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■ お詫びの仕方
ディプスファンタジアで、 1ヶ月ちょっと前から、とあるギルドに所属した。 適当な勧誘に乗っかった形の加入だったので、知り合いも特にいない。 それでも、 初めての転生を手伝ってくれたり、 レベル上げを効率よく手伝ってくれたりと、 本当に親切な人ばかりで、良かったなと思ってきた。
しかし、毎度お世話になっていると、だんだん負担になってくる。 ぺこぺこしっぱなしになってしまう私に対し、 「いいんですよ 一人でレベル上げするのは寂しいですから、 誰かと一緒の方がいいんです♪」 というフォローが返ってくるのは、かなり痛い。
また、呼ばれて参加したものの、 戦力にはなっていない、提供するものも持っていない という状況で、 更に、ノロマだったがためにパーティに参加し遅れたのに対して、 全員死んでまでして私の元に戻り、パーティに復帰させてくれるという 労をとってもらったりした。 これは、 あまりに心苦しかったので、 さんざんぺこぺこした後、 お詫びにとレアアイテムを差し出した。 が、 「お詫びにと差し出されたものを、 あなたは受け取ることが出来ますか?」 と言われて、拒否されてしまった。 詫びとして差し出したものを受け取れないというのが、 この世の常識になったのだろうか? とは言え、 そのレアアイテムを相手は非常に欲しがっており、 他のレアとの交換しないかと申し出てきた。 しかし、 お詫びの品にお返しの品がくるという状況には耐えられなかった私は、 「どうぞ受け取ってください」 と、その場にブツを置いて逃げた(笑)←ズル
その後、 「預かっておきます」 というメールが来てしまい(当然か) 「いらないなら捨ててくれ」 というやりとりを何度かした後、 ようやく、「受け取ります」という返事が来た(笑) やっと落ち着いた〜と、胸を撫で下ろした私だったが、 それは甘かった。。。(笑)
その翌日。 同じギルドで一・二番に仲の良かった人が レベル上げを誘ってきたので、ほいほいとその誘いに乗った。 しばらく、さくさくと経験値を貯めているうちに、 その人が、 レアを見つけたが自分には使えないものなので使わないか? と言ってきた。 ちょうど、昨日の等価交換に挙げられていたアイテムだったので 怪しさ満杯だったが、 最近はレア度も落ちたのかと思いなおし、借りることにする。 「身に着けてみて♪」 と言われるままに、装備した。 と、途端に、やはり昨日の等価交換だったことを告げられる。 「あまりお詫びとか気にしないで(笑) 持ちつ持たれつなんだから」 私のキャラがこの職業でいる限り、 持ちつ持たれつなどは永久にありえない。 相手は、 私の一番近しい人に物を託し、 素直に受け取らせるように謀ったのだった(笑) 子供だとタカを括っていた私の敗北だ(笑) そうして、 信頼を失ってしまったことも知らずに、仲良しだったかの人は、 「これからは、失敗する毎の謝りもナシにしようね♪」 と、天使のような攻勢を続けた・・・
あまりに純粋で若い我らがギルドメンバーたちは、 精神的な負い目を物や言葉で解決してしまおうという姑息な手段を 敗者救済措置として大目に見るということは、 今後も決してないのだろう。 かくして 迷惑をかけ続けているという十字架を ずっと背負わされる格好になった私は そのやり場の無い負担感の具現となってしまったレアアイテムを 早々に人に譲ってしまった。 今後、自力でそのアイテムを得るチャンスがあったとしても 多分近寄らないに違いない(笑) これをパプロフの犬という(笑)
「また、レベル上げいきましょう♪ ××さんと私と××さん(私のこと)とでなら、 どこへでも行けますネ〜♪」 私のキャラの職業では、「どこへでも」は、ありえない未来。 しかし、その嘘は、彼女なりの優しいフォローなのだ。 「はい!よろしくお願いします!」 優しい嘘には、優しい嘘でもって安心させてあげようではないか。
2002年04月06日(土)
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