TOM's Diary
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2004年09月16日(木) 秋の空

昨日、今日ととてもすがすがしい陽気である。
透き通るような青空と肌に心地よいさっぱりとした空気。
酷暑に耐えてきた肌にはひんやりとした空気が気持ちよい。

ぽっかりとした秋空を眺めていると子供のころのことを思い出す。

ある家族旅行の日、海岸沿いを走る車の窓から
ぼんやりと青空に浮かぶ、雲を眺めていた。
雲がゆっくりとだが、確実に移動していき、そして、
形を変えていく。綿飴のような雲が、犬のように変形し
そして、ちぎれて、別の雲と重なり合い、形を変えて・・・

大きな空に大きなオブジェ。

それに心地よい振動が伝わって、いつのまにかと夢の世界に
入り込んでいく。

雲に乗って空を飛ぶ。もちろん雲は綿菓子のようなものだから、
歩き回ったりすると沈み込んでしまう。
だから、じっと下を見ているしかない。

そのうち思い通りの場所に行くことができるようになる。
あっちに行きたいと思ったら、あっちの方に重心を移動する。
しばらくするとあっちの方に移動を始める。

自分の家はあっちの方角だ。
なんとなく判る。
自分の家の方に重心を移動する。
ようやく自分の家をみつける。
家族が見える。
必死に声をかけるが、気がついてくれない。
どうやって下に下りたらよいか判らない。
だんだん焦りが出てくる。
大声をだしながら下を覗き込む。
雲が勝手に移動して家から離れようとする。
必死になって、雲を制御しようと力を入れた途端に
雲から落下する。

その弾みでビクンとしながら目を覚ますと
そらはもうオレンジ色に染まっている。
オブジェのような雲はもうなくなっていて、
薄い雲が広がっていた。

雲に乗って空を飛べたらいいなぁ。
夕日でオレンジ色に輝きながら飛んでいく飛行機
を眺めながらそんなことを思った。

当然だが、そんな夢は未だに叶っていない。
たぶん、一生叶わぬ夢だと思う。


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