つぶやける乙姫
辛口なのか、毒なのか・・・

2003年07月30日(水) 「魔界転生」(ジュリーと千葉ちゃんバージョン)

う〜、訳のワカラン頭痛に悩まされております。
なんだろ、とにかく頭が割れるように痛い。ゲームもやってないし、それなりにちゃんと寝てると思うんだけどなぁ・・・。入稿すぎてからPC時間も減らしてるし。む〜ん。


というわけで、昔ナツカシ「魔界転生」(深作バージョン)です。
実はワシ、魔界転生が「天草四郎 VS 柳生十兵衛」だということ以外の情報が、ぽっこり頭から抜け落ちておりました。しかも、オチを忘れてたんですね(^^;)。っつーわけで、改めまして・・・ほほほ。

無念の死を遂げた天草四郎は神を捨て、悪魔に魂を売り渡し、転生によってこの世に蘇る。そして、徳川に復讐するために、同じく無念の中死んでいった細川ガラシヤ(佳那晃子)、宮本武蔵(緒形拳)などを蘇らせ、民衆を扇動して江戸を狙うのだが・・・。

というのが大筋。いや〜〜〜〜〜〜すごい。ここだけの話、「なんで天草四郎と柳生十兵衛なんだっけ?」と思うほど、記憶が欠落していたのだけど、ようは、
「柳生但馬守(若山富三郎)や、柳生十兵衛(千葉真一)と剣を交えたかった宮本武蔵を転生させた」
って筋があるからなのね〜。
そして、その但馬が病魔におかされていて、転生した宮本武蔵と太刀を交えることなく死んでしまうんだけど、その時に思うわけさ、「息子・十兵衛と、年齢や病魔の関係ないところで、心のままに剣を交えてみたかった」・・と。そんで、最初は拒んだ但馬も四郎に転生させてもらっちゃって、十兵衛も「親父がそんなんで、しかも村正持ってるなら、俺も作んなくちゃ」とばかりに、村正(丹波哲郎)のところに行って、刀を作ってもらったりするわけさ。

いやはや、今見ても充分に楽しめるエンターティメントです。しかもジュリーのすばらしいこと。なんちゅーか、昔の日本映画独特のアヤシさがたまらない。衣装はジュサブローだし、アクションはJACだし、いちいち「おお〜〜〜」って感じ。現代の綺麗な画面&特撮バリバリのアクションでは感じられない「味」が、そこにはある。特に、但馬(若山富三郎)と十兵衛(千葉真一)の対決シーンは鳥肌モノである。若山富三郎の殺陣は、吹き替え無しのホンモノだそうですが(当然千葉ちゃんも吹き替えなしであろう)、太刀筋が綺麗で、腰が決まってて、見ているものが引き込まれるすばらしいシーン!役者魂をビンビン感じる、ほんまもんの名演技。ここまでの存在感を出せる役者さんって、今は本当に少なくなっちゃってるよねぇ・・・。おまけに、千葉ちゃんの十兵衛もすごいんだわさ。役者がちゃんと演技できてるって、こういうことを言うんだな・・・と、改めて思いました。宝蔵院胤舜を演じている室田日出男さんも、先ごろ亡くなった方だけども、役者魂を感じる方でしたよねぇ・・・。もったいない。
それに、細川ガラシヤの佳那晃子さんも、なんか凄みを感じるんだわさ。「里見八犬伝」の夏木マリに通じる「妖艶」さ。そういや、「里見〜」も深作だったよね。「里見〜」も幼き時に映画館まで見に行ったんだけど、無茶苦茶ハマったのを覚えています。真田広之がすごくカッコよくて、さらには京本も綺麗だったんだよね。
どっちも、上手く表現できないんだけども、役者が「そそる」のです。ジュリーと真田広之がチュウしたときにもビックリしたけど、そういうこと以前に、全体に広がるこの淫靡な雰囲気がなんとも言えない。

窪塚好きとして、微妙な心境なんだけども、この淫靡さを、果たして彼に出すことが出来るのか?難しいなぁ・・・。やはり、基本が「現代っ子」で、しかも「イマドキっ子」な彼には無理なんではなかろうか・・・と。予告で見た四郎にも、母が即「なんか・・・四郎じゃないわ。違うね」と言っていたのも非常に理解できたし。っつーか、リメイク版の役者さん全体を見回しても、前作のような出来は期待できないと思ってしまうのが本音。
役者としては好きな人が多いんだけども、やはり時代劇となると普通の作品とは見る目が違う。若山富三郎のあの殺陣シーンを吹き替え無しで出来る人がいるのか?いや、殺陣のところをいくら吹き替えたトコロで、時代劇の動きをするには、やはりそれなりのたしなみがないとできないわけで・・・。普通の歩き方や走り方も一日やそこらでマスターできるものじゃないし、現代人の動きを出されると、それだけで嘘っぽくなるし、作品の雰囲気が軽くなるんだよねぇ・・・。ふ〜む。
ワシも、なんか武道をたしなんでおきたかったなぁ。これからでも遅くないか?(笑)
あ、でも唯一期待できるトコロといえば、きっとジュリーよりも窪塚の方が四郎の少年っぽさが出せるかな?って点です。ジュリーは確かに綺麗だったし、妖艶だったけど、四郎の死んだ年齢から考えると明らかに「育っちゃった青年」って感じだったから・・・。もっと幼い方が四郎のイメージに近いかな。

ともあれ、非常に面白かったです。大満足。店にあるDVD買っちゃうかもっつーくらい気に入った。唯一物足りなかったのは、ラストの天草 VS 十兵衛のシーンが短すぎるってことくらいかな。
四郎が死ななかったので、続きが気になるし。いっそ自分で書いてみたいくらいだ。四郎が再び復活するの。ひょえ〜、楽しそうだ!

あまりにも気に入ったので、山田風太郎の原作を読んでみようと思う。うん。


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