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re-invention



 松下教育財団の贈呈式

欠席4名。ちょっと心配。
授業を1時間で切り上げて東京へ。
松下教育財団の実践研究助成の贈呈式に出席。
同郷の遠山敦子理事長から奨励書を直接手渡される。

「つたない研究と言ったら,
受賞させていただいた手前,申し訳ないが,
這いずり回りながら研究してきたことを
紹介させていただきます。」

という一言で始まった文部科学大臣賞の研究発表。
環境についての番組を子供たちがグループで作成し,
それをプロに見ていただいてさらに改善し,
最後には地域のケーブルテレビで放映するというもの。
最初はやらせがあったり,
本気でないことが映像から伝わってきたり・・・
プロの言葉は身にしみる。子供の心にストンと落ちる。
外部のプロからの提言を子供に直接ぶつける,
キーワードはリアリティ。
小牧中「創の時間」の実践で教えていただいたことと同じ。

大阪大名誉教授の水越先生の講評は,
日本映画の黒沢・小津監督の映像表現へのこだわりが中心。
映画を見ていない自分にもなるほどとわかる内容。

懇親会では,Web上で勉強させていただいている堀田先生など,
この世界の有名人と名刺交換。
遠山さんとも写真を撮って頂いたりして,
案外権威に弱くミーハーな自分。
視聴覚教育関連の会に出席するのは初めてなので,
知らない方ばかり。
気がつくと,中学校関係の方は少ない。
さてどういう方にどんな話をしていいものやら戸惑う。
後半になって,自分が今迷っていることや,
解決したいことを質問すればいいのだと気がつき,
鳴門教育大の村川雅弘教授に
「個にテーマを持たせて追求させると拡散してしまう。
 どうやってこれを集約したらいいのか?」と質問。
「まずは,テーマの根っことなるものを共通にすること。
 それをウェビングにして常に掲示しておく。
 追求していく中で書き込みをしていけば
 お互いの位置も見えてくる。
 また最後で交流ではなく,
 途中でどんどん交流させればいい。
 その中だけでなく,授業後にも
 いろんなアイディアが交流されるかも。
 個の追求が蛸壺になってはいけない。」

さすがに,的確に答えが返ってきた。
もっと早くから,たくさんのことを聞き出すべきだったと反省。

こうやって実践が集まるから機器も売れる。
E-JAPAN計画などの企画を政府に提案もできる。
もっと大きいパイを目指している
松下側の本音も聞けて,なるほどなるほど。

たくさんの話を聞きながら,
自分のやろうとしている研究を振り返ってみた。
Voyage200をほしいと思った最大の理由は,
必修の授業の中でパソコン教室は使えないが,
これならいつでも生徒が使えると思ったから。
せっかっく機器が届いたのだから,
来週の「数の法則を見つけよう」で使おうと決意。
テクノロジーを生徒が使う価値がある場面にできるはず。
忙しいが授業案を書いて,記録をとろうと思う。
また,その前に生徒の意識調査もとろうと思う。

帰りに増上寺にお参り。



2004年05月14日(金)
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