ひぐらし日記
日々の出来事や、思った事。
更新記録や読んだ本の事まで色々と書いてます。

2006年06月08日(木) 今週のー

■びっくりどっきり……メカ?
昨日霧野さんと出掛けた話でも書こうかと思ったのですが、ちょっとビックリな事があったので、そっちを日記に。
え、昨日の話は昨日の日記に書いておけばすむ話だったと?
昨日はすっかり疲れて爆睡しておりましたので…!!(バーン)

そんな訳で、今日のビックリ話。

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もそもそと起き出し、ご飯食べようと台所…
に行く途中のインターフォン画面に見慣れぬ赤い文字を発見。

―――宅配

何だコレ…?数秒考えた後 『これが噂の宅配ボックスって奴か!』 と思い至る棠甘。
そういえば、チャイムが鳴ったような、鳴らなかったような…?
取り敢えずご飯の用意をし、説明書類の入ったファイルをごそごそと漁。
宅配ボックスの開け方を解明し、使い方は分かったものの。
肝心の宅配ボックスが何処にあるのかが分からない…!!←致命的
まーいーや、後でマンションの構図書類で探してみよう…。
そんなことを考えつつもしゃりもしゃりとご飯を食べ、あと少しで食べ終わろうかというところで鳴るチャイム。小心者なので、起きている時はチャイムを無視できません。
受話器をとると、マンションの管理人さんです。
引っ越してから書類やら話し合いやらがあり、今日もそれかなぁと
「母は仕事で今居りませんが…、」 と、いつものように答えたところ。

管 「ああ、娘さんですか、いえお母さんじゃなくても大丈夫です。」
棠 「はあ…(ん?母じゃなくても良いってことは何か渡すだけかな?)」
管 「今から、管理人室の方に降りて来れますか?」
棠 「はい、大丈夫ですが…(何?私でも良くて管理人室に呼び出される用事って何?)」

あーご飯ー…と思ったものの、待たせるのも悪いのでそのまま部屋を出て地下一階へ。
思い当たるのは宅配物しか無いものの、ずっと置きっぱなしってわけでもないし。
宅配ボックス開けるカードもついでに持って行って管理人さんにどこにあるか訊いてみよう…。
エレベータを降りた所で、すぐ前に管理人さんが待っていました。

棠 「…!おはようございます。」
管 「ああ、どうも。管理人室、こっちです」
棠 「あ、はい(ん??お出迎え?何で?)」

エレベータを出ると、管理人さんの他にスーツ姿の男の人が二人。
一人は若く、もう一人は少し年配だが仕事中という雰囲気。
若い方はマンションの販売元のセールスマン?じゃないかな、と微かに見覚えのある顔と営業用であろう笑顔に見当をつけるも、もう一人が謎。
笑顔でもなく、敵意でもないものの、何だか観察されているような気が。
この二人も関係あるのかと思いきや、前を通り過ぎ管理人室へ。
あれれ?何、何が始まるんですか??ドッキドキの棠甘へ、管理人さんの一言。

管 「あ、(部屋の)中に警察の方がいらっしゃいますから」
棠 「…え?はい?」

―――……何じゃそりゃー!!!!!!
と、叫びたいのを堪えて、初管理人室。
室内にはたぶん警察の人(二人)とたぶん管理人の奥さん。

*以下、口外しないようには言われなかったのですが一応反転*

警A「こんにちは、●○署のものです」
棠 「…こんにちは………?」
警A「ああ、そんなにビックリされなくてもいいですよ、どうぞ、そちらの椅子に」

言われて目を転じれば狭い管理人室に、折りたたみ椅子が4つ半円を描くように置かれています。一番ドア側に座っているのは警察官A。普通の服で首からタオルを掛けていて、一見近所のおじさん。警察官Bはその椅子とドアとの間に立っていました。
こちらも普通の服で、Aより若いことと立っているのから見て部下だろうか?
管理人の奥さんと思しき女性は、奥から二番目の椅子に。
私が示された椅子は何かのモニターの前、ちょうど警察官Aと奥さんの間の椅子で、
5つの椅子はこのモニターを中心に囲むように置かれているのだと気付く。
あ、あれー?何なのコレ。何が始まるのかなー?(どきどき)

警A「実はですね、金曜日の夜にここの駐車場の地面に血とその血が付いたポールを住人の女性が見つけまして……、」
棠 「……はあ。え…?」
警A「で、こちらが金曜日夜のエレベータ内の映像なんですが。」

血?ええ?!何それ、何、アリバイとか聞かれるの?!
いや私日々引きこもってるし!!何も知りませんって!!目撃とかもしてませんから!
呼び出された理由が分からず、モニターはエレベータ内のか、と目を向けると。
あれ?何だか見覚えある人が映って…?

棠 「……あ、弟ですね。」
警A「はい、そうですね。」←何故か笑う。余程私の言葉が間抜けだったのか?
棠 「………(えー…コレって疑われんのかな弟が)」
警A「あ、これ自体が事件に関係あるわけではなくてですね、この映像を見ていてもらえますか?」

と、説明する警官によると弟がエレベーターに乗るときから、手を気にしているらしいということ。見ると確かに、両手を握り合わせ、時折手に目を落とす仕草をする。

警A「それで、弟さん手を怪我しているんじゃないのかな、と思いまして。」
棠 「………?いえ(怪我は)無かったと思いますけど…」
警A「何かに巻き込まれて怪我して、警察に通報していないのじゃないかと…」

だから怪我してないって言ってるだろボケ、それで血が弟のじゃないかとか言い出すんだろうなと思いつつ、ある可能性に思い至る。

棠 「……あの、」
警A「はい、なんでしょう。」
棠 「弟はそこの○×自動車でバイトをしていて、」
警A「あ、だからツナギを着てるんですね」
棠 「ええ、だから手が汚れているのを気にしているんじゃないかと思うんですが?」

○×自動車とはマンションから歩いて30秒も掛からない、目の前の自動車整備の会社です。
弟はいつも帰ってくるとすぐ 「手が汚い」 と洗面所で洗っているので私の考えに間違いは無いはずで。

警A「そうでしたかー!
   じゃあこっちからマンションに入ってきているのもおかしくはないですね」←これについての説明は無かったが、たぶん別の所の監視カメラにも映っているのだろう。
棠 「あははー、びっくりしましたよー。」
警A「ですねー、すみません。ありがとうございました。」
棠 「いいえ、では失礼します。」

和やかな笑いと共に、管理人室を出る棠甘。しかし内心少々腹立ちの小心者。
マンション販売営業の人(たぶん)はまだエレベータホールに居り、
この人も事件のことで呼ばれてるんだろうなー、と笑みを向けて会釈。
勿論向こうは客商売なので、にこりと笑って会釈を返してくれます。
通り過ぎてそのままエレベータ前の椅子に座るスーツ姿のもう一人にも会釈を、と、目が合って思わず固まる。
…あれ?何かやっぱり観察されているような気がするんだけどなぁ…。その視線の異様さに、ぎこちなく、ぺこりと頭を下げてみた。
が。……反応なし。会釈に反応なしって何様か。

エレベータに乗り、ふと気付く。
地下一階と一階にはエレベータ内を見れるモニターがエレベータ前にあり。
これって、見られてんだよね?
で、確かさっきの人、私が降りてきた時もエレベータ前にいたよね?
やましいことはないものの、思わずぎくりと動きが鈍く。

―――やっぱり観察されてるじゃん!!

あの人も、警官だったのでしょうか…?

…あ、宅配ボックスの場所訊き忘れた……!!←オチ

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