■読書。 気分を上昇させようと、本を読んだのですが逆効果だったことに気付きました。←バカ いや、まだ『名探偵木更津悠也』じゃ無かっただけマシかもしれない…。 や、『名探偵〜』は誕生日に買ってその日に前雑誌で読んでいた以外の話を読みました。麻耶さんの本って読んだ後の独特の雰囲気に囚われますが、『名探偵〜』はちょっと別の……(苦笑)香月君の言動を深読みしてはメモって疑問や推論を書いてました…。 そのうちネタバレ部屋!とか叫びそうな勢いで。 まあ、それは置いておいて。 今日読んだのは 『動物園の鳥』 坂木司/著 です。 『青空の卵』 から続いていた三作目で、「ここでひとまず完結」という事でちょっとさみしい気持ちになりました。 一作目から、悲しいというわけでなく切ないとも違う…そういう泣いてしまう所があり。 今回も気づいたら泣いていたわけで…;; ちょっとどうしようもない、どうしたらいいんだろうと、ふと考えてしまうような気持ちが後に残るのは、私の中では御手洗さんシリーズの読後感と似ている気がします。あ、でも悲しい話じゃないのですよ。ほっこりと温かい、けれどそれが切ない。
以下ちょっとネタバレしそうですので反転方式に。
ネタバレ、というか。読みながら私はどうしても坂木さん寄りで読んでしまいます。記述者だから仕方が無いとは思うのですがそれよりも多分、やはり私も鳥井さんに憧れているんじゃないかな、と思うのです。とは言え、坂木さん程優しくもないしましてや鳥井さん程強くも無い(あえて優しいと強いと言っていますが、読まれた方はそれだけじゃないとわかっていると思います)。どちらかというと今回出てきた松谷さんに似ているかも、と思うのです。彼女が言った『じゃあ私は、誰かの心にストレスをかけるようなことを、一切しなかったと言えるのかしら?』『ふとしたことが誰かの死の引き金になる』それと同じようなことを、私も考えたことがあるからです。自分が傷を受けた時、「でも自分も同じようなことを誰かにしたことが無いか。誰かにしておいて自分だけ文句を言うつもりか。」そう思うと身動きが取れなくなる。あんな人になりたくない、だからこそここであの人の悪口を言ったら自分も同じ事をしている事になるんじゃないか、と。前に言ったあの言葉は、誰かを傷つけていないか、と。だからこそ鳥井さんや美月ちゃんの言葉が、刺さる。勿論私は私であって松谷さんではないから、似ている所があっても全く同じじゃないから刺さる言葉も角度深さも恐らく違うけれど。全部の人に好かれるのは無理だ、と私もよく母から言われるのです。それは、本当に身をもって分かっているのですがでも仲良くしたいと思う気持ちは、なくならないのです。だって辛くて悲しいより楽しい方がいい。でも無理に仲良くするのは違うのでしょうか。私はその方法を間違っているのかなぁ、と。色んな考え方の人が居る、話を聞いてみたい、と思う。自分とは違っても、そういう考え方もあるのだと、知りたいと思うのは間違っているのでしょうか。なんてぐるぐる考えて、行動に移せない所がダメなんだと、分かっているのですけれどね。その一歩が踏み出せない。いい加減踏み出さないといけないのですが。
ネタバレというより途中から違うことを書いていますね…;; でもこの本と出合えてよかったなぁと、思います。 アンケートで『青空の卵』を勧めてくださった方、本当にありがとうございました。
そういえば、今月の読了本のページの更新は、本当に自分のメモと化しています…(笑)あれがあるので、ノートにわざわざ書かなくなりましたし…ダメだなぁ;
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