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 社内抗争

わが社は、
 新卒入社以来わが社という生粋組
 吸収した某社の残党(ほとんどリストラされた)
 転職組
の3つのカラーがある。
この違いは、仕事ぶり・見た目など全てにくっきりしており、
派閥外の女性からみると、なかなかに面白い。

さて、新しい社長は転職組であり、誰とも繋がりがない。
今までも転職組からの社長はいたが、
人的に柵がある上に、役員は全て生粋組で固められていて、
実質役員たちの飾りとして存在しているようなものだった。
今度の社長は転職組の人事本部長が探してきた人物で、
人的にも業務的にもわが社との柵が一切ない。
中枢に巣食っていた役員は、
対抗馬となる人形を探し出してくることができなかったのか
もう会社から吸い取れるものは何もないと判断したのか
彼の就任を嫌って、一斉に辞職した。
(たんまり退職金もらって!!!)
とは言え、社長は一匹狼。
当然、また役員は生粋組オンリー。
逆に今まで何十年もわが社を牛耳っていた者たちがいなくなり、
次期役員の椅子が見えてきた生粋組の50代が色めき出す。

しかし、良くも悪くも生粋は生粋でしかなかった。
新社長に対し、生粋組の役員や部長連中は
傾きかけた営業の実態を気にもせず
旧来方針を1ミリも変えることのない営業方針と戦略を提示した。
これに対し、新社長は、
営業関係のトップである常務(勿論生粋組)に
「早く辞表を書け!」
と怒鳴り、以降顔も見たくないと秘書室に出入り禁止とした。

これがすぐ下の地位にある部長たちに影響した。
部署的に言えば一番役員ポストに近い位置にいるはずなのだが
転職組であるがゆえ人的に弱く、役員にはほど遠い感がある
経営企画部長が、早々に社長寄りの営業戦略を支持した。
彼はここしばらく生粋組にすり寄って生きてきただけに、
生粋組から総スカンを食らい、
生粋組部長たちは常務を中心として、益々旧来の営業戦略に拘った。

こうした中、転職組ばかりで構成されているわが部の部長は、
いよいよ自分たちの時代がきた!
とばかりに、前年対比150%超という成績を引っさげて、
社長に面会を求めた。
前年を割っている他営業部とは違い数字もあるのだ。
勢力拡大のチャンスである。
部長は、意気揚揚と
部の拡大(部→本部への昇格)を約束してもらった
という話を私たち部下にしたが、
私の聞くところによると、
いくら数字は良くても、所詮全体の2割程度の売上の部
ということで、社長は歯牙にもかけなかったらしい。

そんな中、
現在業界内の売上順位を激変させたとある営業戦略の研究を
2ヶ月でしろという社長命令が下され、
プロジェクトチームが部横断的に組まれた。
わが部を実質切り盛りしていた課長は、そのチームに選抜され、
そこでも有能振りを如何なく発揮して、
きっちり2ヶ月後に社長に報告書を提出した。

そして、報告書を提出してまだ数日しか経っていない今日、
人事異動が発表された。
次期役員と自他共に認める部長の検査部への異動であった。
検査部というのは、音読みすると"左遷部"となるくらい
仕事ができない年寄りを詰め込む姥捨て山要素が強い。
完全な閑職である。
しかも、部長→調査役(部下なし課長)という3段階落ちでである。
この部長は、旧来の戦略を主張して憚らない大先鋒だった。
同様に旧来戦略を強力に支持していた某営業統括部長も、
同じ検査部の調査役として飛ばされた。

前者の後釜としては、
社長の方針側の転職組部長が現在の部の長と兼任
することになった。
しかも地方駐在のままである。
花形であった部を「(不在兼務する)その程度の部」と
貶めたことにもなる。
後者の後釜としては、
若干40歳の某支社長が大昇格して就任となった。
この支社長は生粋組だが、体制には懐疑的なタイプであった。
昔は、斜め見をする頭の悪いチンピラみたいだったのに
今年の4月に会ったら、
仕事を冷静に判断した上でこなしていく男に変わっていて、
ちょっと感動したものだったが、
まさかこのような大抜擢があるとは思わなかった。
まぁ、中身の変化とともに外見も変わっていて、
ちょっと見には、
寂しい頭部や体格が50代に見えないこともないので
きっと営業統括部長としても、やっていけるに違いない(笑)
ただ、他の統括営業部長は自分よりも1回りも上の連中ばかりだし、
支社長も勿論先輩だらけである。
支社長としてその支社だけ守っていけば良かったのと違い、
これからは政治力が全てだと思うと、前途は多難そうだ。

また、報告書を読んで、元々実行する気マンマンだった社長は
この営業戦略を本格的に実行することに決めたらしく、
異動で焼け野原の営業本部に、わが部の課長はじめ
プロジェクトチームのメンバーの異動を発表した。
増員をはじめ部の拡大がなされると思っていたわが部の部長は
勿論怒り心頭で、
人事部長に食って掛かるは、社長や他の部とのアポもとるわで
今日、まだ席に戻ってくる気配はない。
まぁ、異動の内示が
本人や直属の上司にも前日というのはどうなのか
とは私も思うが、
部長は、実質業務の全てをやらせていた課長がいないと
自分が終わってしまうのがわかっているので、
この異動の取消に躍起になるのは当然だろう。

こうして、旧来戦略を推進する側は、決定的な大敗退に帰し、
営業本部の部門は、ほぼ転職組に牛耳られることになった。
私も、幾度となく旧来戦略はおかしいと上に告げており、
その度に、根拠もなしに否定されたり時期早尚だと言われたりと
上を軽蔑するに相応しい回答をもらってきていたので、
今回は胸のスッとする出来事であった。

今度は転職組にもいるバカのリストラを決行して欲しいなぁ

2005年09月22日(木)
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