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■ 家族の入院
年末年始恒例の怒涛の忙しさに追われまくっていた15時半頃、 一本の電話が携帯に入った。 見ると、家族からである。 勤務時間中に、 メールでなくわざわざ電話を寄越したところをみると、 何かかなりの緊急事態なのだろう。
「もしもし・・・ どうしたん?」 「電話、先生に代わるからっ」 少し興奮したような声。 「え? センセー?」 あとは立て続けだった。
「もしもし こちら 順○堂大学医学部付属順天堂医院の 消化器内科の○○と申します。」 「?!」 「××××さんは、潰瘍性胃腸炎の疑いがあり、 現在出血されていらっしゃるので、至急手術の必要があります。 この手術は、カテーテルで行いますが、 出血の状況・内部の状況によっては、 そのまま開腹手術に移行することになります。 死亡率は10%以下な手術ではありますが、 万が一ということもありまして、 ご家族の同意が必要となるものですから、 お電話させていただきました」 「・・・は? は? はぁ?」 10%って、親が死んだ手術の時にもそう言われたんですけど?! つか、即日手術って何?! 頭の中に様々な言葉が一度に駆け巡る。 「本来であれば、同意書に署名していただく必要があるんですが、 緊急ということで、お電話にて承諾をいただければと」 「本人に手術の意思があるということでしたら、 私のほうでは何ら反対する気はございません」 「では、承諾いただけるんですね?」 「・・・はい」
そうして電話は終わった。 突然の話に、ちょっとぼーっとする。 周囲の人が心配して聞いてくる。 「どうしたの〜?」 「はぁ・・・ 家族がこれから手術するっていうことで、 病院から電話ありまして、承諾して欲しいって・・・」 「えぇっ!?」 しかし、誰も、すぐ帰っていいよとは言えない。 半端でない書類の山、しかも全て手をつけかけ状態で 他人がどうこうできる隙はない。 結局、仕事が一段落ついたのは、 面会時間も終わり、消灯時間も過ぎた21時過ぎだった。
タクシーを飛ばして、 時間外ではあるが、緊急入院の初日ということで 特別に病室内に入らせてもらったものの、 消灯後の4人部屋なので、会話をすることもできない。 入院に必要と予測して急遽揃えた荷物をそっと置いた後、 その日は入院手続きだけして、病院をあとにしたのであった。
(2へ続く)
2005年01月04日(火)
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