秋葉原イケベにリーダーと徹夜して並んだ新春セールから、気がつくともう一年ちょっと経っているのだが。
あの夜は一晩じゅう飲み続けていて、実はあの夜のことをあんまり覚えていない。でも夢うつつのなかで日が昇ってから秋葉原の街をひとりでさまよったんだった。「散歩してくる」とか、リーダーに言い残して行ったかどうかも、すでに記憶があいまいなのだが。とにかく朝7時ころ、うっすら朝日に染まった秋葉原の街をおれは徘徊したんだった。
ふらふら街を歩いていると、どこか70年代の雰囲気のある喫茶店をおれは見つけたのだ。ビジネスホテルの一階部分とかだったかもしれない。全面ガラス張りで店内の様子がよく見える。天井からつるされた丸い形のオレンジっぽい電灯。なかには何人かの客とホールスタッフがいるような感じだったので、なにしろ寒かったこともあり温かいコーヒーが飲みたくて、店内に入ろうとしたんだけど。カギがしまってて入れないのだ。ガチャガチャとドアノブを何度かひねってみたんだけど開かない。だからあきらめた。
リーダーのところに戻ってその話をしたところ、「まれさん、こんな早い時間に喫茶店が営業してるワケないじゃないですかあ〜、ホントだいじょうぶですか」みたいなことを言われたので、そのときは「そうかあ〜?あはは」みたいなカンジで終わったんだけど。でもあの店の存在が夢マボロシだったとは、今になってみるととても思えなくて。
その後に秋葉原をふらつく機会がなかったのだけど、こんど機会があったらあのときの喫茶店を探してみたいと思うのだ。見つからないかもしれないけど。もしかしたら本当にまぼろしだったのかもしれないけれど。
|