雑踏の街に足を踏み出す 低い空から降る小雨が熱っぽい体に心地よい ぬれたアスファルトに映し出されたネオンがタクシーの通る度に揺らめく ポケットティッシュを配る人 傘をさしながら携帯を眺めている子 足早にスクランブルをわたる恋人たち そこには色々な人がいて だけれどみなそれぞれに通り過ぎゆく この瞬間にすれ違うことを気に止めることさえ惜しむように クリスマスいろに彩られた街の中に消えていく いくらかの時間や人が過ぎてもこの風景は変わらないのだろう 何を求め集まり何処へ行くのか 帰りの地下鉄では仕事帰りのサラリーマンや疲れ顔のOLで溢れている 駅では駅員の甲高いアナウンスが鳴り響いている 慌ただしさに取り残されたかのような帰りし ミスドの100円セールやレンタルショップの前に集う女子高生が目にとまる 街の中の一人 埋もれたくない自分 とりあえずモスバーガーを買って家に帰る どうやら具合はよくなったらしい
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