会社がオヤスミだった。とはいっても、別に仮病でもなく、また何か用事があったからでもない。たまたまポツンと休めそうな日があったので有給休暇を消化することにしたのだ。なんかフシギな感覚だ。今まで妙に忙しかっただけに。
春っぽい暖かい日だったなあ。なんかうきうきするような。平日の商店街は時間の流れ方が独特で。おれが会社で仕事している平日でもこの商店街はこういう感じなんだな。あぁ、そうなんだ。ホントにまるで別世界で、こういう世界が垣間見れたことへの新鮮な驚き、感動。
今まで行ったことのなかった、駅の近くのレンタルビデオ屋に行ってみたりする。平日の昼間のレンタルビデオ屋ってのも独特な雰囲気がある。そこに集っている人たち。若い人が多い。みんなすごくリラックスしているように見えてしまう。やわらかい午後の陽射しが店内に降りそそいで。軽く既視感。何も借りずに入会もせずに店を出る。
そう。こんな世界があるのだ。普段だったらぼくが仕事のことしか考えていない火曜日の午後にも。ゆっくりやわらかに時間が流れていく、そんなもうひとつの世界があるのだ。それはぼくが住んでる場所のまわりにも、こんなに普通に存在してるのだ。
そんな世界をいとおしく思う。仕事もがんばれそうな気がしてきたよ。
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