかが何年かしてシャバに出て、またすぐに繰り返してまた捕まってってのを何度も繰り返してこの間とうとう女子高生だかが殺されたけれども、ああいうのを見る度に、「再犯者はもう一生入れといてくれ」と思うわけですわ。何度もこの日記で言ってるけど、犯人の人権うんぬんを言う前に、再犯すれば新たな被害者が出るってコトを考えて欲しいわけです。しかも性犯罪者系は本当に一生出さないで欲しい。あと幼児犯罪者系ね。本当はここに動物虐待系も加えたいのが本心。
脱線したけれども、ミステリというよりは、ややホラーに近いオチかな。 「シックス・センス」を観た時に感覚に近いかもしれない(笑)オチのあたりで「おおっ!」てくるところがね。 こっちの方が後味悪いかもしれないけど(苦笑)。
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