何気なく夕暮れ時の空が目に飛び込んだ。まだ夏の青さを残した空に小さく広がる雲にしずみかけの太陽がうつしだされる。それらは水面にきらめく光のように静かに過ぎる時の中、刻一刻と様相を変えていった。街に灯りがともるまで時間にして30分もなかっただろう。それでも、どの瞬間も切り取られた絵のように美しくて同じものは1つとしてなく、はかなかった。風が頬を優しくなで、ふと我にかえった。