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■ 福沢諭吉ってスゴイ
福沢諭吉 というと、
「天は人の上に人を造らず 人の下に人を造らず」
というアメリカ独立宣言の意訳を日本に紹介した人で
「１万円札の人」
で
「慶応義塾の創立者」
というイメージしかなかった私。
ちょこっと触ると「征韓論」で彼の評価は落ちる。
読むと、現代の日韓関係もまんまで、言い得て妙で笑える
征韓論がダメダメな差別表明であったか
この発言時期の時代背景がどーのとか
根拠とする出展が正しいかどうか
賛否についてはイロイロな説があるので、ここではスルー。
読んでいない人は、その他の著書を読み漁って欲しい。
マジ素直に感動できるから。
万札になったのは慶應閥が財務省で強かった
(大隈重信はなぜならんのだとか思ってた奴)
とかいうわけではなく
本当にスゴイ思想家だったから選ばれたんだね。
廃妾論とか男女平等論なんて
主張するフェミニストは腐るほどいるけど、
福沢諭吉はそのレベルで留まっていない。
例えば・・・
「男女格別に異なる所はただ生殖の機関のみ」(『日本婦人論後編』)
とか。
明治という時代に在りながら、
性差と男女差別は別物であるということを認識していた
なんてスゴイ・・・！
現代ですら男性だけでなく女性でも
このヘン勘違いしている人多いのにね〜
更に
「フリー・ラヴ」(『男女交際論』)
なんて、一夫一妻制がどーのとかいう概念を
遥かに突き抜けちゃっててスゴイし、
「文明の太平」(『文明論之概略』)
はもっとスゴイ。
要約すると、
「万物の霊」(敬意と博愛に基づく人間)としての関係が、
個人から全世界へと広がっていって、
やがて文明の究極状態に達した時には
人間社会は家族や社会という垣根を消滅させることができる
みたいな話かと。
グローバルでファンタスティックで大胆でしょ。
つーか ネ申！！
儒教が嫌いだから
福沢諭吉の考え方に共鳴するのかもしれないけど、
オススメであることは間違いなし！
かんどーした。
2006年10月15日(日)
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