つぶやける乙姫
辛口なのか、毒なのか・・・

2003年06月19日(木) 「ジョンQ」

さて、デンゼル・ワシントンです。
ストーリーを聞いたときから、すごく観たくてたまらなかったので、レンタル開始してから間もなく一週間レンタルになるのさえも待てずに借りてしまいました。
若いうちは「黒人俳優の中で一番セクシー」などと言われていたデンゼルですが、いまとなっては年齢に関係なくカッコイイ役者さんになりましたね〜。
ワシは、どういうわけだか黒人さんの中年俳優さんを好きになる傾向があります。シドニー・ポワチエとか、モーガン・フリーマンとかダニー・クローバーとか渋くてカッコいい!と本当に思います。中でも、モーガン・フリーマンは本当に大好きで、彼が出ているというだけで、とりあえず観てしまうほどです。デンゼルも、そういう渋い役者さんになって欲しいものです。はい。

というわけで、あらすじ。

ジョン・Q・アーチボルト(デンゼル・ワシントン)はイリノイ州のシカゴに住む工場労働者。会社の経営状態が悪いことから、本来ならフルタイムワーカーの所が、ハーフタイムワーカーへと契約変更をされている。そのため、妻もパートにでかけることになり、自分もアルバイトの口を探していた。
経済的に苦しくとも、ジョンの家族(妻と息子の三人家族)は非常に仲がよく、愛に溢れていた。

しかし、そんな時、ジョンの愛息のマイクが野球の試合中に倒れる。担ぎ込んだ病院の診断は重度の心臓病。心臓の中隔に欠損があり、血が正常に送り出されず肺に血がたまっていた。マイクの体力が持たなくなればすぐにでも危篤に陥る。重体であった。
ジョンは病院側に「どうしたら息子は助かるのか?」と聞く。しかくジョンの家庭の経済状況を調査済みの病院長は、「残された時間を少しでも楽しく過ごすことだ」と語る。それでも食い下がるジョン。そして心臓外科医の口から「心臓移植をすれば、マイクは助かる」という話を聞きだすや、「保険がカバーするから、すぐにでも息子に心臓移植手術を受けさせてやってくれ」とジョンは頼むのだった。
しかし、会社の人間に話を聞いて呆然とする。というのも、ジョンがハーフタイムの労働者にリストラされた際に、補填額に低い限度が設けられた保険に、勝手に契約を変えられていたのだ。
「一生かかってでも、返すから、なんとしてでも息子に手術を!」と懇願するジョンと妻のデニス。しかし、内金すら払えないジョンに、病院は移植者リストにマイクの名前を載せてはくれない。そして、あろうことか、重体で明日の命すら危ぶまれるマイクを強制退院させることに・・・。
デニスに「口ばかりではなく、どうにかして!」と叫ばれたジョンは、ついに息子の命を救うべく、人質をとって病院に立てこもるのだが・・・。


とまぁ、こんな感じです。いざという時には自分を助けてくれるものと思っていた保険が利かず、変わらずに取られていた保険料は会社がピンはねしていたという最悪の事態。しかも、さらに酷いことに、この保険会社は健康診断で病気を発見しても、患者にそれを告げなかった医者にお礼金まで包むという始末。ジョンが切れても、そりゃ不思議じゃないね!と、ホンキで思えるからすごい。
アメリカには国民健康保険がないので、自分でどこかの保険会社と契約をしていない限り、常に全額払いの原則があります。ワシも留学中、最初に契約していたのがイギリス系の保険会社だったことから、最初に病院にかかった時に何万もの金を先払いさせられたりしました(−−;)ホント、容赦ないのよ・・・あそこは・・・。単に胃を悪くしただけなのにさ〜。胃薬貰うのに何万円・・・。
しかも、歯医者は医者でなく技術者という扱いなので、歯を一本抜くのに10万円もする。だから歯を抜くほどの虫歯になった友人たちは、2泊4日くらいで日本に帰ってました(−−;)だって、往復の飛行機代と歯医者代をあわせても、アメリカで抜くよりも安いんだもん(^^;)歯を抜くだけのために帰国・・・。でも、アメリカの歯医者って外れると本当に最悪らしいので、余計にみんな帰国していました。おそろしい・・・。


で、ジョンQなのだけども、確かに人質をとって立てこもるなんていうのは、いいことじゃない。でも、気持ちはすごく分かる。自分の子供が生きるか死ぬかってことになったら、そりゃそうするわな。自分が保険の契約もしないで、もへ〜っとしてたならいざ知らず、保険をちゃんと払ってると思ってたら、会社に勝手に変えられてて、しかもなんの助けにもならないと分かったら、ブッチ切れるのも当然でしょう。日に日に弱っていく息子のために、家財もなにもかもなげうって、それでも足りなくて、果ては、機械から離されたら死んじゃう息子を強引に退院させられそうになったら・・・。
心臓外科医のジェームス・ウッズも微妙な役を良くこなしている。金だけでクールに割り切る院長とも違い、かといって金のない者に対してトコトン冷徹というわけでもなく、さらには赤ひげよろしく、金は省みず熱く医者魂に燃えている人・・・というわけでもない。非常にリアルな医者像なのではないかと思います。
さらには、立てこもったジョンに対して狙撃チームを動員してジョンを射殺しようとする「テレビ大好き」の警部とか、その警部を嫌っている交渉人、そして医療はボランティアではないと割り切る院長・・と、あらゆる角度から事件は描かれる。
そして、最後には・・・。


・・・もう、なんというか祈るような気持ちで見ておりました。
こういうのを見てるときって、「ファンタジーでもいいから、助けてやって〜〜(><)!」と思ってしまう、ちょっぴり乙女なワシ。でもさ〜、悲しい終わり方っていやじゃ〜ん(−−;)。


まぁ、オチに関しては直接見ていただくのが一番かと思います。


観て、損をする作品ではないはず。オススメです!


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