■幸せのかけら / りゅーな■
■2003年04月26日(土) 戦争。

例えば、戦闘機から落とされたバクダンに、私や、私の知っている誰かが、砕かれて燃やし尽くされたとして。
テレビは無機質にそれを伝えるだけ。
死者の、名前すら、やがて読まれることはなくなり、いつしかそれは数字へ変わり、さらにはその数字すらも不正確なものとなっていく。
とにかく、ただ、数字でのみ表されたそれは、私たちの体に血液が流れていたことも、脳があって思考していて、手足があってその腕が誰かを愛したことも、誰かと傷つけあったことも、何も、なにも感じさせぬまま、ただ無機質に、遠い誰かへと、その曖昧すぎる「状況」を、伝えるのだろう。
私が、ここに生きている事実すら。
生きていた事実すら。
誰もが知ることもなく。
曖昧な情報すらも、やがて忘れ去られて。

<< 目次 >>


マイエンピツへ登録
 HOME / BBS / MAIL