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★予防と審美専門★【小林歯科クリニック】

2019年04月17日(水) 顎関節症の治療<1>

読売新聞医療ルネサンスから・・・

『上下の歯 意識的に離す』

自らの治療を振り返る陣内さん(3日、東京都内で)=杉本昌大撮影

 「豆腐ハンバーグにしてもらえませんか」。
女子バドミントンの元五輪選手でスポーツキャスターの陣内貴美子さん(55)は昨年、テレビ番組でロケに行った際、料理を紹介するシーンでスタッフに頼んだ。
顎の右側が痛く、口を大きく開けられなかったためだ。

ステーキはかめず、ハンバーガーは頬張れない。
フランスパンは一口大にちぎった。口を開くと「シャリシャリ」「カクカク」と音が鳴る。
硬い物を食べた後はズキンズキンと鈍い痛みが続く。楽しみの一つだった食事が憂鬱ゆううつになった。

2017年の暮れ、歯を磨いていて、口が少し開けにくいと感じ始め、年が明けると口が開かなくなった。
かかりつけの歯科医院で顎関節症と言われ、痛みがひどくなった昨年11月、昭和大歯科病院(大田区)を紹介された。

「TCHですね」。
担当した顎関節症治療科診療科長の菅沼岳史さんが口にしたのは「Tooth Contacting Habit」の頭文字。
日常生活で上下の歯を長時間接触させる癖のことだ。

通常は口を閉じても上下の歯に2mm程度の隙間がある。
接触しているのは、会話や食事の時など1日平均20分ほど。
不必要に接触させ続けると顎の筋肉が緊張し、顎関節に余計な負担がかかる。
これが痛みにつながっていた。

生放送のニュース番組に出演するなど、日頃から緊張を強いられる仕事が多い陣内さん。
「番組中は背筋を伸ばし、話さない時は口をしっかり閉じなければと思い、歯をグッと食いしばっていた。
それが体に悪いことだとは思ってもみなかった」と振り返る。

顎関節症は「顎が痛い」「口が開かない」「顎が鳴る」が3大症状。
かむ時に使う筋肉の問題から生じるものと、顎周辺の関節の問題で起きるものとに大きく分かれる。
患者は女性に多く、年齢は20〜30歳代がやや目立つという。

片側の歯でかむ、硬い物ばかり食べる、うつぶせで寝る、頬づえをつくといった生活習慣のほか、歯ぎしり、打撲などの外傷、かみ合わせや精神的なストレスも関係する。
TCHも原因の一つだ。
これらのことがいくつか重なり、発症するとされている。

中でも、顎に痛みのある患者の約6割にみられるTCHをやめるように導くことが、治療のカギとなる。
同病院長の馬場一美さんは「上下の歯は本来、接触していてはいけないが、知らない人は意外に多い。
TCHを見逃したまま、ほかの治療をしても、顎関節症は治らないことが多い」と話す。
(この項つづく)

 (このシリーズは全5回)


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