TOM's Diary
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2004年04月22日(木) 圏央道

圏央道日の出ICから中央道に接続される部分について
地元住民が国土交通省の事業認定と土地収用に関して
取下げを求めた裁判を起こしていた。

その結果、本日「必要性が低い」との理由で住民の
訴えが認められる判決が下った。

個人的には圏央道の早期完成を望んでいるが、
結論だけを見るとこの判決にはある程度賛成できる。
問題となっているのは日の出ICからわずか2kmの
位置に作られると言うあきる野ICだが、これは本当
に必要なのだろうか?

近くに住む者として、あきる野ICができれば便利に
なることは確かだが、たった2km先にある日の出IC
まで行くことに苦痛など感じない。
間に大きな川かなにかがあるわけでもなく、一般道も
きちんとつながっている。そんな場所にさらにICを
作るなど、まったくもって無駄とした言いようがない。

圏央道の必要性は高いと思われるが、計画があまりにも
いい加減だ。無駄にICを作ることで潤う人たちが
たくさんいることであろう・・・そう言う疑いをもた
れても仕方がないような計画だ。
今回の判決はそう言う部分を見直させる意味で、良い
判決だと思われる。

ひっかかるのは、判決理由の中にある「都心の渋滞緩和
という目的であれば、首都高中央環状、外郭環状(外環)
が建設されれば目的は達成される」という部分である。

関越道、東北道、常磐道、東関東道に関しては、すでに
中央環状もしくは外環が開通しているか事業着手済みで
あり、圏央道の必要性は低いと思われる。
しかしながら、比較的交通量が多く、都心の渋滞緩和の
ためには早急な対策が必要な東名、中央に関しては、
どちらも人口密集地となっておりルートさえ決っていない。
早急な対策には中央環状、外環の計画を中止にしてでも
すでに事業着手済みの圏央道を完成させることが早期に
都心の渋滞を緩和させることに繋がると考えられる。

判決はいつできるか判らない中央環状、外環が建設される
ことを前提にしている部分があり、これはあまりにも
現実を見ることができていないのではないかと思われる。

最初にも書いたが、判決の結果に関しては反対はない。
建設するにしても、2kmの間にICが二つなどという
ばかげた計画は不要だ。もう一度、本当に必要なものを
見直すと言う意味でもこの判決には反対はしない。

おそらく行政側は控訴をすることになるだろうと思うが
もう少し現実的な計画へと見直した上でなければ、本当に
必要と思われる道路さえも作れなくなってしまうと言う
ことを認識した上で控訴してもらいたい。


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