It offers a cup of wine at common days!
x0000



 ご冥福をお祈りいたします

会社を定年退職されたとある人が、昨日亡くなられた。
享年65歳だった。

うちの会社は、
定年後、嘱託という制度によって
60歳以上の人を週4日雇うというシステムがあり
たいていの人は、きっちりこのコースで居残れるだけ居残るが
この亡くなられた人は、定年できっぱり会社との縁を切った。
「誰がいつまでも働いているか
オレはねー、忙しいの!
モルディブの子供たちも待ってるしねー」
彼は、毎年夏休みや冬休みにモルディブに行って
文字の読めない子供達に英語を教えるというボランティアを
自費でやっていた。
かなりかっこいい人だと、尊敬した思い出がある。

また、この人は、
仕事においても、老若男女の区別なく評価できる人だった。
まだ、ぺーぺーもいいところだった私の作った資料を見て
とても評価してくれ、
『××謹製』(××は私の名前)と書いたファイルを
重要フォルダに並べたりしてくれた(笑)
当時、たった3人しかいなかった(今も4人しかいないけど・・・(爆))
女性総合職は、かなり周囲に疎まれた存在で
早く結婚して辞めればいいのに
ということを面と向かって言われるご時世だったので、
そういう存在の人間の仕事を評価していると宣言することは
かなり斬新と言える。
そんなことをすれば、いろいろ下卑た噂をされたりもするのに
そういうことは平気に跳ね飛ばしたパワーのある人だった。

声が大きくて、とても健康そうだったかの人が
なぜこんなに早く亡くなられたのだろう?
と思って、掲示板を開いてみると、
なんと、死因は焼死だった!
自宅で午後4時頃焼け死んだのだという。
あとで、自殺との話を上司から聞いた。
「焼死は、最後まで意識があるので、
自殺するには最後まで怨みごとが言えて最適」
と某自殺マニュアルにはあったが
そこまでできるなんてよっぽどのことなのだろうなぁと思う。
いったい何が彼をそういう行動に走らせたのだろう?
ご家族は会社に自殺の原因など話さないだろうから
この謎は永久に解けないままであるが
普通の人の死より、
何か、もの悲しい雰囲気と奇妙な謎を孕んだ空気の残る訃報となった。

2002年05月29日(水)
初日 最新 目次 MAIL HOME



My追加

日記才人日記リンク日記の森