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re-invention



 命を考える

今日は,欠席5名。
それぞれ連絡は取れたけれど,気になる出来事も起きる。
支えて支えられてという関係があれば,何とかなるもの。

授業は,相似な図形。今日は四角形を方眼を使って拡大。
単に2倍に拡大するだけなのに,
方眼を数え間違えてしまうのか,バランスが崩れる生徒が,
どのクラスにも数名いる。
図形的な認知能力は,何を繰り返せば鍛えられるのだろうか。
プロ野球の選手が,動体視力を鍛えるような感じの,
トレーニングはないものかと思う。

道徳は,久しぶりにオリジナルの「告知」を使って全体で考える授業。
この話をようやく授業で扱えるようになったが,
それでもまだ,当時のことを思い出すと,複雑な思いが残る。
身の回りに同様の出来事が起きている生徒もいるのだろう,
なんとも重いムードがクラスを支配する。
でも,逃げることなく本気で考えてほしいと願う。
この場合「告知すべき」18人「すべきでない」10人。
(メンバーが少ないのは残念。)
それぞれの理由を出し合う。
どちらの意見を出しても,「うーん・・・」
肯定と否定が入り混じった複雑な反応が続く。
最後に,「自分は告知してほしいか」を書かせ,宿題を出す。
「その判断をどう思いますか」家族に聞いてくるというもの。
かけがえのない命について,語り合う場が生まれることを願う。

放課後は,進路関係の説明会資料を一応仕上げる。
希望を持たせつつも,現実を見ろよという話になる。
なんとも複雑。

巷では,依然として命を軽々しく扱う事件が起きている。
命だけではない。物も,時間も,いろいろなものが軽い。
全ての人が幸せになりたいと願っている。
けれど,今のように短絡的に物事を判断し,
自ら幸せを放棄する人の多い時代はないのではないかと思い,
仏壇の父に手を合わせる。

2003年11月24日(月) 連休最終日


2004年11月24日(水)
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