| 2004年09月03日(金) |
メルは……?(禁句) |
螢読み終わりました。 以下ネタバレ↓
しょっぱなから誰が記述者なのか分かりにくい書き方。 騙されるもんかと、名前を表からメモして読む。長崎さんだ。
真犯人と、犯人は早いうちからこの人たちだなーって見当はつけていたのです。 それは論理的にではなく推理小説を多く読んでいるが故の勘で。 で、麻耶さんなので犯人だけじゃなく真犯人が居るだろうな、と、そんな感じで。 読み進むうちに、 『あーやっぱりなぁ…』と思う反面『麻耶さんにしては甘い…まだ何かあるに違いない!』と。 しかしページ数が少なくなってもそのまま……あれ? と『でも油断しちゃだめだ』と思いつつも直後妙な記述に止まる。 二度ほど読み返して叫んだ言葉。さあ、皆さんご一緒に。
―――そこかよ!!!
そこか!それか!!逆なのか!!! 登場人物が知っていて読者が騙されるのではなく、 読者が知っていて登場人物が騙されている…。 いや、おかしいなぁとは何度か思ったのです。←言い訳がましい(苦笑) まず最初に登場人物の名前。麻耶さんは名前に拘ることもあるので(今回は個人的にも馴染み在る地名ばかりで…/苦笑) 表を眺めてたら、一人イニシャルが違うのを発見。全員これは意図して苗字と名前の頭を同じにしている(S.S、O.O等)のに彼女だけ違うんだなーと。 それがまず一点目。 で、次にお風呂ですね。二つあるんでてっきり両方使っているものだと思ってたのです。 しかし髪の毛事件(?)のあとに片方使っていなかったことが発覚。 「まあ、順番に入ってたなら問題ないか」と納得? それから最後のトイレですね、「何でわざわざ女子トイレ?遠いのに…いや、ドアは近いけど来るの分かってるし。」と。 それで、最後のアレですよ。よくよく考えると皆苗字しか読んでいませんでしたし、島原の突っかかりようも唯の子供っぽさとは違ったのか。 彼女の服装についての記述も、あれわざとですよね?←計算と言いなさい(苦笑) ひいては島原や大島との料理の腕前の比較なんかも計算のうちか………。 ボクって言うのはありがちな人だと思って、た……のに理由があった…。
瑣末かつ重要(←矛盾?)なことで騙された……!! 麻耶さんの話は大なり小なりだまされるのを楽しみに読んでいるところがあるのですが。 妙に悔しい(笑)これも麻耶作品の醍醐味と喜ぶべきか。
あ、あの最後の土砂崩れは何て言うか、ホント、麻耶さんだな、と……ね。 記述者の(記述者自身からしての)救いようのない心情の後に、あれですから。 容赦ないというか、相変わらず登場人物に冷たい? 文章が言いようのない違和感が内包されているのに対して、妙なところで現実は奇なりって、ありえないことではないって思わされるというか。
次はハリポタ読みますかー……頭の中を切り替えてから、ですが。
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